Update:201903.14ThuCategory : Namiaru? News

なみある?塩田気象予報士が【春一番と紫外線】について語ってみた

3月9日、関東地方では暖かい南寄りの風が吹き荒れて春一番が観測されました。

南~南西風が強まる日には、東京や神奈川では天気予報や情報番組では「花粉症の飛散量が多いです!」と盛んにアナウンスされ、実際に周りでも花粉症の症状が重くなる人が続出している今日この頃。
年々症状が軽くなり、今年はたまーにクシャミが出るくらいでほとんど無症状で助かっている気象予報士の塩田久実です。
こんにちは。

水温も徐々に戻り、エリアによってはヘッドキャップやグローブ、ブーツもぼちぼち手放すなど、春を感じることも多くなってきたのではないでしょうか。
なみある?のポイント情報でもでも「フル装備」というワードが徐々に減っています。

西~東日本の海沿いに住む方などは、ちょっとコンビニまで、とか、ビーサンで出歩く日も出てくるこの季節。

冬を牛耳っていたシベリア気団が弱まる春になると、日本を囲む他のオホーツク気団や小笠原気団もそれぞれの勢力が弱く、日本付近には低気圧と高気圧が上空の偏西風に流されて交互に通過していきます。
移動性高気圧は40km/hくらいの早さで東に移動することが多いため、日ごとにコロコロと変わりやすいのが春のお天気の特徴です。

春一番が観測された日の湘南は、午前中は高気圧に覆われてポカポカと暖かく風も波も穏やかでしたが、高気圧の中心が東海上に移り北日本に低気圧や前線が近づくにつれて、午後からは南西風が吹き始めて徐々に強まり、海面も乱れていきました。

この日は関東付近で一時的に風が強まったのみで目立ったサイズアップにはつながらなかったものの、次の低気圧によって太平洋側、日本海側共に数日波が続きました。

さて、前回は春の波について書きましたので、今回は波以外のことから。

サーファーにとって切っても切れない関係にあるのが紫外線ですよね。

私たちサーファーは太陽の光を浴びる時間が長いため、日焼けは当たり前のようにしてしまうもの。
海に入っていると、女性だけでなく男性も顔にしっかりと日焼け止めを塗っている方をよく見かけます。
紫外線は皮膚にあたると体内でビタミンDが生成されることにより、病気予防や健康づくりに役立つ作用があります。
だからと言って浴び過ぎると、シミ、シワ、たるみ、皮膚ガンなどの原因となり、目にダメージも及ぼします。

紫外線が最も強いのは真夏の8月というイメージを持つ方が多いと思います。
もちろん8月は紫外線は非常に強いのですが、、、

順番的に言うと、7月がNo.1、次いで8月、そして初夏の5月、6月も侮れません。
太陽が高い時期は、オゾン層や大気中を通過する距離が短く、オゾン層で吸収される量や、紫外線が散乱することによる減少が少なくなり、地上へ届く紫外線量が大きくなります。

太陽が最も高いのは6月(夏至6/22頃)ですが、梅雨時期で雲に覆われた地域が多いため、紫外線が強いというイメージが薄く、気にしないで過ごしてしまいがち。しかし!雲間からのぞく太陽光線にも充分注意が必要です。梅雨入り前の5月は晴天が多く、気を抜いていたら後々後悔することにもなりかねません。

夏はまだまだと思っていても、春先から紫外線量は急激に増えていきます。今から紫外線対策をしっかりと意識して海へ入るのがオススメです。

次回は3/11に気象庁から最新情報が発表されたエルニーニョ現象について♪です~。