Update:201510.05MonCategory : Namiaru? News

【JPSA2015ロングボード第5戦】喜納元輝、残り30秒のミラクル!女子優勝は田岡なつみ、グラチャンは吉川広夏

10/3(土)-10/4(日)JPSA2015ロングボード第5戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」が茅ヶ崎パーク前で開催された。

Day1に引き続き、素晴らしい天候で迎えたファイナルデー。サイズダウンしセット膝モモの物足りないコンディションの中、メンズはR4からそしてウィメンはセミファイナル(SF)からファイナルまでの全15ヒートが行なわれた。

まず注目されるのはグランドチャンピオン争いとカレントリーダーの勝敗の行方だ。
トップシードとしてR4から登場した森 大騎。R4で勝ち進むもQFで惜しくも敗退。メンズグラチャンの行方は最終戦千倉プロまで持ち越しとなった。

さて女子の方は、SFまで順調に勝ち進んだ吉川広夏だが、いつものリズムが掴めずSFで惜しくも敗退してしまった。しかし第5位のポジションで、見事2015グランドチャンピオンの座に輝いた。今年度、初戦から3連覇を成し遂げ絶好調だった吉川、勝利を不動のものとした。

カレントリーダーや百戦錬磨のシード選手を破りファイナルへと駒を進めた選手達。
先に行われたWomen’sファイナルは田岡 なつみ、大池 裕美子、伊藤奈央子、岡澤 紫穂に絞られた。

昼間の時間帯は干潮に向かいほぼフラットに近いコンディションの中で行なわれた。

想像以上の小波で悪戦苦闘しなかなかポイントが揃えられない。それでも岡澤がオープニング3.25pt そして3.9ptとリードする。

QFではAllJapanチャンプの菅谷裕美、そしてSFではグラチャン吉川を破り勢いにのる伊藤。しかしこのパワーない波ではなかなか持ち前の良さが生かしきれない。

そんな中、田岡が波を掴みノーズとターンでまとめ4.5pt出し試合のリズムと掴むと、その後も良いポジションをキープ。再びセットを掴み4.6pt出し大きくリードした。

大池も得意のノーズを武器に果敢に攻めるも一歩及ばす。

そのまま田岡が試合をリードし優勝を決めた。

続いて行われたMen’sファイナル、常連の喜納元輝、秋元祥平、堀井哲にベテラン藤井辰緒を加え大注目の1戦となった。

昨日まで絶好調だった喜納元輝だが、なかなか良い波に乗れずポイントが出せない。

ベテラン藤井は小さめのセットでもインサイドまでしっかり繋ぎポイントを稼ぐ。

ノーズが得意の秋本、オープニングライドから的確なアプローチでインサイドまで乗り継ぎ5.0ptとグッドスコアをマーク。その後も3.25ptのバックアップを揃え8.25ptと大きくリードした。

その後、セットという波は来ず、インサイド気味の波でどうにか技を繋げるも秋本の点数には及ばない。
堀もポジションを移動しながらノーズやバネのきいたターンを出すが、パワーのない波でポイントには繋げられず悪戦苦闘。

試合も終盤になるとリードした秋本が元輝を徹底マーク。そして残り30秒,会場にいる多くが秋本の6年ぶりの優勝を確信し最後のライディングを見届けた。

しかし、秋本のマークの外れた元輝が沖から来るセットを見逃さなかった。

高速パドルで波を捕えると、秋元の目の前で素早いウォーキングからのハングファイブのコンボ。そしてインサイドのリエントリーもしっかりメイクし、試合終了のホーンが鳴った。

大注目の結果は、秋元スリランカの勝利以来6年ぶりの優勝となるか?

しかし見事元輝が5.10ptをマークしトータル8.75ptで大逆転勝利を収めた。勝つ事に常に貪欲で最後まであきらめない姿勢は素晴らしかった。

ハワイホノルルとの姉妹都市を記念して開催された今大会、初回となるのにふさわしいドラマチックな幕切れだった。

茅ヶ崎市民の多くは海で遊ぶという文化が定着してるようだ。週末にはたくさんの家族連れがビーチを訪れていた。朝はYOGAやラジオ体操、昼はBBQ、そして夕方はジョギングや犬の散歩など普段の生活の場として大いに活用されているビーチ。
若者の海離れが心配されている現在、こういう素晴らしい大会を通じて茅ヶ崎市のメッセージを日本全国に伝達する動きは始まったばかり。これからどんな展開を迎えていくのか非常に楽しみだ。

■結果

Men’s

優勝:喜納元輝

2位:秋元祥平

3位:堀井哲

4位:藤井辰緒

Women’s

優勝:田岡なつみ

2位:岡澤紫穂

3位:大池裕美子

4位:伊藤奈央子