グレッグ・ノールが84歳で他界
サーファーなら誰もが一度は見たことがある伝説とも言える有名な写真↓
Photo: John Severson
こちらの後ろ姿が「ダ・ブル」 グレッグ・ノールだ。
映画「ビッグウェンズデー」にも挿入されている。
この屈強な後ろ姿のグレッグ・ノールが他界した。
84歳で亡くなったグレッグ・ノールは、多くの人にとって大きな存在だった。彼の伝説は、彼自身と同じくらい巨大で、どこへ行くにも伝説が先行していたという。
本名、グレッグ・ローヘッドは、カリフォルニア州サンディエゴで生まれ。誕生日は2月11日でケリー・スレータと同じ日だ。
11歳のときにマンハッタンビーチでサーフィンを始め、15歳のときにデイル・ベルジーの工場でバルサ材を使って最初のボードを作った。翌年、ジョージ・ダウニングやウォーリー・フロイゼスがマカハ・ビーチのクオンセット小屋に住んでいるという話に魅せられて、高校最後の年をハワイで過ごすことにしたという。この時にすでにハワイでの伝説に導かれていたのかもしれない。
彼は、サーフムービーを制作したり、ミッキー・ドラのような大物タレントを起用して伝説的な「ダ・キャット」モデルを売り出したり、アメリカの全海岸を旅してボードを売り、その過程で友人を作ったりしていたという。
そして、ハワイのマカハやパイプラインの伝説へとつながるが、その後はしばらくサーフィンからは離れ、アラスカに渡り、商業漁業に従事した後、クレセントシティに戻り、スチールヘッドの釣りに明け暮れた。かなり紆余曲折があったようだ。
1990年頃には、世界的なロングボードブームから、またサーフィン界に呼び戻されることになるが、グレッグは4人の子供に恵まれ穏やかな日々を送っていた。スケートボード製作で有名なリン・ノールは息子である。
サーフィン界としてはまたしても、大きな功績を残したサーファーが亡くなるという残念なニュースをお伝えしなければならない。
ご冥福をお祈りいたします。