Update:201902.14ThuCategory : Namiaru? News

2020年東京オリンピックのサーフィン日本代表選手の選考基準が決定!

2019年2月13日〜15日までパシフィコ横浜ではINTERSTYLE(ボードカルチャー&ファッション展示会)が開催されている。

イベント初日、会場では2020年東京オリンピックのサーフィン日本代表選手選考に関わる重要な記者会見が行われた。

記者会見には、代表選手の選考に関わる日本の3団体の代表である酒井厚志 氏(日本サーフィン連盟(以下、NSA)理事長)、井本公文 氏(NSA副理事 兼 東京オリンピック組織委員会サーフィンスポーツマネージャー)、日本プロサーフィン連盟(以下、JPSA)理事長 細川哲夫氏, Word Surfing League JAPAN(以下、WSL JAPAN) 代表 近江俊哉氏をはじめ、国際サーフィン連盟(以下、ISA)のエグゼクティブディレクター、ロバート・ファスロ氏 や、

2018年ISA世界ジュニア金メダリストの上山キアヌ久里朱も2019年の波乗りジャパンの新しいユニフォーム姿で出席した。

オリンピックの出場権について

アジア大陸、アフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、オセアニア大陸の中の最上位の選手がオリンピックに出場できる。ここで各大陸4名、男女合わせて8名のオリンピアが選考される。

国別の出場サーファー枠は基本的に男女共に最大で2名ずつ。選考選手が例えば怪我をした場合はその次に優秀な成績を収めている選手が選ばれる。

オリンピック選手選考の一番の優先順位として、WSLのチャンピオンシップツアー(以下、CT)の選手。その次に2020年のISA ワールドサーフィンゲームス(以下、WSG)の結果、そして3番目に2019年のISA WSGの結果が関係してくる。

また、2019年のWSGでアジアのトップになってもオリンピック選考が確約になった訳ではなく、他のイベントとの結果を待って選考される。

つまりWSLの大会でなるべく高いランキングにいる事も重要になってくる。

日本以外の国でのオリンピック選手の選び方は?

ISAやCTの大会でどれだけ活躍しているかによるが、例えば、オーストラリア、ブラジル、アメリカのようにCT選手がたくさんいる国に関しては、その中から10名が選出される。

それ以外の国に関してはISAの世界戦(WSG)に出場する事が選考基準になってくる。

2019年ISA ワールドサーフィンゲームス(WSG)について

通常の世界選手権は、サーフィンと世界チャンピオンと国別チャンピオンを決める選手権だが、2019年ISA WSGはそれに加えてオリンピックの選考枠がかかり、アジア大陸でトップになるとオリンピックの出場ができる重要な大会となる。

世界大会は9/7(土)-9/15(日)まで宮崎県木崎浜で開催され、世界初のオリンピアを決定づける非常に注目度の高い大会になる。

2018年に開催された田原での世界選手権は42カ国の出場なのに対し、今年はオリンピックの選考枠がかかるため50カ国以上の参加が見込まれており、約300名以上の選手が出場する。

各国の代表選手は男子3名女子3名(計6名)なので、300名(50カ国 x 6人)を想定している。

この世界選手権(2019 ISA WSG)に出場できる選手は?

世界選手権の出場枠は3枠。

1枠目がCTを含むワールドランキングで男女1名
2枠目がISAの大会の過去の実績の中から男女1名
3枠目は「Japan Open of Surfing」で男女1名

Japan Open of Surfingとは?

NSAは2019年に行われる世界選手権に参加できる1枠「波乗りジャパン/NAMINORI JAPAN」をかけた戦いという事でJPSAとWSLの協力のもと「Japan Open of Surfing」を新しく創設した。

クリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」のアートディレクターを務める川口清勝氏によってデザインされたロゴ。

古くから日本で親しまれている波の文様をロゴの中に入れ込む事で日本ならではの趣を表現し、今後も長く「Japan Open of Surfing」が続くようにと想いが込められたデザインになっている。

今までそれぞれの道を歩んできた各団体(NSA ,JPSA,WSL)はオリンピックを期に集まり新の日本一を決めるという大会を行う。

◼︎日程:2019/5/6(月)〜2019/5/7(火)
◼︎場所:一宮町 釣ヶ崎海岸 (志田下ポイント)

参加選手が男子16名、女子16名で限られた選手だけが、日本代表を争い戦う大会となる。

16名の選考会「Japan Open of Surfing」に出場できる選手とは?

この16名に選ばれる選手達は3/30(土)〜3/31(日)に行われる強化合宿で強化指定選手75名の中から男子16名、女子16名が選ばれ「Japan Open of Surfing」の出場権が獲得できる。

日本代表選手(波乗りジャパン)選考の道のりは?

日本は現在200万人のサーフィン人口がいる。この中からプロ、アマ問わず競技人口は13,500人。この競技者サーファーの中から強化指定選手75名が選考された。

その中から波乗りジャパンとして世界選手権のメンバー6名。世界ジュニア選手権のメンバー12名が波乗りジャパンの称号のもと、日本代表として活動している。

オリンピック競技がショートボードということもあり波乗りジャパンの称号はショートボードの男女代表選手としているが今後オリンピック競技が増えるに従って波乗りジャパンは変更していく。

強化指定選手75名の選考方法は?

NSAよりメンズのランキング上位2名ずつをメンクラスから選考。そしてJPSAの年間ランキング男子4名女子4名を選考。そしてWSLからはワールドランキングの日本人上位8名、女子8名を選んでいる。

ジュニアに関しては、別途枠を設けトータル75名を選出している。

▼強化指定選手75名はこちらから
https://www.namiaru.tv/news/?p=54202

ランキングによって各A指定、B指定、C指定とジュニアJ指定と振り分けている。

強化指定選手について

先日発表された2019年の強化指定選手75名の主旨としては、上昇するチーム作りを目指して団体成績を上げる事が最終目標となっている。

日本代表選手は強化指定選手の中から選考される。

選考方法は、各団体の年間ランキングから選考される。ジュニアにおいては義務教育間でもあるので、文武両道の元、学業と共に競技を専念した者を選考している。

2020年までのスケジュールは?

2019年3/30(土)-31(日)の強化合宿 @鴨川 75名

2019年5/6(月)-5/7(火)「Japan Open of Surfing」16名

2019年9/7(土)-9/15(日) ISA World Surfing Games (ISA世界選手権)@宮崎県木崎浜 3名

※この世界選手権でアジアチャンピオンを獲ると2020年のオリンピック出場権が獲得できる。

2019年の7/18(木)-21(日)には、オリンピックのテストイベントを一宮町 釣ヶ崎海岸 (志田下ポイント)で行う。このイベントはISAとNSAと組織委員会と共にテストイベントをしていくが詳細についてはまだ未定。

翌年の2020年については世界選手権の日程は未定だが、同様の形で、強化合宿→「Japan Open of Surfing」→ISA世界選手権→オリンピック本大会に進む予定。

先日、オリンピックのサーフィンのチケット価格が3000円と発表され、2019年の春より抽選申し込みが開始される。

※東京オリンピックのチケット購入時には「TOKYO 2020 ID」が必要なので登録をお忘れなく!
詳しくは→https://id.tokyo2020.org/smcc/login.html?type=01

いよいよ翌年に迫った、2020年東京オリンピック。

サーフィンの日本代表選手選考に向けスケジュールや選考基準も決まり、このオリンピック代表という狭き門を目指して日本のトップサーファー達の熱いバトルが繰り広げられる。果たしてどんなドラマが待っているのか!? 日本の選手達の活躍が楽しみだ。

◼︎Japan Open of Surfing

http://japanopenofsurfing.jp/