フレディー今大会初のパーフェクト10そして引退を表明! 大原洋人はR2へ【Hurley Pro Day1】
2015年9月9日(水)~20日(日)まで、カリフォルニアのトラッセルズで開催されているWSL Samsung Galaxyワールドチャンピオンシップツアー(CT)#8「Hurley Pro」。
9/9(水),快晴のロ-ワー・トラッセルズ(通称ローワーズ)では、4-6フィート(頭オーバー)のクリーンでリッパブルな波がブレイク。日本人のCT初舞台を迎えるのに最高のコンディションの中、メンズRound1(R1)のヒート1~12まで消化された。
一番の見せ場を作ったのは
今大会初となる10ポイントを叩き出したフレディー・パターチア(HAW)。世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)を抑える圧巻のバックハンドで本日最高得点18.90を出した。
しかし、このヒートで引退を表明。2005年のルーキーを獲得してから11年間のCTツアー人生に終止符をうった。
「これを決断するのに6か月かかったよ。何か別の事をしたくて自分の中で葛藤してたんだ。」とフレディー。
「自分の決断に後悔はないし、僕のこれまでのキャリアを通じて皆が感謝してくれればそれが本望かな。最高のフィナーレーを迎えたよ。」「これからは何か別の事、ハワイのユースで若者をサポートしたいんだ。」
オープニングヒートでは、ケリー・スレーター(USA)が豊富な技のコンビネーションから繰り出す目の覚めるようなライディングでR3へ駒を進めた。今期まだ優勝のないケリーだがエクセレントスコアをマークし他を翻弄した。
「前半戦はあまり調子良くなかったけど、今大会で良い結果出してタイトルを狙いたいね。そうすればリラックスして大会に臨めるようになるからね。」とケリー。今大会、最も危険な存在になりそうだ。
5月にオークリー・ローワーズプロで優勝したフィリッぺ・トレド(BRA)。得意のエアーを出し果敢に攻めるも、エース・バッカン(AUS)に敗れR2へ。
今年、ファイナルまで行くがまだ優勝できず、悔しい思いをしているジュリアン・ウィルソン(AUS)。ミスのない確実なレールワークでR3へ勝ち進んだ。
R1ヒート5、大原洋人は日本人初となるCTの舞台で、3度世界タイトルを取ったミック・ファニング(AUS)と現在CTランキング24位のアダム・メリン(AUS)と対戦した。
USオープンを制し、 “Thug Life”で今や世界中のサーファーから人気を集めている洋人。
1本目から形のいいライトを掴むとリズムよくターンを刻み、7.33のグッドスコアをマークし試合をリード。
しかし、その後の波でパワフルなターンを繰り出すものの、途中のセクションで苦戦し最後まで乗り繋げない。
クリーンでライトな波を掴めば8.5以上のエクセレントスコアがお約束されているミック・ファニング(AUS)。
その間にも波の動きを完全に読み切ったミスのないライディングでトータル17.30を揃え大きくリードした。ターン1本1本がまるでナイフのように鋭く、スピーディーでパンチのあるターンで完全に試合を支配しR3へ勝ち進んだ。
今ミックは一番タイトルに近い選手といっても過言ではないかもしれない。
R1では惜しくもミック敗退した洋人だが、CT初戦にしてトータル14.46のグッドスコアをマーク。スピードのある深いボトムターンから繰り出されるパワフルなカービングはかなりのポテンシャルを秘めている。
次なるR2ヒート2の対戦相手は、現在ランキング8位のジョシュ・カー(AUS)。エアーを得意とするカー相手にどんなライディングを披露するのか楽しみだ。
ネクストコールは現地時間2015年9月10日のam7:30、日本時間では2015年9月10日のam11:30予定だ。
■ LIVEサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1281/hurley-pro-at-trestles