島尻祐子プロ&小高恵子プロと行く「なみある?×ギークアウト カリフォルニアツアー」レポート3
3日目は予想どおり、波が上がっていました。
日曜日ということもあり、波があるのを嗅ぎ付け、早朝からサーフボードを乗せた車に出会います。この早朝から波を求めて動くスタイルはどこの国でも共通なのだなと思いました。
とはいえ、朝から美味しいものに目がない女子サーファーたち。カリフォルニアの美味しいお店をたくさん知っている今回の旅のガイドを務める島尻祐子プロ。島尻プロのおすすめのドーナツ屋さんがあるということで、向かいました。
他のお店がまだ開いていない時間でしたが、そこのドーナツ屋さんはいち早くオープンしていて、たくさんの種類のドーナツがショーケースに並んでいました。
よく見たらお店はドライブスルー。
こんなドーナツ屋さん、日本にもほしいですね。そこでの狙いは“メープルベーコン”。甘いメープルのドーナツに塩辛いベーコンがのっていて、そのコンビネーションが絶妙でした。
そこから二手に分かれて波チェックに。波が十分ありそうな「San Onofre(サンオノフレ)」へ向かうチームに参加し、いざ出発。
ステイ先のカーディフ辺りからは、フリーウェイで少し北に車を走らせる感じです。サンオノフレの崖の上から波チェックをすればはっきりと波のラインナップが見えました。車はゲートで駐車料金(1日15ドル)を払って、パーキングまで下って行きます。すでにパーキングは車でいっぱいでした。空いているスペースを探して乾いた砂の道を奥へと車を進める中で、停まっているかっこいい車に目がいきます。サーファーズカーの博覧会?と思えるほど、スタイルのある車がたくさん停まっているのです。そして気になる波は、十分過ぎるぐらいの波があり、ロングボーダーたちが果敢に沖から乗り繋いでいました。波チェックをしてから、もう一方のチームが向かった「Dana Point(ダナ・ポイント)」の方へ向かいました。こちらはうねりをかわし、ほぼ膝〜腰ぐらいで、最初にサンオノフレをチェックしたチームはサンオノフレに戻ってチャレンジ、もう一つのチームはサイズが小さいターマリンというポイントでサーフィンをすることになりました。
いざ戻ってみると、ゲートでは車が入場待ち状態。波は上がっている模様。右奥を見ればかの有名なトラッセルズ辺りでコンテストが行われているようでした。少し入場待ちをしてから、パーキングに入場でき、早速駐車スペースを確保。サンオノフレにはトイレ、シャワー、更衣室が完備されています。朝はどんよりとしていた天気も太陽とともに晴れて来て、夏のような日射しがお目見えし、テンションも上がって来ました。サンオノフレはリーフで、インサイドは石がごろごろしています。そしてサンオノフレから北に歩いていけば、Church(チャーチ)、Middles(ミドルス)、Lower Trestles(ローワートレッスルズ)、Upper Trestles(アッパートレッスルズ)とスーパーポイントが続いています。サンオノフレはロングボーダー向きのブレイクで、北へ向かえばショートボーダーたちが技を競い合うような風景が見られます。チャーチの方まで歩いて行き、水中カメラをセットして入水を試みるも、ライト方向のカレントに流され、はるか遠くに見えるブレイクポイントへは無理と判断。ライフガードに助けられる前に、サイズのあるインサイドのブレイクに注意しながらビーチに上がりました。無事で良かったと思いながらも、沖のブレイクを見れば、かなり残念な気持ちに。サイズのあるきれいなライトブレイクに次々とサーファーが私が上陸した辺りまで繋いで乗って来ます。気持ち良さそうに沖から乗ってくるサーファーたちを陸から眺めることに徹したのでした。そして、サンオノフレに戻れば、さらにうねりは炸裂しているように見え、ロングボーダーたちも沖に出るのが大変そうでした。崖側にはサボテンが生い茂り、太陽の光をいっぱい浴びています。サーファーたちは思い思いのスタイル、車、サーフボードで海辺の休日を楽しんでいます。そんなカリフォルニアスタイルをまるで展示会を回るような気持ちで見て回りました。ちょっとハードなコンディションの波にチャレンジしたサーファーは清々しい笑顔で戻り、素晴らしい時間を共有したサンオノフレの波を見つめていました。
海から上がり、ツアー一行はセレブな雰囲気漂うLa Jolla(ラ・ホヤ)へ向かいました。「Catania Coastal Italian」というイタリアンレストランでみんなでご飯を食べようということで、もう一つのチームと合流。海が見えるおしゃれなそのお店にはなんと、2度のロングボード女子世界チャンピオンに輝いている“ジェン・スミス”が働いており、合間を見て私たちのテーブルに来てくれました。こんな特典があったのも2人のプロサーファーが居たからですね。もちろん料理もデザートもびっくりするぐらいの美味しさでした。
大満足のイタリアンを後に、夕焼けを見に行こうということで、車はステイ先近くのカーディフまで急ぎました。十分なサイズのあるカーディフポイントの夕焼けは雲に覆われていましたが、1日の疲れを癒す夜へと優しい時間が流れていました。明日は天気も荒れ模様とのこと。どんな1日になるのでしょうか…次回に続く。
メープルがたっぷりかかったドーナツにベーコンがトッピングされている。甘さとしょっぱさが絶妙
実はドライブスルーのドーナツ屋さん
高速のサンオノフレへの出口
サンオノフレ、通称サンオーにはいろんなスタイルのサーファーが集まって来る
「NAMIARU?」のアドバンス海外波情報でどこがいいか調べます
インサイドでこのぐらいのサイズがあったサンオノフレ
ここで駐車代(1日15ドル)を払います
上から見てこんな波が来てました
崖の上から波チェック
パーキングにはさまざまなスタイルの車が停まっています
空を航行するペリカンの群れを発見
トラッセルズの方では大会が行われていました
ずっと続くチャーチのライトブレイク
ビーチ沿いにあるキャンプ場。ここは軍人さんだけが利用出来るらしい
インサイドは石がごろごろしているので注意
スタイリッシュなサーファーがいっぱい
屋根にサーフボードを乗せた車を多く見かける日曜日
うねりをかわすダナ・ポイントではガールズサーファーが練習中
ダナ・ポイントのパーキングにも映画に出て来そうな車がたくさん
ラ・ホヤにあるアメリカっぽいお菓子屋さん
2度のロングボード世界チャンピオンであるジェン・スミスに会えてラッキー
イタリアンレストラン「Catania Coastal Italian」からの眺め
「Catania Coastal Italian」のおしゃれな外観。ラ・ホヤは海辺の落ち着いたセレブ感漂う街
フリーウェイーで帰路を急ぐ
十分波があるカーディフポイントを見渡す丘で夕焼けを見て癒された
サンオノフレからチャーチまで歩いてみた。見渡す限り波!
波のある日曜日のパーキングは車でいっぱい
サイズのあるサンオノフレの波にチャレンジしたツアー参加者と小高恵子プロ
Photo&Text Yuriko Yonechi