World Surf League(WSL)は、2022年のチャンピオンシップ・ツアー（CT）とチャレンジャー・シリーズ（CS）のカレンダーを発表した。これは、ツアーとコンペティションの枠組みを全面的に再構築した最初のシーズンであり、世界最高のサーファーたちにとって重要な開催地と日程を決定するもの。また、プロサーフィン界の新たな潮流となるミッドシーズンカットも導入される。

WSLでは、若手の育成に重点を置いた3層構造のコンペティションフレームワークを採用している。7つのリージョナル・クオリファイング・シリーズでは、若手の男女サーファーが新たに設立されたグローバル・チャレンジャー・シリーズへの出場権を獲得するために戦う。チャレンジャーシリーズに参加すると、世界のトップサーファーが世界タイトルをかけて戦うエリートCTへの出場権を得ることができる。

2022年のWSL CTは、7カ国で10のレギュラーシーズンイベントが開催され、1月にはハワイのパイプラインで、初の男女合同イベントが開催される。CTは、メンズで24年ぶり復帰、ウィメンズは初めてCTになるインドネシアのG-LANDで開催され、8月にはタヒチのチョープーで締めくくられ、9月にはWSLファイナルに5名の男女サーファーが世界タイトルをかけて対決する、第2回リップカールWSLファイナルが開催される。

WSLのCEOであるエリック・ローガンは、「WSLは世界最高のサーフィンを支援し、祝福するために存在しています。Billabong Pro Pipeline、MEO Portugal Pro、Rip Curl Pro Bells Beach、Quiksilver Pro G-Land、Oi Rio Pro、Margaret River Proなどのイベントをサーファーやパートナーと協力して開催する中で、来シーズンの最もエキサイティングなWSLチャンピオンシップ・ツアー・カレンダーを発表し、今後数年間のスポーツの枠組みを設定できることに興奮しています」”

2022年WSLチャンピオンシップツアーのスケジュール*。
• Pipeline, Hawai’i -1月29日 -2月10日
• Sunset, Hawai’i – 2月11日 – 23日
• Peniche, Portugal – 3月 3 日- 13日
• Bells Beach, Australia – 4月10 日- 20日
• Margaret River, Western Australia – 4月 24 日- 5月4日

ミッドシーズンカット
メンズ36名とウィメンズ18名の選手が 、メンズ24名とウィメンズ12名にカットされます。

• G-Land, Indonesia -5月 28日 -6月 6日
• Trestles, USA -6月 15 日- 22日
• Saquarema, Brazil -6月27日 -7月 4日
• Jeffreys Bay, South Africa -7月 9日 – 18日
• Teahupo’o, Tahiti -8月 11 日– 21日

WSLファイナル5は、男女のワールドタイトルをかけて戦う。
• Rip Curl WSL Finals,（開催地未定） – 9月 7日 – 18日

「来年の複合的なCTスケジュールは、Billabong Pro Pipelineから始まり、タヒチで締めくくられ、G-LandやJeffreys Bayの信じられないような会場が戻ってきます。”とローガンは続け、”Surf Ranch “は2018年からCTカレンダーに掲載されていたが、2022年には1年休むことになります。私たちは世界最高の人工波技術で革新を続け、2023年以降の波のシステムへの復帰に期待しています。」

2022年のCTシーズンは、メンズ36名、ウィメンズ18名でスタートし、シーズン途中のカットを経て、メンズ22名、ウィメンズ10名に絞られます。ランキング上位のサーファーは、ツアー後半戦（メンズ2名、ウィメンズ2名のワイルドカードが加わる）に進み、自動的に2023年のCTへのリクオリファイが行われる。後半戦のフィールドが小さくなることで、イベント期間に最高のコンディションで開催され、ビッグスター同士の対戦が増え、よりコンパクトでエキサイティングなイベントが実現する。惜しくもカットされたサーファーは、第5戦の西オーストラリア大会直後に開催されるCSに出場し、翌年のCTへの出場権をかけて戦います。

ツアー担当SVP兼競技統括責任者のジェシ・マイリー＝ダイヤーは、「プロサーフィンのエコシステム全体において、ファン、パートナー、アスリートにとって大きな意味を持つツアーの構造にたどり着いたと考えています。「チャンピオンシップ・ツアーとチャレンジャー・シリーズの両方が、2022年に初めて男女のスケジュールを完全に統合し、同数のイベントを開催することになるのは素晴らしいことです。私たちは、ステークホルダーの皆様と協力して、世界最高のサーフィンができるようなカレンダーを作り、素晴らしい会場を用意して、最高のプラットフォームを構築することを目指してきました。Vans US Open of SurfingやQuiksilver and ROXY Pro Franceなどの素晴らしいイベントを含む、8つのステップからなるWSL Challenger Seriesの開発には、サーファーやパートナーから圧倒的なフィードバックがありました。2022年以降に向けて、これ以上の期待はありません。」

「新しいミッドシーズン・カットでは、すべてのイベントが重要になります」とWSLサーファー代表のコナー・コフィンは、「5大会でツアーの座を失う可能性があるという事実は、非常に重要な意味を持ち、誰もが一生懸命サーフィンをするようになるでしょう」。
WSLサーファーズ代表のタティアナ・ウェストン・ウェブは、「ウィメンズサーフィンにとってこのような素晴らしい瞬間に参加できることは素晴らしいことです」と語りました。「2022年は、同数のイベントを含む、メンズとウィメンズ合同のツアーが開催される最初の年として記憶されるでしょう。世界の最高の波でサーフィンし、CTサーファーの皆さんと一緒に歴史を作っていくことにとても興奮しています。」

WSLチャレンジャーシリーズ
2022年のWSLチャレンジャー・シリーズは、世界のトップサーファーが集う3つのコンペティションのうちの2つ目で、世界各地で開催されるWSLリージョナル・クオリファイ・シリーズから選ばれた96人と64人のサーファーが参加します。CSサーファーは、2023年に開催されるWSL CTへの進出を目指して競い合います。サーファーは、チャレンジャー・シリーズでの8回の成績のうちベスト5を数え、シーズン終了までにメンズではトップ10、ウィメンズではトップ5に入ることを目指します。
2022年のWSL CSは8つのイベントで構成され、5月7日〜15日までオーストラリアのゴールドコーストにあるスナッパー・ロックスで始まり、11月26日〜12月7日までハワイのハレイワで締めくくられます。

2022年WSLチャレンジャーシリーズのスケジュール*
• Gold Coast, Australia – 5月 7日 – 15日
• Manly, Australia -5月 17 日- 24日
• Ballito, South Africa -7月 20日 – 27日
• Huntington Beach, USA -7月 30日 – 8月 7日
• Ericeira, Portugal – 10月 1 日- 9日
• Landes, France – 10月 15日 – 23日
• Piha, New Zealand – 11月 5 日- 13日
• Haleiwa, Hawai’i – 11月 26日 – 12月 7日

スナッパー・ロックスは1998年からCTイベントのオープニングを務めており、この有名なライトのポイントでは、高品質なサーフィンが楽しめる5月にイベントが開催される。2022年にはオーストラリアで2つのCTイベントが開催される予定です。

新しいリージョナル・クオリファイング・シリーズ
リージョナル・クオリファイング・シリーズは、WSLの新しい3層構造の枠組みの重要な基盤となるもので、若いサーファーたちが、世界各地を転戦する費用や負担なしに、地元で成長することを可能にし、その結果、世界的なCS、そして最終的にはエリートのCTで戦うことができるようになる。
「地域限定のクオリファイング・シリーズは、地元のスターを祝福する機会を増やし、チャレンジャーシリーズ、そして最終的にはCTへの出場権獲得に向けて努力するサーファーの経済的プレッシャーを軽減します」とローガンは述べている。
7つのリージョナル・クオリファイング・シリーズ（QS）があり、アフリカ、アジア、オーストラリア・オセアニア、ヨーロッパ、ハワイ、北米、南米の7地域で開催され、各地域のメンズとウィメンズサーファーがCSへの出場権を獲得し、世界最高峰のCTへの出場権を獲得します。QSスケジュールの詳細は追って発表される。

COVID-19プロトコル
*すべてのツアーの開催地および日程は、世界的な旅行規制を含むCOVID-19関連の規制により変更される場合があります。
アスリート、スタッフ、そして地域社会の健康と安全は最も重要であり、WSLはすべての人の安全を守るために強固な手順を用意しています。これらの計画は各ツアーの開催地ごとに異なります。

◆詳しくはWorld Surf Leagueホームページへ
https://www.worldsurfleague.com/