都会のゴミ捨て事情、地方のゴミ捨て事情
皆さんの自治体のゴミ捨てはイージーですか?
私は東京と長野のダブルスタンダードライフを送っていますが、東京暮らしが長い私にとり、長野のゴミ捨てのストイックさに当初は全く慣れませんでしたが、現在では、かなりゴミへの意識も高まったような感覚にあります。
都内ではマンション暮らし。いつでもゴミ置き場に捨てることが可能、袋は透明であれば自由、プラごみや燃えるゴミと一緒に袋にIN。スプレー缶や使用済み電池、割れた瀬戸物などなど、指定場所においておけば、管理人のおじさまが処理してくださっていた。
しかし、田舎は凄まじいゴミ出し方法であります。
1、指定ゴミ袋はサイズはあれど10枚で500円
2、魚トレーやビンカンは綺麗に洗って出す
3、ゴミ出しの袋は個人名を書く
4、プラごみと燃えるゴミは別
5、ゴミ当番制。ゴミ置き場を1週間監視
6、間違った出し方をすると収集してくれない。名前付きゴミが放置され当番から叱られる
7、資源ごみは月1回。祭りのような臨戦態勢で自治体の当番に見張られ緊張しながら出す
当初は「あり得ないよ田舎のゴミ事情」などと高飛車にのたまわっていた私ですが、今までの都会のマンションゴミ出しがいかに他人任せの馬鹿野郎であったかと、現在は反省しきりです。
ここ長野の私の自治体であれば、スーパーや大型ショッピングモールがリサイクルゴミを積極的に受け付けていて、ゴミを出すとポイントが貯まるシステムなどもあり、田舎ならではの土地の広さで店側は来客のトリガー施策となり、顧客側は常にスーパーでリサイクルゴミが出せるので、自宅にゴミが貯まらず、逆にポイントが貯まる、という良いことづくめです。
で、このゴミ事情。
各市町村や都道府県でのゴミ処理上の能力の問題があり、都心であればプラごみと燃えるゴミを同時焼却できる焼却炉能力があるようです。
地方は有料のゴミ袋でゴミ処理施設の運営をカバーしていると思いますが、しかし、いずれにしても、地方・田舎の生活は非常にリアルな生活の実態を体験させられる場であると思うのですね。
ずっと地方で当たり前であれば都会のイージーゴミ事情を理解できないと思うのですが、都会ぐらしは、ある意味、便利に作られた都市ですから、生きるための当たり前の苦労には程遠い。
都会暮らしが長い方は、ぜひ田舎の洗礼を受けてみるといいと思うのですね。
何も実態を理解しない人に限ってSDG’sをうるさく語っている気も致します。
ということで都会のゴミ捨て事情、地方のゴミ捨て事情。
あまりの違いを記事にしてみました。
WORDS by 田中菜穂子
Photo by Pawel Czerwinski