Update:202004.20MonCategory : BLUERマガジン

水の人はグラウンディングの時


謎が解けたことがあって。

海、川やプールもそうかな、水のレジャーをこよなく愛するに人は、ぜひ瞑想をおすすめ。もっと端的に言うと「グラウンディング(Grounding)」、「アーシング(Earthing) 」をやるといいと思う。

以前に書いた記事
〝山がもたらす効果”〝海がもたらす効果” 同じ自然でも海と山が別物である
http://www.bluer.co/surfingnews/?p=38880

なぜ山人と海人は交わらないのか、という記事を補足する話になるかもしれない。

冒頭の「謎」というのは、かの有名なジェリー・ロペスや、故ダイバーのジャック・マイヨールが、なぜ、あそこまで瞑想や禅にはまっていたのか?という疑問があって、いつか自分の記事で ”波との一体感を得るため” ”空になる、無になる”と書いた。現に彼らがそうインタビュー等で語っている。

でも解けた謎。実にシンプルなこと。「水」というのは結局ふわふわする。

流れ、フローの中で生活すると、流れが速くて良くも悪くも世間ズレしてくる。

これは、当の本人にとっては、生きる世界が変化しているので、自分はズレていると思っていない。

しかし、あきらかに、そのふわふわした生き方は、地上の根の生えた人にとっては、ふわふわして見える。すでに生きる世界が違うとはこのこと。

今回のような事が起こると、見解のずれが起きる。
これは、顕著に世界が違うから。水も海も川も健康に良いとは、その通り。しかし水がないと無理の理屈は、残念なことに地球上の人には通じない。単にそういうことじゃないかな。

ジェリーとジャックが、なぜ、家で瞑想や禅をしていたか。
彼らは、海系のアスリートだが、それは、もしやふわふわした水の世界から、地との接合行為をしていたんじゃないかな。

ふたりは素晴らしい存在だと思う。それは、一般の人たちに自分たちの存在や意義を十分に活字や、行動で、共通語を見いだせた稀な存在だからだ。

どんな現代の世界的トップアスリートでも、その多くは、一般人に対し説得力のある言葉という武器をなかなか持ちえない。通じないのではなくて、結節点を持ち得ない。言語や行動の説明が「水」中心となるためだ。

 

「グラウディング」「アーシング」のやり方

あぐらをかき(ヨガでは蓮のポーズともいうが、適当で)、地球の大地に座っているイメージをしよう。気持ちのよい大地にいるイメージをする。目を閉じるとノイズが入らないので良い。リラックスしながら。天からの光が降りてくる。その光が自分の脳天(百会)を通り、脳の松果体(サードアイ。おでこあたり)を通過し、ゆっくりと抜け、お尻から光を下ろし、地上に、その光を、ぐさっと刺す。お尻から出た光は、地球の中心にまでぐんぐん伸びてゆき、地球のご真ん中に突き刺すイメージ。これでグラつかない。加えて、お尻から地球に根を張っていくイメージをする。これで極めつけ。自分が「木」になったかのように。

 

寝る前はリラックスできて効果的だと思う。私の場合、上記は瞑想の一部となる。
でも、上記をやるだけでも十分なグラウンディングとなる。3分程度でもいいし、時間をかけてもOK。あくまで私の方法であるため、瞑想のプロや他のコーチングを受けてもいいと思う。

これをやって自分が地上に生きる生命体であることを意識すると、「水」が好きでも地上で共存できる。
結節点が生まれる。

 

ちょっと神がかった、神秘的な話で申し訳ないのだが、この十分なイメージにより、ふわふわとせず生きる第1歩となると思う。

※photo by 1995年発刊「SWITCH」Sleeping Giant特集の中のジェリー・ロペス氏のページを俯瞰撮影。私が人生でもっとも最高傑作と思う海人の特集記事。写真の写真を掲載させていただいた。

Words by Naoko BLUER Tanaka(田中菜穂子)