JPSA2017ショート最終戦は村上舜と西元ジュリが優勝!
JPSA2017ショートボード第8戦BLUE ECO SYSTEM presented SENDAI PROはファイナルデー!
波は頭くらいで風はサイド。
雨が降る中でメンズのQFからスタート。このヒートからワンオンワンとなり、メンズ、ウィメンズともすべてレギュラーフッターとグーフィーフッターの戦いとなる。
ヒート1は渡辺寛と安室丈。オープニングライドは渡辺が乗り5.50。これが今後の基準になるライディング。続いて安室が乗り4.67を出すと渡辺がすぐに乗り6.33とリードする。波に乗る渡辺は3本目に続けて乗り8.33のエクセレントを出し突き放す!安室の2本目はノートリムの2マニューバーを入れて6.83を出し残り5分。しかし、この後安室が渡辺にプレイオリティインターフェアを犯しここで万事休すとなってしまった。
ヒート2は加藤嵐と高梨直人。オープニングライドは高梨が1マニューバーからチューブへ3.33ポイント。加藤の1本目は5.00でほぼイーブンのスタート。高梨は積極的に乗るがイマイチ決められず、加藤の2本目は8.33をマークし逆転。高梨も残り5分で良い波をキャッチするが3.67と伸びず加藤がSFへ進んだ。
ヒート3は関口真央と村上舜。序盤は本数を乗る関口がリードし、村上は2本目に4マニューバー全て違うものを入れ6.33を出し逆転。続いて3本目に5.77を出して関口のニードを8.60とする。さらに村上は4本目にテイクオフからすぐのチューブへ入り出てから1マニューバー入れ7.15を出し決定打となった。
ヒート4は地元松岡慧斗とNAMIARU? SHRED CREW大野修聖。オープニングは大野が乗るが波のポテンシャルが無くすぐプルアウト。なかなかポテンシャルのある波が来ない状況が続き両者ともポイントが伸びない。松岡と大野は右と左に大きく分かれポジショニング。なんとそのまま波が来ずロースコアで終了となった。
続いてウィメンズのセミファイナルへ。
ヒート1は西元萌エミリと脇田紗良。1本目に脇田が5.67を出してスタートし、西元が4.00で追う展開に。西元が3本目に2マニューバー入れ5.57を出し逆転。この時点で脇田のニードは3.90。続いて西元が5.00を出し差を広げる。最後脇田が乗るがワイプアウトしヒート終了となる。
ヒート2は野呂玲花と西元梨乃ジュリ。序盤はゆっくりとしたスタート。中盤に西元がノンプライオリティーからレイトテイクオフしてメイクし8.83のエクセレントを出して抜き出る!ここでヒート半分経過。野呂もライドするがビッグスコアが出ずそのまま終了となった。
ファイナルは西元姉妹対決となった!エミリに聞くと姉妹対決は「楽しみで勝ちたい!」とコメント。
続いてメンズのSFへ。
ヒート1は渡辺寛と加藤嵐。同じコーチングを受ける2人の対決。まず加藤が7.83を出し、その後渡辺が5.50と6.50を出し追撃。ここが今年の渡辺の成長したところでメンタル的に強くなったと感じる。しかし、加藤が2本目に9.17を出しコンビネーションスコアになり突き放す。渡辺も3本目に粘り7.00で追うが加藤がそのまま逃げ切る形でファイナルへ。
ヒート2は村上舜とNAMIARU? SHRED CREW大野修聖。オープニングウェイブは大野が積極的に乗り4.33。村上が1本目に3.50でほぼ互角のスタート。村上が3本目に2マニューバー入れ7.33で逆転。すかざず大野が3本目にフィンを抜く2マニューバーで8.50で逆転。残り時間は8分。残り3分で村上が5.87を出し再逆転。ラスト大野がノンプライオリティーから乗るが波がワイドでスープに捕まり点数が伸びず村上のファイナル進出が決まった。
ファイナルは30分ヒートで。
まずはウィメンズは西元萌エミリと西元梨乃ジュリ。オープニングはエミリが乗るがすぐにプルアウト。しばらく静かな時間がありエミリが乗り3マニューバーで5.67すぐその後にジュリが乗り1マニューバーながらきわどいセクションで角度のある当て込みで7.17のグッドスコアを出し、2本目も5.10でトップに。エミリのニードは6.61。この後小康状態からエミリが乗りチューブを狙うが潰れ、裏からジュリがきっちり乗りとなり残り1分。そのまま終了のホーンがなり西元梨乃ジュリの優勝が決まった。グランドチャンピオンが有終の美を飾った!
ジュリ!おめでとう!
メンズのファイナルは加藤嵐と村上舜。村上は左側に、加藤は中央にポジショニング。オープニングライドは加藤で6.83。村上の1本目は2マニューバー入れて7.67とイーブンスタート。村上の2本目はキレのあるフィンを抜くマニューバーを入れて6.77とヒートをリード。さらに村上がホレたセクションで3マニューバー入れ9.50エクセレントを叩き出し差を広げる。最後まで加藤の諦めずにライディングをするが爆発した村上の勢いは止められず終了のホーンが鳴った!
舜!おめでとう!
今大会の優勝者はメンズ、ウィメンズとも兄弟、姉妹でツアーを回っている選手となった。
今年のツアーは、西元姉妹や村上兄弟、西兄弟、粟田兄弟、脇田兄妹、野呂姉弟のように兄弟姉妹が目立ったのも特徴だろう。
結果
メンズ
優勝:村上舜、2位:加藤嵐、3位:大野修聖、渡辺寛
ウィメンズ
優勝:西元梨乃ジュリ、2位:西元萌エミリ、3位:野呂玲花、脇田紗良
敢闘賞
安室丈、黒川日菜子
ローカル賞
松岡慧斗、高橋みなと
今年度のショートボードのコンテストは全て終了。
メンズのグランドチャンピオンは加藤嵐、ウィメンズのグランドチャンピオンは西元梨乃ジュリで今シーズンの幕を下ろした。
ルーキーオブザイヤーは松本コアと脇田紗良。
また、来年どんなドラマが待っているのか?10代の若手が伸びてきているがベテランもまだまだ素晴らしいライディングを見せる白熱したヒートの連続になりそうだ!
期待しよう!