ハイエースのステアリングを近づけてみた
今回はデモカーのプチカスタムです。
ぼくの体型やシートの背もたれ角度に関係しているんだと思いますが、シートポジションをペダルに合わせるとどうしてもハイエースのステアリングは遠く感じます。
ハイエースも含めて最近の車はチルト角度を調整できるものが一般的になりましたが、ステアリングを前後させる「テレスコピック機能」は一部車種に限られています。
テレスコピック機能が無いと、ステアリングの前後位置を変えるのはほぼ不可能ですが、幸いデモカーはナルディのウッドステアリングに替えてあります。
こういった後付けステアリングは、ステアリング軸と連結するボスという部品の長さを変えたり、延長スペーサーを加えることによってカスタマイズできます。
たまたま何かの時に買っておいたボススペーサーがあったのでこれを使います。
スペーサーは5cmでした。 ステアリングが5cm近づくことになります。ちょっと近づきすぎるような気がしないでもないですが。
一旦ステアリングを外してスペーサーを固定。
その後ステアリング装着。
どれくらい変わったか
ビフォー
アフター
実際に座ってみて
ビフォー
スペーサー装着前は腕が伸びきっています。ロングドライブでは意外と疲れます。
こんな状態なので、運転中はステアリングの下を握ったり、また元にもどしたりで疲労軽減のためにかなり頻繁に持つところを変えていました。
アフター
5cm手前になったスペーサー装着後はとても自然な姿勢になりましたね。実際に座った感じも上半身がすごく楽になりました。キャブオーバー車というよりは乗用車の運転感覚に近くなりました。
ちなみにステアリングの上部を握るとこんな感じです。
適正なドライビングポジションはステアリングの上部を握っても肩・背中がシートから浮かないこと、と言われています。
ただしハイエースのようなキャブオーバー車ではそもそもステアリング角度が寝ていて上部は遠くなっているためこのようなセオリーが当てはまりません。
しかし今回のスペーサーによって、若干肩は浮き気味になりますがほぼ問題無いレベル。
テストで近所を走っただけでロングドライブでの疲労感はまだ不明ですが、かなり運転しやすくなりました。
逆にいままで遠すぎたので、妙に手前にあるステアリングの圧迫感を感じます。
ステアリングの位置が変わった事によるデメリット
もうみなさんお気付きかもしれませんが、このカスタムによるデメリットもあります。それはウインカーレバーが遠くなってしまうこと。
車のステアリングコラムの位置はそのままでステアリングだけ近づけるカスタムなので、コラムから出ているウインカーレバーとワイパーレバーは手から離れた位置になってしまいます。
普通はウインカーを操作する際ステアリングに手を乗せたまま中指でチョンと動かしますが、これが出来なくなり、ステアリングからほんの少し離して操作しなければなりません。これはかなり気になるところです。
で、結論。
「すぐに慣れます」
確かにこれまでと違って腕の伸ばしてレバーに触れなければなりませんが、それもほんの少しのことです。
自動車教習所のような曲がり角だらけで頻繁にウインカーを使用する場面では面倒だと思いますが、運転中におけるステアリングを握っている時間とウインカー操作の時間比率は99.9対0.1くらいなもんでしょう。たぶん。
ドライブの疲労を考えれば、ウインカー操作の不便さは我慢します。
実際10分も運転すると曲がり角では無意識にウインカーに手を伸ばすようになりました。とりあえずこの状態で乗り回してみます。
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