WSL CT第7戦の優勝はJ.ロビンソンとS.ギルモアの2人のオーストラリアン!
World Surf League(WSL)はCT第7戦Corona Open Mexico presented by Quiksilverは、メキシコのBarra de la Cruzでファイナルデーを迎えメンズ、ウィメンズともオージーの優勝で幕を閉じた。
BARRA DE LA CRUZ, OAXACA, MEXICO:Photo by Tony Heff/WSL
メンズの優勝は、ジャンク・ロビンソン(AUS)、ウィメンズはステファニー・ギルモア(AUS)!
ジャック・ロビンソンとステファニー・ギルモア:Photo by Tony Heff/WSL
メンズのセミファイナルのメンバーを見るとなんとも新鮮な顔ぶれ。
ヒート1はデヴィッド・シルバ(BRA)とレオナルド・フィオラバンティ(ITA)。
ヒート2はジャック・ロビンソン(AUS)とマテウス・ハーディー(BRA)。
ヒート1はスタートしてデヴィッド・シルバが1本目に乗ってから10分くらい両者ともノーライドのスロースタート。レオナルド・フィオラバンティが1本目に乗って5.33を出してヒートは動き出す。すぐにデヴィッド・シルバも2本目に乗り5.73を出してリードする。レオナルド・フィオラバンティはじっくり波を選び残り時間4分で2本目に乗り5.57を出して逆転。残り2分でデヴィッド・シルバのニードは5.17。デヴィッド・シルバはセットの波に乗り際どいセクションにマニューバーを入れ7.50を出して逆転。ポイントだ出たところでヒート終了。デヴィッド・シルバがファイナル進出を決めた。
レオナルド・フィオラバンティ:Photo by Tony Heff/WSL
デヴィッド・シルバ:Photo by Tony Heff/WSL
ヒート2はジャック・ロビンソンとマテウス・ハーディーともに1本目はロースコアとなり、ジャック・ロビンソンの2本目はエアーを見事に決め7.33を出してヒートをリードする。ジャック・ロビンソンは5本目にレイト気味のテイクオフからすぐにバレルインして5.83をマークし差を広げると、マテウス・ハーディーも3本目に乗りフロントローテーを入れ5.27を出し追いかける。さらに5点台後半を2本揃え差を詰めるが、ジャック・ロビンソンが6本目にまたレイトテイクオフから深い位置のバレルに入り8.67のエクセレントを出して勝負を決めファイナル進出となった。
マテウス・ハーディー:Photo by Tony Heff/WSL
ジャック・ロビンソン:Photo by Tony Heff/WSL
ウィメンズのセミファイナルヒート1は、マリア・マニュエル(HAW)とサリー・フィッツギボンズ(AUS)。オープニングライドはサリー・フィッツギボンズが乗り5.33でまずまずのスタート。今大会好調のマリア・マニュエルも2本目のライディングで7.33を出して逆転。怪我をしていた右膝も完全回復したようだ。中盤サリー・フィッツギボンズも7.87を出すがわずか届かないが6本目に6.17を出して逆転。マリア・マニュエルのニードは6.72。サリー・フィッツギボンズは9本目で7.00を出してさらに差を広げるが、裏の波でマリア・マニュエルもライディングし、7.87をマークして逆転。ライディングフィニッシュ時にAIのハンドサインをするマリア・マニュエルがファイナル進出となった。
サリー・フィッツギボンズ:Photo by Tony Heff/WSL
マリア・マニュエル:Photo by Thiago Diz/WSL
ヒート2は4回CTチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)と7回CTチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)のCTチャンピオン対決。オープニングから1分でカリッサ・ムーアがチューブライドを入れて6.67を出すと、すぐステファニー・ギルモアも6.00を出しハイレベルなヒートスタート。その後もカリッサ・ムーアがリードしながらヒートは進み、ヒート折り返し付近でカリッサ・ムーアが5.90を出して差を広げる。残り10分でステファニー・ギルモアが7,83を出して逆転。カリッサ・ムーアも逆転を狙いセットに乗るが速い波で前が落ちてしまいロースコア。ステファニー・ギルモアはラストウェイブでバックアップを伸ばし差を広げてヒート終了。ファイナル進出となった。
カリッサ・ムーア:Photo by Tony Heff/WSL
ステファニー・ギルモア:Photo by Thiago Diz/WSL
メンズのファイナルは、デヴィッド・シルバ(BRA)とジャック・ロビンソン(AUS)。オープニングウェイブはジャック・ロビンソンでチューブライドからリッピング、エアーでフィニッシュと一通りマニューバーを入れて6.83の好スタート。デヴィッド・シルバはバックサイドで縦に上がるリップを連発して1本目に7.27を出してヒートをリードする。ジャック・ロビンソンも4本目に長いチューブライド決めて5.17でリードを広げるが、デヴィッド・シルバもすぐ後に2本目に乗り6.93で逆転。しかし、今日のジャック・ロビンソンは冷静だった。5本目にチューブからエアー、レイバック等多彩なマニューバーを入れ8.33のエクセレントを出して逆転するが、すぐ裏の波にデヴィッド・シルバもライディングしていて、7.87を出すが逆転できずニードは7.30。残り時間3分でセットは来ずジャック・ロビンソンの優勝が決まった!
デヴィッド・シルバ:Photo by Thiago Diz/WSL
ジャック・ロビンソン:Photo by Thiago Diz/WSL
優勝したジャック・ロビンソン:Photo by Tony Heff/WSL
そしてウィメンズのファイナルは、マリア・マニュエル(HAW)とステファニー・ギルモア(AUS)。オープニングライドはステファニー・ギルモアでチューブライドからスプレーを飛ばすリッピングやカットバックで7.33を出し、その後ろでマリア・マニュエルが乗り6.33とほぼ互角なスタート。2本目はマリア・マニュエルが先に乗りかなり際どいセクションにマニューバーを入れ6.87をマーク。その後ステファニー・ギルモアはセットを選び3本目に乗り多彩なマニューバーで8.50のエクセレントで逆転。マリア・マニュエルもチューブを入れた組み立てで7.00を出して差を詰めニードは8.83。すぐにマリア・マニュエルが4本目に乗りテールを抜くリップを連発して8.27のエクセレントを出すが一歩及ばずニードは7.57。残り時間は11分あるのでまだわからない状況。その後互いに1本ずつライドするがシュチュエーションは変わらず終了のホーン。ステファニー・ギルモアの優勝が決まった!
マリア・マニュエル:Photo by Tony Heff/WSL
ステファニー・ギルモア:Photo by Tony Heff/WSL
優勝したステファニー・ギルモア:Photo by Tony Heff/WSL
そして、タヒチ・プロがキャンセルとなったため今大会が今シーズンラストイベントとなり、2021シーズンで現役引退を表明していた、アドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)を担いて労を労う場面があった。現在のブラジリアン活躍の土台を築いたと言っても良いアドリアーノ・デ・ソウザ。今後も後輩の育成に力を注いでくれるだろう。
Photo by Tony Heff/WSL
ステファニー・ギルモア、マリア・マニュエル、ジャック・ロビンソン、デヴィッド・シルバ:Photo by Tony Heff/WSL