カリフォルニアからみた日本《第2話》アメリカ人の中の「サーフィン」
今回はカリフォルニアからみた日本を語る前に、ちょっとブレイクで、アメリカ人の中の「サーフィン」を語ろうと思う(笑)
前回、BLUERがなぜ発足したのか、という目的とカリフォルニアに渡った理由を書いたけど、今日はそのつづき。
第2回目でどうしても頭を整理しておきたいのがこれで、それはUSでは「サーフィン」はどんな存在なのか、ということ。
この話についてはさらっと触れてみる。人にはそれぞれ”目”に見える世界が違うから、私なりの私見で客観性をもって伝えたいと思う。
この一年、カリフォルニアに浸かってアメリカ人の目線になり「サーフィン」を見たときに、答えは、日本と同じく超マイナーな存在感であったということ(笑)。
本当はもう少し市民権を得ている、とでもいうのかな、誰もが知るところなのか、と思っていたけどそうではなかった。
BLUERのサーフトランクスのUS展開もあって、現地の人と話をせば話すほど、サーフブランドはマイノリティすぎて知らない人が結構いたことに驚いた。
ただ、これはかなり重要なことを意味しているとも理解した。
まずサーフィンが「スポーツ産業」論で語ったときには、産業としてはあまりに小さすぎる現実。
WSLのトップランカーは数十万ドル稼いでいるじゃん! などとも反論されそうだけど、北米4大スポーツ産業のNFL(フットボール)、MLB(メジャーリーグ)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)の規模があまりに大きく、国民の生活や心の距離が近く一大娯楽を形成している。
ゴルフやテニスなどが、この4大スポーツに続いていくから、「サーフィン」の存在感は、逆に日本より格差があるのかも、という印象だった。
やはりスポーツとは、つまりアメリカ式には「産業」にならないと流行らない。
企業と連携しPRの場となり、娯楽性が追及され「施設」が充実しファンとしての「グッズ」が売れ応援することのエンタメ感によって産業にする。これが、The USAスタイルであり、言わずと知れたグローバルスタンダード。
だから「NFL」「MLB」「NBA」「NHL」に対し、企業は自社の広告宣伝ともなるから、莫大なお金を投資する。
そうそう、だから、アメリカで一番驚くのは、その成功例とでもいおうか、こぞってみんな「NIKE」をはいている。もうホントに「NIKE率」がすごい(笑)ヨーロッパだと、これがADIDASになるのかしら。
今回、その4大北米スポーツをすべて見たなかで、そのアスリートたちはまさにタレント。
ということもあって「サーフィン」は産業としても連携する時点で、かなりのマイナーというお話でした。それが良い悪いということではなく、産業の実態という意味で。
PS
そんななかでTOYOTAとHONDAは凄かった。4大スポーツのスタジアムを所有しスポンサード額が半端ない。アメリカで認知され事業をして成功するにはスポーツへ投資しないとね、という体現者として、この2企業は素晴らしく認知もあり誰もが知る日本企業として君臨していた。
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