Update:201707.19WedCategory : Namiaru? News

相澤日向2017来日インタビュー【VISSLAクリエイター&イノベーター】

2017年7月、VISSLAオーストラリアグロメッツチームの相澤日向が来日した。

オーストラリアのゴールドコーストに在住し、日本人で唯一オーストラリアVISSLAのサポートを受ける実力派サーファー。「U16 Parko’s Grom Stomp 2016」で優勝するなど今注目の若手サーファーの1人だ。

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都内で行われたVISSLA SPRING 2018 展示会に立ち寄った相澤日向。忙しいスケジュールの合間を縫ってなみある?のインタビューに応えてくれた。

今回、どのような目的で来日しましたか?

MURASAKI SHONAN OPEN 2017に出る事と石川県の金沢市にある祖母に会う為に来日しました。

4日間は母の実家に滞在し、その後湘南に来てオーストラリアに住んでる友達のリアルと合流しました。そして今年初めて湘南オープンに出る事になりました。

MURASAKI SHONAN OPEN 2017を振り返った感想を教えてください。

僕は試合に負けてしまったのですが、他の選手達は小波の中でも関係なくが凄いサーフィンをしていた事に驚かされ、とても感動しました。

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オーストラリアと湘南の波のコンディションは全く違っていて、僕は上手く波に乗る事ができませんでした。他の選手達はかなりハイレベルのサーフィンをしていたのがとても印象的です。

僕は同点のカウントバックで負けてしまったのですが、後もうひと踏ん張りしたかったです。もう少し良い波に乗りたかったですね。

日本で使用したサーフボードを教えてください。

僕がMURASAKI SHONAN OPEN 2017で使用したのは、スポンサーを受けてるACSOD (アレックスクルーズシェイプ)Psyco(サイコ)という日本モデルです。サイズは5’7で小波でもパフォーマンス性に優れたモデルです。

もう1本EPSの板を持って来たのですが、試合ではシャープな動きをしたかったのでPUを選びました。

◆ Psycoモデルの映像はこちら↓

オーストラリアのVisslaとの関係性を教えてください。

元々、オーストラリアのVisslaをやっているJohn Mossopの息子Tobyと仲が良く、それがきっかけでスポンサードされました。

言いたい事も気軽に言い合えるし、一緒にサーフィンへ行ったりできるフレンドリーな関係です。

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試合前でも応援してくれたり、良い動画や写真を掲載してくれたり、日本の滞在をオーガナイズしてくれたりなど良いサポートを受けています。

日本とオーストラリアのサーフィンシーンを比較してみてどうのような事を感じますか?

オーストラリアの人達は学校が終わってからQSなどの試合を回る人が多いです。学校にはしっかり行き、学生生活も楽しみながらサーフィンをする環境です。

それと比較して日本でサーフィンを頑張ってる子のほとんどが、通信制の学校に行き、早い時期から世界を回っています。だから日本はオーストラリアの子達よりも若い頃からQSを回り始めていますし、スタートが早いです。それが日本とオーストラリアで大きく違うところだと思います。

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僕の場合はPalm beachのPBC(Palm Beach Currumbin State High)という高校に通っていてSport excellenceというプログラムを受けています。週4回にわたり授業でサーフィントレーニングが受講できます。ミックファニングの昔のコーチであるPhilMacも教えに来ます。

僕は高校生で最後の年なんですが、例えば、日本でサーフィンの大会がある場合、学校側はそれで休む事を許可してくれます。サーフィンをはじめ、スポーツを頑張っている人達をプッシュしてくれるんです。

ゴールドコーストに引っ越してきてサーフィンのプログラムがあるのでPBCに行く事を決めました。

普段はどういう生活をオーストラリアで送っているのですか?

オーストラリアの朝は風がほとんど吹きません。だからできるだけ朝早くの良い波を狙ってサーフィンする事を意識しています。

入るポイントは、家の前のパームビーチや、サイズが上がったらバーレーヘッズへ行ったり、良い波をチョイスするようにしています。

バーレーヘッズでのチューブライディングの映像良かったです。

◆ 相澤日向のバーレーヘッズでのライディング映像はこちら↓

これは最近のバーレーヘッズの映像で、波がとても良かったです。 

サーフィン後は朝食を食べて学校に行きます。授業でサーフィンをし、帰ってきてまたサーフィンに行く生活です。夕方はお母さんにもう少し波のあるディーバー(デュランバー)の方に連れて行ってもらっています。

オリンピックがサーフィンの正式種目になったという事で、何か意識している事はありますか?

オリンピックで選ばれるのは1人か2人で3年後はまだ先です。この年から意識できる事はあまりないと思ってます。サーフィンが上手ければ選ばれると思うので、今はそれだけに集中しています。

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もし、僕が千葉に住んでいれば志田下でサーフィンするかもしれませんが、特に今のスタイルを変える事はないと思います。

これからのプランを教えてください。

今年の11月に学校を卒業するので、それまでにしっかり勉強を終わらせて、来年から海外のQSやプロジュニアをしっかり回る1年間にしようと考えています。

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他には、11月にビラボンとサーフィンワールドマガジンが主催するボートトリップに参加します。「U16 Parko’s Grom Stomp 2016」で優勝できたからそのトリップに参加できるんです。とても楽しみだし、そこで良いサーフィンが見せれるように頑張ります。

最終的にはCTに入りたいという目標はありますか?

はい。ただそれを意識し過ぎるとプレッシャーがあると思うので、今はQS6000やQS10000などの大きい試合に出たいです。CTは何年か後の目標になります。

その目標を持って1〜2年間ツアーを回ってみて、難しいと思ったらオーストラリアの大学などに進学するか、就職しようかと思っています。

今後の目標ややりたい事などを教えて下さい。

サーフィンでは引き続きエアーやチューブなどのスキルを磨いて凄いサーファーになりたいです。最近はエアーにフォーカスして練習しています。
メイク率があまり良くないのでもっと技のクオリティーを上げていきたいです。

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自分の納得できるサーフィンができるようになったら動画を出したいです。僕は結構フリーサーファーにも憧れているんです。でも今は試合を中心に頑張っていきたいです。

好きなサーファーは前と変わらずRyan Callinan?

はい、1番ライアンにインスパイアされています。後はDillon Perilloもフリーサーファーなんですけど、かっこよくて憧れています。

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相澤日向 生年月日:2000年10月26日

出身地: オーストラリア、ゴールドコースト生まれ。1歳から12歳まではシドニーで、今はゴールドコーストに住んでいます。
身長: 168cm
体重: 60kg
現住所: オーストラリア クイーンズランド州 パームビーチ
ホームグランド: パームビーチ、バーレーヘッズ
サーフィンを始めた年: 5歳

2016年 戦歴:
1st Billabong OZ Grom Cup Under16
4th U16 Ripcurl Grom Search 2016

2015年 戦歴:
2nd Billabong OZ Grom Cup Under16
3rd Fox Grom Shoot Out Under16
2nd Australian Junior Surfing Titles Under16 MR Shield
2nd Australian Junior Surfing Titles Under16 All Stars

◆相澤日向 Instagram
@hinataiz

オーストラリアのゴールドコーストに住み、サーフィンと学業に専念した生活を送っている弱冠16歳の相澤日向。オーストラリアの強豪達に混じり、Billabong OZ Grom Cup Under16優勝やRipcurl Grom Search 2016 4位など着実に結果を残してきている。

この素晴らしい環境の中で今後どのような成長を成し遂げるのか楽しみだ。またこれからのVisslaでの活動やコンペシーンなどの活躍にも注目したい。

Writer & Editor: So Sugaya

◆ VISSLA「ヴィスラ」
http://www.vissla.jp

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