JPSA2016ショート第7戦優勝は大野修聖と庵原美穂
【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2016 ショートボード第7戦
24SURF_ presents 鴨川NAOプロ supported by GRAND MARBLEはファイナルデーを迎えた。
Photo:R.Uchiyama
波は昨日よりサイズアップし腰セット胸くらいで風は弱いオンショアで見た目と違い、テストで入った小川直久と大野修聖の話によれば流れがありボヨつき難しいようだ。
潮の動きを待って8時にスタート。その時間には雲もキレ晴れ間が見えるコンディションとなった。
まずはMen’sのQFから。H1は大澤伸幸と安室丈。オープニングヒートは左側から安室が乗り4.75とまずまず。すかさず大澤が右側からバックハンドで5.50のライディングで様子を伺う。続いて大澤が2本目に4.75を出しリードするが、安室が3本目に6.50を出し逆転。この時点で残り時間3分。大澤に必要なポイントは5.76。どう巻き返すのか?
しかし、ポテンシャルのある波がこないまま終了となり安室がSFへ。
H2は村上舜と地元小川直久。オープニングは村上が乗り6.75、続いて来てセットに小川が乗り5.00と会場は大盛り上がり。さらに4本目に4.90を出すが、村上が4本目に形の良い波を選び長いフローターから3マニューバーを入れ8.00とエクセレントを叩き出す。残り1分となり状況は変わらず小川の逆転はなるのか??結局逆転の波は来ないままホーンが鳴り村上がSFへラウンドアップ。
H3はこの大会タイミングが合っている稲葉玲王と安定した大野修聖。大野は昨日までノーリーシュでヒートを戦っていたがこのヒートからリーシュを付ける本気モード。オープニングは大野が乗り深いカービングターンからフィンを抜いたリップとつなぎ8.75とエクセレント、続いて稲葉が乗り6.75。大野は3本目に2マニューバーだがフィンを抜いてリップし5.50とバックアップスコアを更新。一方の稲葉は1本目に乗ってからじっくり波を待ち、2本目に4マニューバー入れるライディングで7.00と差を縮める。しかし、プライオリティーは大野が持ち稲葉は手前からライディングを重ね7.35のライディングで一旦逆転するが、後ろから大野がセットに乗り深いカービングターンからスピードにのせ2マニューバー入れ7.60で再逆転で大野がSFへ駒を進めた。
H4は金尾玲生と脇田泰地。オープニングは金尾が乗り4.75。続いて2本目に4.40でリードする。脇田の1本目は1.00だが2本目に4.70と追撃するが、ノリノリの金尾は強烈なスプレーを飛ばし8.50のエクセレントを出し突き放す。結局そのまま金尾が逃げ切り初のSF進出となった。
Women’sのSFは新人宮坂麻衣子と女王庵原美穂。序盤戦はゆっくりなスタート。中盤に試合が動き4.25と5.50で庵原がリードする。そして、後半に頭くらいのセットが入り始め庵原が6.50と6.00を出し突き放すが、宮坂も6.60を出しニードを5.90にして粘るがここでタイムアップ。庵原のファイナル進出が決まった。
宮坂麻衣子Photo:R.Uchiyama
H2は高橋みなとと野呂玲花。1本目に高橋が7.75のグッドスコアを出し、野呂が5.25で追う展開に。その後ヒートはこう着状態に。終盤に野呂が手前でライディングし6.75を出しトップに。この時点で残り5分、高橋はまだ1本しかライドしていない。ニードは4.25。しかし、このまま終了してしまい野呂がファイナル進出。
高橋みなとPhoto:R.Uchiyama
Men’sのSFへ進む。安室丈と村上舜の若手対決。安室が1本目に7.75のグッドスコアを出すと村上が2本目に8.75のエクセレントスコアで応戦。この時間になると潮が乗りブレイクポイントが右へ移動している。絶好調の村上は4本目にフィンを抜いた3マニューバーで9.00を出し突き放す!しかし、安室も4本目に4マニューバー入れて8.10を出し差を縮めるがそのまま村上のファイナル進出が決まった。
安室丈Photo:R.Uchiyama
H2は大野修聖と金尾玲生。開始早々金尾が手前で積極的に2本ライディングをする。ややポテンシャルがある波のこないこのヒートとなり、小康状態となるが金尾のリードでヒートが進み、大野が4本目にカービングからストレイトアップのリップで6.25を出し逆転。その後、5.90,6.15と立て続けにポイントを重ねラストはセットに乗った大野がカービング&リップを続け8.50のエクセレントスコアを出しだめ押しでファイナルへ進んだ。
金尾玲生Photo:R.Uchiyama
Women’sのファイナルは庵原美穂と野呂玲花の対戦。序盤は野呂が深いボトムターンからリップし4.75でスタートダッシュ。庵原は地元のプレッシャーからか空回りしているようで単調なライディングとなり思うようにポイントが出ない。庵原は3本目に右側のセットに乗り5.25を出すが届かず野呂のリードが続く。その後は潮が満潮近くとなりうねりが厚くなりブレイクしづらくなる。残り5分でも逆転の波を探し残り3分で庵原がインサイドの波をキャッチ。3マニューバー入れたライドは6.25を出し逆転で地元庵原の優勝が決まった!
野呂玲花Photo:R.Uchiyama
庵原美穂Photo:R.Uchiyama
Men’sのファイナルは村上舜と大野修聖の対決。序盤は村上がスピードのあるライディングで7,75を出すがすぐ大野が捻り込むカービングターンから2マニューバー入れて9.50を出し逆転すると、村上も最後にエアーを入れて6.90で逆転。さらに村上はバックサイドで4マニューバー入れて8.50を出しその差を広げる。中盤はじっくりと時間が進み大野が5本目に満を持して深いボトムターンからリップそしてエグいカービングターンを入れてさらに2マニューバー入れてくるスピードあるライディングで7.10で逆転。村上のニードポイントは8.11。村上も最後まで諦めずにライディングするが逆転はできず大野の久しぶりの優勝が決まった!
大野はヒート終了時ひと言「あー長い5分間でした〜」と。
村上舜Photo:R.Uchiyama
大野修聖Photo:R.Uchiyama
Photo:R.Uchiyama
Men’s結果
優勝:大野修聖
2位:村上 舜
3位:金尾玲生、安室丈
Photo:R.Uchiyama
Women’s結果
優勝:庵原美穂
2位:野呂玲花
3位:高橋みなと、宮坂麻衣子
Photo:R.Uchiyama
エキジビションマッチ
優勝:大澤伸幸
準優勝:田中英義
Photo:R.Uchiyama
敢闘賞
須田那月、稲葉玲王