【インタビュー】ロブ・マチャドが語る「板の選び方とは?」
2/16(火)〜2/18(木)までみなとみらいのパシフィコ横浜にて開催されたインタースタイル。
今年は豪華メンバーの来日とあって一般から業界関係者まで多くの人が訪れた。
その中でも圧倒的な存在感を放っていたのは、ロブ・マチャド。
限定で行われたサイン会では毎回長蛇の列。会場にはたくさんのファンやギャラリーなどが集まった。
コンペシーンを退いた今でもフリーサーファーとしての知名度、人気は健在!そんなロブが多忙な合間を縫ってインタビューに応えてくれた。
1.なぜ日本に来たのですか?
まず最初に僕は日本が大好きなんだ。日本食も人々も皆最高だよ。
後は自分のFIREWIREのボードをプロモーションするために来たんだ。
2.なぜFIREWIREを選んだのか教えてもらえる?
FIREWIREはこのマーケットで最も自然環境について考慮したボードだよ。
世界的に素晴らしい流通をし、また最高のスタッフにも恵まれているんだ。
自分が板を削り始めた時、僕は毎日20本をコンスタントに削って量産するシェイパーにはなりたくなかった。
商業的っていうよりも僕はデザイナーになりたかったんだ。
たくさんデザインして、そしてサーフィンもたくさんしてね。それでいいシェイプが出来たらFIREWIREに渡すというスタンスを取りたかったんだ。
そしてボードは自然環境を考慮したテクノロジーを用いてFIREWIREが製造し、素晴らしい流通でプロデュースさせたかったんだ。自分自信のためだけじゃなくて、皆が僕のボードを使えるようにしたかったんだ。
3.今でもチャネルアイランズサーフボードと契約してるのかい?
今は契約はしてないよ。
4.チャネルアイランズサーフボードも素晴らしいボードだけど、なぜFIREWIREに移行したんだい?
チャネルアイランズサーフボードは素晴らしい板だよ。彼らはハイパフォーマンスによりフォーカスしているね。それでいて多分世界一のハイパフォーマンスボードを作りだすんだ。
板を作りだす工程であらゆるテクノロジーを使い、ポリエステルでできたブランクスにレジンを使用したスタンダードな構築方法を用いているんだ。
それに比べFIREWIREはさらに進化させたテクノロジー方法でボードを作ってるんだ。軽量EPSコアと、育ち早いエコ木材を使ったデッキスキンで、美しくそれでいて環境負荷を与えない方法でプロデュースしている。
チャネルアイランズサーフボードでの日々は素晴らしかったよ。自分のキャリアだし、何よりベストシェイパーと仕事ができたのは最高だったよ。
だけど徐々に違う方向に進みたくなったんだ。それが自分でも自然の成り行きだったのかな。
その決断を出した時はとても悲しかったし、幾度も葛藤したよ。
5.どのくらい契約してたんだっけ?
25年間だよ。本当にたくさんのサーフボードに素晴らしい日々だったよ。
最高のメンバーに囲まれてたくさんの思い出があるんだ。今でも感謝してるよ。
6.これロブのボードかい?このボードについて教えてくれる?
僕は2つのモデルをデザインしたんだ。その内の1つで”Almond Butter”ってモデルだよ。
基本的にホームポイントのカリフォルニアでサーフィンするために作ったデザインだよ。
両方ともハイパフォーマンス用ではないから、プロの大会では見る事はないだろうね。トロメの小波で楽しむためにデザインしたんだ。
このようなデザインはプロサーフィンの大会では使用できなくてアベレージのサーファーに楽しむために作ったものだよ。
板のサイズは?
このサイズは5’5×18 1/2 x 2 1/4 (26L) で僕の個人使用のカスタムモデルだよ。
そのサイズで小さすぎないの?
そんな事ないよ。
もう1本のストックは5’4でもっと短いけど、板を選ぶ上で重要なのはボリュームだよ。
例えば5’10の長さでも同じボリュームで作れるんだ。5’10の場合は幅を18 1/4、厚さ2 1/8というようね。
7.日本のサーファーに向け板を選ぶコツなどあれば教えてください。
人によって違うけど、最も重要な事は板のボリューム数値を知る事だよ。
自分が乗れる最低のボリュームが必要となってくるんだ。
例えば僕のボリュームは23.5リットルが最低値で、それ以下は乗りたくないんだ。このボードはもちろんもっとフォームも大きいし、浮力もあるよ。乗った時に浮力を意識してデザインしたんだ。
そしてより簡単に波をキャッチできるようにね。
それは人の体格によって変わってくるんだけど、どのボリュームが好きかを知る事が重要だよ。
ボードをパドルし、試乗してみてその板のフィーリングが良かったら、そのボリュームをチェックして、25、26リットルだったり、人によっては28リットルというようにね。
たくさんのデモボードを試して、まずは違いを感じる事だよ。皆サーフィンの仕方は違うけど、パドルしてみてどういう風に感じるかが重要だよ。
適性ボリュームの測定はこちらから↓
http://www.firewiresurfboards.com/volume-calculator-board-selector/
8.自分の浮力の最低値はどのように決めるの?
例えば、このボード乗れるかい?
浮力が18リットルしかないからね。僕はトライするだろうけど、多分沈んじゃうね。ウェイティングの時なんか首まで浸かっちゃうよ。
まずは水中で座ってみたり、パドルしてみてフィーリングを確かめてミニマムを理解する事だよ。
8.TIMBER TECK(ティンバー・テック)がロブのボードだよね?
Timber techはサーフボードの構造でTHE CREEPER (クリーパー)とAlmond Butter (アーモンドバター)がモデル名だよ。色々なタイプのボリュームがあるから是非チェックしてみてよ。
左からTHE CREEPER、Almond Butter表、裏。
THE CREEPER
低いエントリーロッカーの70年代のインスピレーションを受け、ボリュームのある曲線的なアウトラインのテールを持ち、イージーな滑水性を保ちながらも、素早い方向変換を可能にしてくれる。ボトムから外れても、掘れたセクションでもしっかりドライブしてくれるモデル。
Almond Butter
“Fun (楽しんで波に乗る事)”をコンセプトにデザインされたボード。ロブ独自のテイストを加えたクラシックなデザインで、小波から掘れたセクションまでこなすオールラウンドボード。5フィンのセッティングで限りない可能性を実現してくれる。
この後、日本ではどうゆう予定なの?
週末の土曜には帰る予定。
その前にどこかに旅に出かけるよ。天候や波次第だけど、多分撮影する予定だよ。どこ行くかはまだ未定だけどね。
家族で来てるから何か楽しい事をする予定だよ。
今後のロブの動向にも目が離せなくなりそうだ。
これから、なみある?キャンペーンでロブのサイン入りポスターをプレゼント予定なのでお楽しみに。
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