CT第6戦『Jeep Surf Ranch Pro 』優勝はフィリッペ・トレドとジョアン・ディフェイ!五十嵐カノアは3位
PHOTO: © WSL / Pat Nolan
WSL(ワールドサーフリーグ)2021 サーフィン世界最高峰のCT(チャンピオンシップツアー)第6戦『Jeep Surf Ranch Pro (ジープ・サーフランチ・プロ)』のファイナルデーが、カリフォルニア州レモーの現地時間6/20(日)に行われた!
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4〜5フィートのパーフェクトな波がブレイクするウェイブプール「サーフランチ」では、予選ボーナスラン、セミナファイナル(SF)そしてファイナルまで行われ、世界トップクラスのサーフィンバトルが繰り広げられた。
フィリッペ・トレド(BRA)が今季2勝目でCTランキング3位に
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Day1から圧巻のサーフィンを魅せるフィリッペは予選を17.80ptでトップ通過。セミファイナルでもカノアへの逆転劇を見せてトータル17.74ptの2位でファイナルへ進出。
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ファイナルでは、2本目のライトでパンチのあるパワーハックやブローテールの連打からディープバレル、そしてアリュープをメイクし9.67ptとさらに自身のエクセレントスコアを更新させ、レフトでも8.27ptをスコアし、トータル17.94ptでガブリエルを下し今季2回目の優勝を飾った。
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イベントを通して自分のペースを保つことの重要性を理解してスピード、精度、そしてエアゲームを制したフィリッペは、「このサーフランチで今年3度目のファイナルになります。最後の2回はガブリエルと対戦し敗退したので、今回ようやく勝てて最高に嬉しいです。」と優勝後にコメント。
また6/20(日)は父の日でもあり、フィリッペの父親リカルド・トレドは試合会場でサポート。
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「父の日に勝つために、私の家族はここにいます、父は会場にきていますし、それはとても特別な事です。」とフィリッペは父の日の想いも語った。
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ガブリエル・メディーナは予選ラウンドを合計17.00pt(レフト8.37+ライト8.63)の2位で通過。 セミファイナルでは大会最高得点18.10pt(レフト9.27+ライト8.83)を出し1位でファイナルへ進出。
ファイナルではミスが目立ったガブリエル。それでも素晴らしいリカバリーを見せてライディングを立て直すなど、改めて技術の高さを見せつけたが、トータル10.60pt(レフト1.93+ライト8.67)でフィリッペに敗退。
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今大会の2位で、CTランキングはさらに他を引き離して圧倒的なリードを見せている。CTランキング上位5位以内で争われるCT最終戦『Rip Curl WSL Finals(リップカールWSLファイナルズ)』への出場を残り2戦の結果を待たずして確定させ、3回目の世界チャンピオンの座を狙う。
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「今年は素晴らしいツアーでした。そのすべての瞬間を楽しんでいます。CTファイナルで戦う準備はできています。トップ5に入ることは今年の目標だったので、それが叶ってよかったです。」とガブリエルはコメントした。
女子はジョアン・ディフェイ(FRA)が優勝でCTランキング2位に浮上
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カリッサ・ムーア(HAW)とジョアン・ディフェイ(FRA)は予選ラウンドからエクセレントスコアを出し続けて、トップ2のポジションを独占したままファイナルまで勝ち進んだ。
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オープニングからエクセレント8.33ptを叩き出たカリッサが優勢の試合に見えかけたが、ジョアンはパワフルで一貫したアプローチを披露。1本目のレフトでカリッサを上回る8.70ptを叩き出し、ライトの2本目で7.93ptスコアし、カリッサを逆転し、トータル16.63ptで今年初優勝を飾った。
「私の足は限界でもうこれ以上波に乗ることができなかったと思います。」とディフェイは優勝後微笑みながらコメント。
「ここサーフランチでサーフィンをしている女性のレベルに本当に感銘を受けました。カリッサ、サリー、タティーは素晴らしいサーフィンをしました。ファイナルまで2連続でいくのは初めてで、この結果にとても満足しています。」
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決勝ではトータル16.23pt(レフト7.90+ライト8.33)と素晴らしいライディング披露したカリッサだったが、あと1歩及ばず今大会2位。
この結果でCTランキングのリードをさらに広げたカリッサは、ガブリエルと同様にCT残り2戦の前にしてCT最終戦『Rip Curl WSL Finals』の出場を確定させ、5回目の世界チャンピオンを目指す。
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「今年の大きな目標はトップ5に入ることだったので、最高に嬉しいです。ただ世界チャンピオンになりたいのであれば、まだやるべきことがたくさんあります。」とカリッサはコメントした。
五十嵐カノア(JPN)は今年最高位の3位でフィニッシュ
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オーストラリンレッグでは調子が振るわなかった五十嵐カノアだが、CT第6戦『Jeep Surf Ranch Pro』はセミファイナルまで進出。
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エクセレントスコア8.0ptと8.93ptのトータル16.93ptをスコア。1時はセミファイナル(SF)で1位のポジションをマークするも、SFの最後のランで、ガブリエルは18.10pt (9.27 + 8.83)、フィリッペは17.74pt(8.17+9.57)をスコアし、逆転されて今大会は3位でフィニッシュ。 この順位はカノアにとって今年最高位となり、CTランキングを3位あげ6位にする事に成功。WSLファイナルの進出は5位以内であともう一歩のところ。メキシコとタヒチの残り2戦で5位以内に入り日本人で初となるチャンピオン争いに加わって欲しい。
都筑有夢路はサーフランチデビュー戦17位
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初のウェイブプール「サーフランチ」での試合となった都筑は予選ランンド17位でフィニッシュ。
パーフェクトウェーブでの試合は、安全にいくとスコアが出せないし、攻めすぎるとワイプアウトしてしまい、海とはまた違うプレッシャーの中での試合だった。この後帰国して東京オリンピックの調整に入る都筑。
今年CT戦へデビューし、世界のトップサーファー達との戦いの中経験を積めた事は、間違いなくこの後に試合に大きく影響する。今後どのような活躍をしてくれるのか楽しみだ。
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ヤゴー・ドラ(BRA)は準決勝で、イベントの最高のシングルウェーブスコアの9.73ptをスコア。今大会5位でCTランキング9位に。
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ケリー・スレーターは久しぶりの復帰戦を5位でフィニッシュ。CTランキングは現時点で22位。
▼WSL男子CTランキング※CT第6戦終了時点
1-ガブリエル・メディーナ(BRA) 46,720ポイント
2-イタロ・フェレイラ(BRA) 33,555ポイント
3-フィリッペ・トレド(BRA) 32,065ポイント
4-モーガン・シブリック(AUS) 24,610ポイント
5-グリフィン・コラピント(USA)22,235ポイント
6-五十嵐カノア(JPN) 23,545ポイント
▼WSL女子CTランキング※CT第6戦終了時点
1-カリッサ・ムーア 43,855 ポイント
2-ジョアン・デジフェイ 34,635ポイント
3-サリー・フィッツギボンズ 34,270ポイント
4-タティアナ・ウェストンウェッブ 33,625ポイント
5-ステファニーギルモア 29,390ポイント
続くCT第7戦『Corona Open Mexico(コロナ・オープン・メキシコ) presented by Quiksilver』はメキシコ、バラ・デ・ラ・クルスで2021年8月10日~20日までウェイティング期間に入る。
▼WSL(ワールドサーフリーグ)
https://www.worldsurfleague.com/