WSL CT第5戦はGabriel MedinaとSally Fitzgibbonsの優勝で幕
Winners/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
World Surf League(WSL)Rip Curl Rottnest Search presented by Coronaはファイナルデー。
Women’sのSemifinals Heat1からスタート。
Sally Fitzgibbons(AUS)とTyler Wright(AUS)の対戦。
新しいうねりが届きサイズは十分にあるが、速く海面にヨレが入りインサイドはボヨついてコンディションは見た目より難しそう。ヒートは終始Sally Fitzgibbonsがリードし、Sally Fitzgibbonsが調子良いのか?Tyler Wrightが調子悪すぎるのか?
とにかくTyler Wrightはリップに叩きつけられるケースが多く、スピードにのれてなくマニューバーをしっかりと入れたライディングは1本と言う結果となった。対するSally Fitzgibbonsはバックサイドの際どいセクションにマニューバーを入れ9.10のエクセレントも出しコンビネーションとしTyler Wrightを寄せ付けずファイナルへ進んだ。
Tyler Wright/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Heat2はCarissa Moore(HAW)とJohanne Defay(FRA)。
序盤はJohanne Defayが積極的にライディングしリードするがCarissa Mooreもすぐ5.10を出してほぼ互角な状況。さらにCarissa Mooreが5.33で逆転するが、Johanne Defayも8.83のエクセレントをマークし再逆転。その後状況は変わらず残り2分くらいでCarissa Mooreが7.50を出して追撃するが時すでに遅くヒート終了となりJohanne Defayがファイナル進出となった。
Carissa Moore/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
続いてMen’sのSemifinals Heat1へ。
Morgan Cibilic(AUS)とLiam O’Brien(AUS)のワイルドカードとルーキーのオージー対決。セットは速くなかなか複数のマニューバーが入らずワイプアウトが目立ち、やや小さめの波でのポイント争いとなる。Morgan CibilicがなんとかFairとAverageを2本揃えリード。後半に入りMorgan Cibilicが3マニューバーで6.17を出し差を広げる。Liam O’Brienは後半レギュラー方向へライディングを持っていくが前が潰れてしまい思うようなライディングができないようだがニードが6.08なので逆転できないポイントではないがラストウェイブもポイントが伸びずMorgan Cibilicがファイナルへ駒を進めた。
Liam O’Brien/PHOTO: © WSL / Miers SOCIAL : @wsl @caitmiersphotography
Heat2はGabriel Medina(BRA)とItalo Ferreira(BRA)の現在ランキング1位と2位のブラジリアン対決。このヒートはエアー合戦となるのか??
ヒート開始早々にGabriel Medinaが速いブレイクの際どいセクションにリッピング3マニューバー入れ8.50のエクセレントをマークしてスタートダッシュ。Italo Ferreiraも2本目にフルレールのカットバックからフローターを試みるがランディングが粘れずインコンプリートで6.17。Gabriel Medinaは5本目にバックサイドへ滑りエアーから1マニューバー入れるが4.83、7本目にフロントサイドにエアーから1マニューバーで5.20を出しバックアップを塗り替える。Italo Ferreiraもスピードをつけてエアーを試み高ポイントを狙うがいずれもコンプリートせずポイントが伸びずこのままヒート終了。Gabriel Medinaがファイナルへ進んだ。
Italo Ferreira/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Women’sのFinalは、Sally Fitzgibbons(AUS)とJohanne Defay(FRA)の現在ランキング6位と7位の対戦。
直近ではSally Fitzgibbons は2019年Oi Rio Proの優勝時、Johanne Defay は2019年のFreshwater Pro以来のファイナリストとなる。
オープニングライドは、ノープライオリティーから際どいテイクオフ合戦となりSally Fitzgibbonsがライドし3マニューバーで6.67をマーク。Sally FitzgibbonsはSemifinalsからかなり気合が入っているのがわかる。Johanne Defayは波に捕まりシングルマニューバーとなる事が多く3点台のポイントで伸びないが、Sally Fitzgibbonsは4本目に2マニューバーだがかなり攻めたライディングで6.93とベストを塗り替え、さらに5本目にセットのピークからテイクオフし、一瞬バランスを崩すが持ち直し2マニューバー入れ8.17のエクセレントを出しコンビネーションとして引き離す。Johanne Defayも6本目にようやく7.23を出しコンビネーションから抜け出しニード7.88とするが、Sally Fitzgibbonsは手を緩めず8本目に7.07を出してニード8.02に広げる。そのままヒート終了となりSally Fitzgibbonsの優勝が決まった!
Sally Fitzgibbons/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Johanne Defay/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Fitzgibbons/PHOTO: © WSL / Miers SOCIAL : @wsl @caitmiersphotography
Men’sのFinalはMorgan Cibilic(AUS)とGabriel Medina(BRA)のルーキーと現在ランキングトップの対決。
序盤は静かなスタートなり、Gabriel Medinaが3本目にようやくフローター気味のリッピングからさらに2マニューバー入れて7.00を出してエンジンがかかった感じ。Morgan Cibilicも2本目に大きなボトムターンからほぼ垂直に駆け上がり、リッピングし続いて2マニューバー入れて7.27をマーク。WSLのジャッジにしては点数が出るまでかなり時間を要したが最後のマニューバーがコンプリートかで悩んでいたのだろうか?Morgan Cibilicが差を詰めるとすかさずGabriel Medinaが4本目に乗りレイト気味のテイクオフからテールを思いっきりスラッシュするリッピングを入れたライドで8.50のエクセレントをマークして突き放す。その後はガンガン乗るGabriel Medinaだがポイントは伸びず、それと対照的に波を選んで残り10分を切って3本のライディングのMorgan Cibilic。結局Morgan Cibilicは4本目に乗る事なくヒート終了し、Gabriel Medinaが今季2勝目をあげた。
Gabriel Medina/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Morgan Cibilic/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
Medina/PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
今年のオーストラリアンレッグは、日本人にとっての話題は何と言っても都筑有夢路のCT3戦連続での出場。しかも1コケなしの3戦目には5位と結果をしっかり残したと言ってよいだろう。攻めたライディングをしていたし、課題もみつかっただろうし収穫多い3戦だったのではないかな。
PHOTO: © WSL / Dunbar SOCIAL : @wsl @mattydunbar
結果
Men’s
優勝:Gabriel Medina(BRA)
2位:Morgan Cibilic(AUS)
3位:Liam O’Brien(AUS)、Italo Ferreira(BRA)
Women’s
優勝:Sally Fitzgibbons(AUS)
2位:Johanne Defay(FRA)
3位:Tyler Wright(AUS)、Carissa Moore(HAW)
都筑有夢路:5位
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