Available on the Appstore
Update:202201.28FriCategory : Namiaru?

【2020初夏から夏の波の傾向】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

窓から見える海は七変化しながらも、いつもと変わらない景色が広がっています。
日々刻々と状況は変化してますが、早期にこの事態が終息し、心からサーフィンが楽しめる日が戻ることを祈る日々です。

今回は、気象庁から発表される夏(6~8月)の平均気温や降水量などの大まかな傾向を示す暖候期予報、向こう3か月の大まかな傾向をを示す3か月予報などを見ながら、初夏~夏の波の傾向を考えていきます。

2月25日発表の暖候期予報では、2020年6~8月の平均気温は全国的に平年並みか高い見込みとなっています。

また、3月25日発表の4~6月の平均気温は全国的に平年に比べ、やや高い確率となっています。

1か月前の予報と比べるとやや確率は低くなっていますが、春から夏にかけても、やはり平年よりも気温は高いということになりそうです。

2020年の太平洋高気圧は、夏が始まる頃は日本の南側で西へ張り出してきて、後半にかけて少し勢力を強めながら全体的に北へ移り、本州付近へ張り出してくる予想となっています。

また、フィリピン周辺の海面水温は夏の後半に高くなり、積乱雲の発生は前半は少なく、後半は多くなる予想です。(←ここ重要)

天気予報で「フィリピンの東海上で熱帯低気圧が台風○号になりました。」という言葉を目にしたり耳にすることがあると思います。
台風は低緯度の海面水温が26~27℃以上の海域で発生し、28℃以上の海域で発達していきます。フィリピン付近はこの条件を満たしており、毎年多くの台風が発生します。
フィリピン周辺の海面水温は夏の後半に高くなるということで、前半は台風の発生は少なく、後半は増えていくことが考えられます。

低緯度では東寄りの風が吹いているため、フィリピンの西側で発生した台風は大陸方面へ西へ進むケースが多く、日本へウネリをもたらす可能性は低めです。
そして、東海上に発生した台風も東寄りへ進むことが多いものの、発達しながら北緯20度付近まで北上した場合、日本へウネリが届く可能性が高くなります。

ということから、太平洋側は夏が近づく梅雨ごろは平年通り、あまり期待はできないでしょう。ただし、南の海上で西へ突き出ている太平洋高気圧の縁を回る南西風が、梅雨前線の南側で強まり前線活動が活発化し、前線上に低気圧が発生した場合、その動向次第では南向き、東向き共に一時的にウネリが強まることもあります。
そして、本州付近が梅雨明けする頃になると、太平洋側は太平洋高気圧の吹き出しによる東~南東ウネリが穏やかに続きつながら、後半にさしかかると、台風からのウネリでサイズアップの期待が出来そうです。
また、太平洋高気圧が北へ偏ると、その縁に沿って太平洋上で長い距離を東風が吹き続くため、そこそこ力のある東~南東ウネリが反応し、波が続く可能性もあります。
台風だけでなく、太平洋高気圧の様子もチェックしてみても良いと思います。

一方、日本海側は、梅雨時期は平年通りオホーツク海高気圧から前線へ向かって吹く北東風による波や北ウネリが反応する日があるでしょう。夏は平年通りあまり期待は出来ないものの、後半は太平洋高気圧の縁に沿って吹く南西風による波が反応する日があるかもしれません。

今年は今までの生活の中では予想できなかった状況となっています。七都府県では緊急事態宣言が発令されました。早期の終息を願い、皆が無謀な行動をせずに再びサーフィンを楽しめる日が戻ることを祈り、自分自身も責任を持って行動していきたいと思います。

2020年4月10日
気象予報士
塩田久実