安心して登山ができる“山ごはん”の選び方
登山の最中に食べる、美味しい「山ごはん」は山行の大きな楽しみのひとつだが、実は行動のための“活力源”でもある。しかし、昨今の山ごはんは、さまざまなレシピやアイデア商品があり、何を持っていけば良いか迷う人も多いのでは? そこで山ごはん選びのポイントをご紹介しよう!
■材料の軽いもの
荷物が重くなると、食事どころか持ち歩くだけで疲労し、翌日の筋肉痛を招くなど山行自体にも影響しかねない。インスタント食品やドライフードを活用したり、食材を事前に切ってコンパクトにまとめるなど、必要最低限にすること。調味料は必要分を小さめの容器に移し替えておき、パッケージ類を持ち込まないようにするとずいぶん軽量化がはかれる。ゴミを極力減らすことも大事な工夫のひとつだ。
お湯でも水でも作れる食器要らずの尾西食品のアルファ米。
■水を節約できるもの
水を確保できる場所やルートだったとしても、非常時に備え、調理以外の飲料水としても使えるよう節約できる方が良い。
■時間のかからないもの
山行の種類や季節によって異なるが、燃料を節約しつつ、余裕をもって登山したいので、手早くできるものを選ぼう! 山の朝は早いので、特に朝食は簡単に用意できるものがお勧め。
■カロリーの高いもの
登山は体力が肝心! しっかりと動けるように、味だけでなく栄養面にも配慮して、高カロリーのものを摂るようにしたい。また、腹持ちのよい炭水化物を十分に摂れる献立にしておこう。十分に食事をしておけば、舎利バテ*(ハンガーノック)の予防にもなる。
*舎利バテ…登山やサイクリングなど長時間の運動の途中、カロリー不足が原因で急に力が入らなくなり、動けなくなってしまう現象。
以上のポイントを踏まえつつも、最終的には自分の山行スタイルに合わせて“山ごはんを存分に楽しむ”ことが大切で、それこそがイチバンの活力源となるはず!