JPSA2016ショートボード第5戦は善家尚史と川合美乃里が優勝!
【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2016 ショートボード第5戦
第21回I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯はファイナルデー。
Photo:JPSA/R.Uchiyama
心配された天候はなんとかもち晴れ間のある状況だが、波のサイズが下がりインサイドのセット腰くらいで潮が多く波数が少ない。風はやや強めにサイドが吹きコンディションはやや乱れた状態。
Photo:JPSA/R.Uchiyama
6:30ファーストコールから待つ事1時間半、8:00スタートが決定。
まずは、Men’sのR5H1からスタート。波数が少ないので選手は積極的にライディングしてくるので観ている方からすると動きがあり面白いヒートの連続となった。NAMIARU? SHRED CREWの小林直海はクロスヒートのH2に登場したが惜しくも敗退。SHRED CREWの善家尚史は見事1位でQFに駒を進めた。
続いてMen’sのQFへ。ここからマンオンマンとなる。
H1は田中樹と佐藤魁のベテランと若手の対戦。序盤は積極的に攻める田中とじっくり波を待つ佐藤。ファーストライドは田中で良いセットを選び6.00、佐藤も右の手前から乗り5.00でほぼ互角なスタート。しかし、波の巡りが田中の方が良い流れで終始田中リードでSFへラウンドアップ!
H2は善家尚史と安井拓海の中堅と若手の対決。ファーストライドは左のセットを善家が乗り6.75を出し好スタート!その後も積極的にライディングを重ねる善家。プライオリティを上手く使い善家が優位にヒートを支配し勝ち上がる。
H3は大澤伸幸と西修司。オープニングライドは西が乗り3.90のスタート。その後は両者ともじっくり波を待つ形になるが西が手堅く2本をまとめSFに進出。
H4は小林桂と加藤嵐。加藤はじっくりと波を待ち、小林は終始動き回りライディングしポイントを重ね若さ爆発でSFに進む。
Women’sのSFH1は川合美乃里と橋本恋の対戦。序盤は互角だったが、後半川合がスパートをかけてリードしそのまま逃げ切りファイナル進出を決めた。
橋本恋Photo:JPSA/R.Uchiyama
H2は西元萌と武知実波。潮がかなり少なくなり波選びが難しいなか、武知がリードして試合を進める。残り5分くらいでセットを選んだ西元が6.50を出し逆転しそのまま逃げ切りファイナルへ。
武知実波Photo:JPSA/R.Uchiyama
Men’sのSFH1は善家尚史と田中樹。オープニングライドは善家が乗り、直ぐに田中が乗る形に。2本目は両者同じ波にテイクオフし共に譲らないが善家がリード。中盤に田中が5.17を出し追撃するが、残り3分で善家が形良い波をつかみ6.33を出しリードを広げそのまま終了し、善家がファイナル進出を決めた。
田中樹Photo:JPSA/R.Uchiyama
H2は小林桂と西修司。序盤は小林が6.17を出しリードするが、その後小康状態に。西は必死に追撃をするが間に合わず小林がファイナル進出。
西修司Photo:JPSA/R.Uchiyama
Women’sのファイナルは川合美乃里と西元萌でスタート。まず、川合が乗りその後西元が2マニューバー入れて4.83を出しリードする。しかし、川合が3本目に5.67を出し逆転するが、すぐさま西元が2本目のライディングで4.67をマークし再逆転。8本目に川合が6.07を出し再々逆転。すぐさま西元もセットに乗り6.17を出すが追いつかずそのまま終了のホーンが鳴り川合の優勝が決まった!
川合美乃里Photo:JPSA/R.Uchiyama
西元萌Photo:JPSA/R.Uchiyama
Men’sファイナルはShred Crewの善家尚史と小林桂の戦い。スタートホーンがなってもなかなか波に乗らず両者とも静かなスタート。善家が2本目に5.33を出しリードする。小林も波を探し回り動きながら4.50を直ぐに出すが、乗り続ける波に乗れずポイントが伸びない。一方の善家は自分のリズムで波を待ちセットを上手くつかみポイントを稼ぎリードを広げる。後半、小林も4.87を出し追撃するが、善家も負けじと4.70を出し終始リードする。最後の1本を小林が乗ったあと終了のホーンが鳴り、ポイントコール待ちとなる。小林のラストウェイブは4.67で一歩およばず善家の嬉しい初優勝が決まった。
小林桂Photo:JPSA/R.Uchiyama
善家尚史Photo:JPSA/R.Uchiyama
NAMIARU? SHRED CREWの善家尚史プロ、本当におめでとう!!
Photo:JPSA/R.Uchiyama
Photo:JPSA/R.Uchiyama
善家尚史。
プロに合格してから10年。なんとも嬉しい初優勝だ。R5から尚史は波とのリズムが合っていた。彼がポイントを決め波待ちしているところにセットが入ってくるようにさえ見えた。そしてキレがありコンビネーションを入れたライディング。完璧だった。
日頃の努力を知っているので、湘南チームだけでなくみんなから祝福されて彼の目は真っ赤。彼は日頃海から上がってくるときは必ずゴミを拾って帰ってくる。コンテスト中も同じで、ヒート終了時には必ずゴミを拾ってビーチマーシャルまで戻ってくる。それは、ファイナルでもブレることは無く、嬉し涙を流しながらゴミを拾い、周りの声援に御礼を言いながら戻ってくる。誰にでもできそうでできないことを、フツーにやってしまう尚史。素晴らしい人格の持ち主だ。父親は誰もが知るレジェンド善家誠。次戦はホーム鵠沼。再び爆発してくれる事に期待したい!
Photo:JPSA/R.Uchiyama
Men’s
優勝:善家尚史
2位:小林桂
3位:田中樹・西修司
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Women’s
優勝:川合美乃里
2位:西元萌
3位:橋本恋・武知実波
Photo:JPSA/R.Uchiyama
敢闘賞
男子:佐藤魁
女子:西元梨乃