Update:201608.10WedCategory : Namiaru? News

さらば、ネオプレン。パタゴニアからネオプレンを使用しない世界初のウエットスーツを発表

パタゴニアが世界初のウエットスーツを発表。

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2016 年秋冬シ ーズンより、レインフォレスト・アライアンスによるFSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会) 認証を受けた農園からの天然ラバーを原料とし、石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウエットスー ツを発売します。これにより、メンズ、ウィメンズ、キッズを含む米国モデルのフルスーツの全コレクション21製品 がユーレックス天然ラバー製になりました。

【世界初のネオプレン不使用のウェットスーツ】
http://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits

FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)認証

パタゴニアのウエットスーツにおいて、米国モデルのフルスーツの全コレクションがレインフォレスト・アライアンスに より認証されたFSCとユーレックス社とのパートナーシップのもとに開発された天然ラバーから作られます。 この認証は環境的責任と社会的貢献を果たす方法で栽培および採取されたことを意味します。農園は森 林伐採に関わっておらず、森林の生態系を保つよう管理されています。農園がFSC基準を厳守していること を確認するための現場監査を行うのが、レインフォレスト・アライアンスです。生物多様性の保護と人々の持 続可能な生活を目指し、熱帯地方の環境に焦点を置く国際的な非営利団体です。

ユーレックス天然ラバー

1930年に開発されたネオプレンは、50年代にはウェットスーツに使用され、それ以来ウェットスーツの主要素 となってきました。しかし、石油由来のネオプレンは生産するために大量のエネルギーを使用し、その素材は 再生不可能という2つの問題が内在していました。 パタゴニアは2008年よりユーレックス社と植物ベースのウェットスーツ用フォームの共同開発の取り組みをはじ め、不純物の99%以上を除去するユーレックス社の精製法により、無刺激性の天然ラバーを実現させまし た。ウェットスーツの素材を再生可能な天然ラバーに置き換える事により、工場で大量のエネルギーを消費 する従来製法に比べ、製造工程において二酸化炭素の排出量が最大80%削減されます。

「パタゴニアを含め、サーファーやウエットスーツ生産者は、製造工程において大量のエネルギーを消費す るにも関わらず、再生可能でない石油由来の原材料のネオプレンに何十年も依存してきました。これま でずっと代替品がありませんでしたがパタゴニアはユーレックス社とパートナーを組み、植物ベースの原料 に投資し、それを使ったウエットスーツの製造が可能になりました。」 ― ハブ・ハバード(パタゴニア ウエットスーツ開発マネージャー)

ユーレックス社が先駆者となった新しい天然ラバーは、グアテマラの農地に育つへベアという木から供給されま す。世界における自動車や飛行機のタイヤを含むラバー製品の需要が高まる中で、へベアは長らくその原料 となってきました。しかしその多くは、伐採などで切り開かれた熱帯雨林帯で育てられ、環境悪化の一因とな っていました。へベアはゴム産業の熱帯諸国の伐採の主要な原因だったため、パタゴニアでは使用していませ んでしたが、2014年にFSC認証済みのへベアと出会い、USモデルのウェットスーツにおいてフルスーツ製品 全ての素材をネオプレンから天然ラバーに置き換える決断をしました。 ネオプレン不使用のウェットスーツを生産することは、パタゴニアが10年という歳月をかけた努力の賜物です。 パタゴニアはこのテクノロジーを広め、他社にも利用いただきたいと考えており、サーフィン業界において再生不可能な素材からの切り替えの手助けとなることを願っています。

「サーフィン業界におけるこの挑戦において、ユーレックス社にとってパタゴニア以上のパートナーはいませ ん。両者のコラボレーションは、パフォーマンスやコストを犠牲にすることなく持続可能な製品をいかにお 客様に届けるか、その代表例となりました。パタゴニアは模範とすべきビジネスモデルを持っており、それを ユーレックス社や他社はこれからも取り入れていきます。」 ― ジェフ・マーティン (ユーレックス社の創業者、CEO)

 

ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツ

ネオプレン不使用のユーレックス天然ラバー製ウエットスーツは、これまでのネオプレン製のウエットスーツと同 等か、それ以上の機能を発揮します。FSC認証を受けた天然ラバーに塩素不使用の合成ラバーを加える 事により、オゾンと紫外線への耐性が高められ、耐久性と伸縮性におけるパタゴニアの厳しい基準を満たし ます。新しくフローティング・フロントジッパーを採用する事でフロントジップモデルのデザインが改良されたほか、 これまでのバックジップモデルも引き続き展開しています。フローティング・フロントジッパーには動きを妨げない 非対称のフラップがついていて、伸縮性・密閉度を高めます。新しい独自の反転マイクログリッド・ライナーは これまでにない速乾性を発揮しながら優れた保温性はそのままに、スーツの軽量化を実現しました。 ユーレックス天然ラバー製ウエットスーツのコレクションは6つの水温レベルに対応しており、サーファーを温かく 包みます。また、価格は従来のウエットスーツとほぼ変わらず、メンズ、ウィメンズ、そして今シーズンから初めて キッズ向けのモデルも発売しています。

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ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツはパタゴニア直営店/通信販売/オンラインショップ/一部の正規取 扱店にて販売を開始しています。 製品の詳細はこちらからご覧いただけます。

http://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits

パタゴニア直営店では以下の 11 店舗で展開しています。

・パタゴニア 京都
・パタゴニア 大阪
・パタゴニア サーフ大阪/アウトレット ・パタゴニア 神戸
・パタゴニア 福岡
・パタゴニア 札幌北 ・パタゴニア 仙台
・パタゴニア サーフ千葉/アウトレット
・パタゴニア サーフ東京/アウトレット
・パタゴニア 鎌倉
・パタゴニア 名古屋

会社概要

パタゴニア社 Patagonia, Inc. 米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置くアウトドア・アパレル企業のパタゴニアは、 1973 年、イヴォン・シュイナードによって設立されました。Bコーポレーションとして認証され、「最高の製品を作り、環境に与える 不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」をミッション としています。パタゴニアは 確かな製品品質へのコミットメントと環境に関する活動において国際的に知られ、これまでに 7,700 万ドル以上を助成金や製品寄付として提供しています。

パタゴニア日本支社 Patagonia International Inc., Japan Branch

所在地: 神奈川県横浜市戸塚区川上町 91-1 BELISTA タワー東戸塚 5 階
公式ウェブサイト: www.patagonia.jp