Update:201909.21SatCategory : BLUERマガジン

SURF SPIRIT-サーフスピリット

いまではSNSで1投稿あたり1-3秒で高速スクロールされる時代に、こんな概念を口にする人も少なくなっているのかもな、とふと思ったのだけど、今の時代にこそ、サーフィンの凄さは、実はここにあるんだよな。
スピリットというと、日本語だと「魂(たましい)とか「精神」とか「ハート」とかに解釈される。

わたしの理解だと、スピリットとは頭の中でこねくりまわした「理屈」ではない、その人に宿る「思考を伴わない状態」であり、よくネット上やよくわからないサーフ系のメディアで執筆されている、「サーフスピリット」や「サーファーズスピリット」の<ゴミを捨てない>とか<ゆずりあう精神>などという解釈とはまるで違うと個人的には思っている。

写真は2010年に前職時代にサーフィンライフの初代編集長の森下さんと取材して、元旦生まれ仲間のサイファーの 井澤 聡朗 (Toshi Izawa) に撮影をお願いしてYoutubeにアップしていたジェリー・ロペスの映像のキャプチャーだけれども、ジェリーさんがサーフィンは「無心」だということを語っていて、私はまさにサーフィンは「無心」「無」となるアクティビティであり、それこそが「サーフスピリット」という理解をしている。

ジェリーさんはそういう概念を生き様として伝えてきている人であって、彼は取材中も、サーファーズスピリットとは言わず、サーフィンには「禅マインド」が必要になることを言っていた。(※ジェリーさんには日本の血が混じっているから、ますます禅という世界が彼の中に存在するのかもしれないけれど)

そういう意味では、誰も彼を超えないんだよな、と思って今に至るし、そういうことより今はオリンピックなのね、と個人的にはサーフィンの真骨頂は、このスピリットにこそあって、これに向き合う行動をとるサーファーは、なにより至高な人類だと思っている。

何を言っているかわからない人には一生わからないかもしれないけど、それでいいや。しかし、それこそ,が人類としては究極な生き方なんだということを、自分としてはいずれ明らかに伝えていけたらいいと考えている。

第5話はそんなお話でした。

PS
「アウトドア」とか「冒険」。それは「スピリット」が存在する自然や宇宙にこそ宿るために、山海川、などなど、そういうPLACEとしての共通項などでなく、その「無なスピリット」こそが唯一の共通項だと認識している

Words by Naoko Tanaka

※画像参照 当時のなつかしい予告編がYoutubeに残っていた。
@namiaru