Update:201308.30FriCategory : 釣り

鮎マスターズ2013全国決勝大会・予選リーグ

 こんにちは、有岡です。前夜祭の組み合わせで、オイラは1回戦目で剛君と対戦することに。2回戦は大谷選手、3回戦は山口ちゃんです。やはり、昨夜から降り続いた雨の影響で郡上での試合は無理と判断され、白鳥地区で予選を行なうことになりました。競技時間も短縮され、45分ハーフ。つまり1試合あたり1時間30分。従来より30分短縮です。

 試合開始時間は3時間遅れなので。1試合目は10時から11時30分まで。
 場所は2年前、準決勝戦で矢吹さんと対戦したローソン前です。

 川は30cmほど増水。ニゴリのキツイなかで試合が始まります。ジャンケンでオイラは負け、下流からスタート。右岸にはテトラが置かれ、水深は深そうです。

 その下流には釣り人がたくさんいて、ポツポツ釣れているのが見えます。

 上流は瀬が50mほど続いている好ポイント。

 王者は間違いなく入れ掛かりするでしょう。つまり、オイラはそれ以上の入れ掛かりをするしかないのです。

 開始のホイッスルが鳴って試合スタート。右岸のテトラから、深場からのカケアガリを攻めます。思いのほか押しが強く、オトリのなじみが悪い。穂先がブレて安定しません。少しずつオトリを誘導しながらなじみみやすいポイントを探します。少しヨレに入ったところでコン!と軽いアタリが!?

 サオを立てたところで緑の草がユラユラと流れました……。

 気を取り直し、同じポイントにオトリを入れますが反応がアリマセン。どういうことなのか? まったく分からないまま時間が過ぎる。

 5分ほど粘りましたが、やはり反応がないので、今度は対岸に渡って、さっきまで釣っていたポイントよりも少し上流に行ってサオをだします。大石が点在し、ヨレが出ています。そのヨレにオトリをなじませ、少し立て気味の操作をしてみると目印が対岸に走りました。待望のアタリ!

 慎重にユックリ引き抜き1尾目。

 上流では間違いなく入れ掛かりを演じているはず、オイラもどうにかしてマシーンにならなくてはいけないのです。サラのオトリに交換して流心に入れるとスグ2尾目。

 でも、そんなに甘くないのが長良川。

 その後、時間だけが過ぎて、オトリ込み4尾で折り返します。

 後半は上流エリアなので左岸を瀬肩まで上ってサオをだします。剛君は右岸から流心 にサオをだしていたので、オイラは左岸から流心左岸寄りを丁寧に攻めることにします。

 これがバチッとはまり、11尾対9尾でなななななななんとオイラが勝ちました!!
 小沢選手に勝ったのです!!最高の喜びでした。

 うれしさ爆発ですが、気を抜かずに慎重にコトを運ぶように心がけます。次なる対戦相手は大谷選手。西日本ブロックからの勝ち上がり選手です。あの狭い西日本ブロック大会の門をくぐってきた選手ですから、かなりの実力派!

 大谷選手の釣りは見たことがないので、どんなスタイルなのか気になります。瀬派?トロ派?まったく謎です。

 2回戦の場所は7番エリア。上流は少しの瀬があり下流はトロ場で、どこを釣ってよいのかまったく分からない場所です。 
 試合時間は13時から14時30分までの1時間30分。ジャンケンでオイラが勝ち、上流からのスタート。

 センター旗のすぐ上に大石が点在しており、手前から少し深くなっている筋にオトリを手前からなじませます。オトリはすぐに馴染み、穂先もフッと軽く感じました。足もととオトリの入っているポイントの水深差があるので、50cmほどバット上を持ち、なんちゃって釣法でアユちゃんを誘います。昨年と大きく違うのは、それで反応がないことです。

 つまり一発追いだけ。
 だからポイントがズレているかと不安で仕方ないのが今年の長良川だという印象があります。その印象が2分で消し飛びます。
シュンと目印が上流に走り、少しサオに重みを乗せてジックリ浮かせ、ユックリとタモに運びます。オトリが天然に替わったところでもう1つ沖にある大石にコスリつけるように泳がせるとスグにアタリが!!

 口掛かりと判断し、掛かりアユが走るまでジッと我慢。サカバリが切れてアユちゃんがビュンと走ったところで抜きの体勢にもっていきます。

 水面に掛かりアユが出たところでピュンとキャッチ!
 これで対岸ヘチをガンガン攻めることができます。

 というわけで上流の瀬肩から順番に釣り下りましたが、気配がアリマセン。ついには、2尾釣ったポイントまで下ってきました。その左岸で根掛かり。仕方なく根掛かりを外しに入ると、無数の鉄筋が突き出ているのが分かりました。
あ~。

 ココを釣る根性はないと、再び右岸に戻って残りの10分で必死に探りましたが釣果2尾でエリア交代。
 下流で入ったのはセンター旗下流のヒラキ。水深1m強のトロ場でヘタクソ泳がせです。

 アユちゃんはバチャバチャ跳ねていました。辛抱強く、水面に少し変化のある場所にオトリをなじませ、必要以上にシツコク攻めると勢いよく目印が水中に引き込まれます。ユックリサオに乗せてユックリとタモへ。その繰り返しで6尾追加。

 残り10分。
 オイラは思い切って堰堤上流にあるヨレに移動します。できるだけ元気なオトリを選び、5mほど沖のヨレに入れるとギュンと激しいアタリが!

 ジックリ寄せ、近くまで来たところでヨイショと良型を抜き上げます。その後、またすぐにアタリがありましたが、口掛かりでバラシ。

 残り1分。
 なんとかあと1尾と思い、必死に泳がせますがホイッスルで終了。
 それでも、9尾対7尾でなんとか勝つことができました。
 2勝!!

 残り1試合。相手は強敵・坂東太郎(山口隆選手)です。
 予選リーグ最後の試合。これに勝てば準決勝進出です。15時から16時30分まで。場所はめだか釣り具前です。
 上流は瀬がダダッと流れ、下流は瀬落ちからトロ場、瀬、トロ場と変化に富む場所です。この時の水位は1回戦よりも30cmほど下がっています。ニゴリもアリマセン。長良アユはどこにナワバリを持っているのか!?
ジャンケンでオイラが勝ち、上流の瀬肩から順番に釣り下って行く作戦です。坂東太郎は多分、瀬の一番キツイ場所からスタートするはずです。

 最初の波立ちにオトリをなじませて1分経過。オトリを別の波立ちに入れて2分経過。瀬肩にアユちゃんはいないと判断し、5mほど下り、少し流れのある波立ちにオトリを入れるとスグに反応が! サオにグッと重さが乗ったところでフワッと抜く。
こんな所がポイントなのか!? 同じようなポイントを釣って6尾で折り返します。
 45分で6尾。ペースは悪くないはずですが、坂東太郎は強敵ですから油断できません。

 後半、センター旗から20mほど下流の瀬肩でサオをだし、すぐに1尾追加。そこからがまったく釣れない。少しずつ下流に移動しながらようすを見ましたが、掛かる気配がないのです。

 センター旗付近の瀬落ちを釣ってみます。
 ヘタクソ泳がせスタート。その泳がせでポンポンと2尾追加。その後、左岸ヘチで1尾。残り5分。
どうもこれ以上は釣れる気がしないので、再び瀬肩に移動して元気なオトリで泳がせるとビュンと目印が走ります。慎重に取り込み、残り1分。
 少し上流に動いて再びカミ飛ばしをしましたが、反応がないまま試合終了。

 本部に戻って検量です。
 14対13で、ギリギリですが勝つことができました。
 これで予選リーグ3勝(勝ち点6)で準決勝進出。

 今年こそはイケるのか!?
 Aブロックからはオイラ、Bブロックからは瀬田選手、Cブロックからは瀧澤選手、Dブロックからは佐々木選手が勝ち上がりました。

<ライタープロフィール>
有岡 只祐(ありおか ただすけ) by 釣りキング
1975年12月20日生。高知県在住。安田川沿いで子育てと、生業とするナス栽培に精を出すかたわら、夏はトーナメンターとして活躍中。地元高知の仁淀川で行なわれた2002年ダイワ鮎マスターズ全国決勝大会では3位入賞。今期の活躍が大いに期待される。四国ちろりん会所属。

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