Mabo Royal Kj Cup優勝は秋本祥平!
7月10日(日)に神奈川県藤沢市辻堂海岸において、49回Riva Ladies Clinic Presents Mabo Royal Kj Cup が梅雨の中休みの快晴の空の下で開催された。
例年のJPSAサンクションの大会からスピンアウトする形で行われたこの大会。
開催規定もまさにスピンアウトしたルールで開催された。
選手は招待された20名の選手のみ。
メンバーは豪華そのもの。
JPSAをフォローする現役の選手もいれば、いまはツアーをフォローしていない選手も。
その招待選手の顔ぶれは。
宮内謙至、河村正美、デヴィッド木下、松山欣則、吉川祐二、尾頭信弘、秋本祥平、鈴木 剛、新城 譲、小川徹也、瀬筒雄太、中村清太郎、吉田英司、榎本信介、吉田 泰、下山雄一、田沼 亮、一岡祥平、土屋昌平、小室正則の20人。
そしてそのライディングをジャッジする人も選ばれた人。
出川三千男、小林正明、川南 活、横山泰介、長沼一仁、江本 陸、抱井保徳と日本のサーフィン界の立ち上がりを支えてきたレジェンドばかり。
さらにコンテストルールがユニーク。
使用するサーフボードは、1950年~1960年代に制作されたヴィンテージのロングボード。
ランスカーソン、ハンセン、ハーバー、ウェーバー等コレクターからすれば涎がでるものばかり。
そう、選手はいつも使っているサーフボードは使えないルール。
まさにオールドスクールな板で、大きなオンフィン、ラウンドボトム、ノーリーシュ。ゆうに重さは20kgはある思い板だ。
どの板に乗るかはヒート前にくじを引き当たった板でライディングをする楽しいルール。
選手に聞くと、板により大きく乗り方が変わるそうで、ババを引くような1本があると皆口を揃える。
真夏のような日差しのなか、12時にRound1 Heat1がスタート。
波は台風1号からのウネリが届き、腰~腹はコンスタントにくる絶好なロングボードコンディション。風は弱いオンショアで問題はない。
あの難しい板を楽々と乗りこなすのは流石プロ。乗り方はまさに60年代で、ノーズ、ウォーキング、カットバックとスタイル重視のコンテスト。
波は豊富なので順調にヒートは消化し、ファイナルへ。
ファイナリストは、
小川徹也、新城 譲、秋本祥平、吉田 泰の4人。
誰が優勝してもおかしくない、シングルフィン使いだ。
潮が上げに入り波選びが難しくなってきたが、各選手ノーズ、ウォーキング等スタイルのあるライディングを披露しクロスヒートに。
ヒート中盤に右側のピークからテイクオフしレギュラー方向へ、長ーいハングファイブを決めた1本が効き僅差で秋本祥平が優勝した!
アットホームな雰囲気で終始進行した今大会だが、このシンプルで面白いルールが逆に観客が唸る選手の技術が際立つ演出になっていて、通常のツアー戦と違い選手もジャッジもお客様も十分に楽しめたイベントだったと言えるのではないだろうか?
優勝した、NAMIARU? SHRED CREWの秋本祥平。おめでとう!