日本の匠に重ねるトヨタ・ハイエースに込められたものづくり哲学。刀鍛冶やサーフボードシェイパーとの関連性とは?
たとえばカリフォルニアで見るフォルクスワーゲンのバスや、ヨーロッパでのユーロバンのようにその国のアウトドアフリークに愛されるクルマというのがあります。
こちらのワーゲンバンは、写真家クリス・バーカードの写真集『THE CALIFORNIA SURF PROJECT』から。by Chris Burkard
ダッジバンもカリフォルニアやハワイでよく見られる、スタイルあるクルマのひとつです。
オーナーは、そうロブ・マチャド。ビンテージ風味あふれる一台は、ビーチ用のセカンドカーとして使用しているようです。
そして「日本は?」といえば、機動力が魅力のSUVも多くリリースされていますが、1ボックスタイプのトヨタ・ハイエースはカリフォルニアのワーゲンバンのような存在ではないかと思ったりします。
現在、ハイエースのホームページでは『プロフェッショナル・プライド』と題するコンテンツが展開中ですが、そのなかのヒストリーのコーナーでは歴代のハイエースが見られます。60年代や70年代のデザインは、なんともクラシカル! ビンテージ風のワーゲンバンにだって負けていないジャパンスタイル、なかなかやるじゃん、という印象です。
こうした“味わい”は近年のモダンなデザインからは感じにくくありつつも、“匠”としての哲学はたっぷり。その柱は“ものづくりへのこだわり”であり、同ページでは、意識を共有する存在として日本の匠を紹介。刀鍛冶の小林力夫さんは「機能美」、陶芸家の岡崎裕子さんは「日常性」、銭湯絵師の中島盛夫さんは「大衆性」、サーフボードシェイパーの長沼一仁さんは「乗り手への思い」を、それぞれ語っています。
さらに“その道のプロ”がハイエースにまつわるインタビューをされていて、元F1レーサーであり、また登山やロードバイクにハマっている片山右京さんら、本気のアウトドアフリークが登場。一般オーナーが登場するコーナーでもアウトドア好きの“ハイエースのある暮らし”を見ることができます。
後部のラゲージスペースをベッド仕様にして、遊び道具を一杯に積み、キャンプをしながら戸外での時間を楽しむ。という休日スタイルが人気なのは、ヨーロッパもアメリカも、そして日本も同じ。
「ルックスやスタイルの洗練さはやっぱり欧米かなぁ」と思いつつ、ハイエースのサイト見ながら「使いやすさへのこだわりはサスガの日本」と思ったりしますが、こうした豊富な選択肢のなかに唯一の正解などはないものです。
生活という日常の光景に、どのようなクルマが入ってくると満足を覚えるのだろう?
こうした疑問への答えが、その人にとっての正解なのではないでしょうか。
TOYOTA HIACE Professional PRIDE
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