五十嵐カノア快進撃 ベスト8入り! CT第2戦Hurley Pro Sunset Beach
ハワイ/アメリカ、オアフ島、サンセットビーチ(2022年2月16日水曜日)ーWSL(ワールドサーフリーグ) CT(チャンピオンシップツアー)の第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」大会2日目、連日8〜15ftとヘビーコンディションの中、男子Round of 16(R16)までが行われベスト8が決定した。
五十嵐カノアは9.77pt叩き出しベスト8進出!
オープニングラインドから1位通過と調子の良いサーフィンを見せつけたカノアはDay2でもその勢いを維持し、R32 (Round of 32)ではイマイカラニ・デヴォルツ(HAW)を破り、R16でジェドソン・アンドレ(BRA)と対戦に進んだ。
PHOTO: © WSL/ Tony Heff
トータル12.56pt(6.33pt+6.23pt)で試合を優勢に進めるカノアはその日最高の波を掴むと凄まじいカービングターンからバレルをメイクしフィニッシュし、Day2最高シングルスコア9.77ptを叩き出し、トータル16.10pt(6.33pt+9.77pt)と大きくリードを広げ勝利してQF(クォーターファイナル)へと進出した。
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「着実な勝利です。皆、私たちが乗っている波を見ているだけですが、何本乗っているかは理解していないと思います。楽しくエキサイティングで、水の動きが激しいヒートの1つでした。できるだけ多くのレールを使い、2ターン目をした時にスネーク(ジェイク・パターソン)の言葉を思い出しました。「セクションをメイクできないと思ったらチューブを狙っていけ」って、その通りでした。」とカノアは勝利者インタビューでコメントした。
ケリーはR32で敗退! セスがランキングをリード
PHOTO: © WSL/ Tony Heff
開幕戦で優勝し、ランキングをリードする11x世界チャンピオン ケリー・スレーター(USA)はR32でマシュー・マクギヴレイ(ZAF)と対戦。
早い段階でエクセレント9ptを揃えたマシューにプレッシャーを感じたケリーは 波のピークから乗りボトムターンを始めようとした時、プライオリティーを持っていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が同じ波にテイクオフするのに気づきプルアウト。しかしこれをジャッジはケリーが同じ波でジョンジョンを超えてサーフィンしたと見なしプライオリティーインターフェアを取られシングルスコアでの窮地に追い込まれた。
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既に12.83pt持っていたマシューはさらに6.67ptとバックアップをのばし、トータル15.67pt(9.00pt+6.67pt)でケリーに勝利した。
ケリーはジョンジョンに対しインターフェア CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」
「ボトムターンをしようとしたらジョンがライン上にいると思いました。」とケリー。
「頭の中で全てのシナリオを解決しようとしました。ジョンを超えないと思っていましたが、彼がテイクオフする前にホワイトウォーターに覆われてしまいました。もし仮にホワイトウォーターに飛び込んだら、ジョンがパドルした時に当たるかもしれない、もしくは揉みくちゃにされるとも思いましたし、いずれにせよ間違った選択でした。 マットは既に9pt持っていましたし、その時点で敗退していました。スタートする前に終わっていた事でした。」
「良い事も悪い事もあるのがツアーです。 先週は優勝できて最高でしたし昨日はエリミネーションラウンドを勝ち進めました。しかし、ここであまりパフォーマンスができていませでした。サンセットは正直好きではなく、リスペクトできてない事が返ってきましたね。」と敗退後ケリーはコメントを残した。
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2x世界チャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)もこのR32でルーキーのジェイク・マーシェル(USA)に敗れ早くも姿を消すことに。
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一方のジェイクは続くR16もコナー・オリアリー(AUS)を破り初のベスト8入りを決定させた。
CT開幕戦を準優勝してランキング2位につけるセス・ムニーツ(HAW)はR16でベテランのナット・ヤング(USA)を破り今大会もベスト8進出を果たした。これにより、ケリーよりランキングが上になる事は確実になった。
イーサン・ユーイング(AUS)は大会最高点18.24ptマーク
今大会最も高得点のスコアを繰り出していたのがR16のイーサン・ユーイング(AUS)とフィリッペ・トレド(BRA)の対戦。
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フィリッペは力強いスタートで5.33ptとすぐにテンポを奪おうとしたが、イーサンがチューブから2ターンを見せ7.50ptをメイクし、その後凄まじい2ターンで8.50ptをマークして大きくリード。
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フィリッペは、7.33ptをマークし、その後強烈な2ターンで9.17ptをメイクし逆転。しかし、イーサンはさらにバリエーションある強力な3ターンで9.67ptを出し再逆転に成功。トータル18.24pt(8.57pt + 9.67pt)とDay2の最高点を叩き出して強敵フィリッペから勝利を収めQFへと駒を進めた。
PHOTO: © WSL/ Brent Bielmann
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東京オリンピック金メダリストのイタロ・フェレイラ(BRA)はR32でバロン・マミヤ(HAW)に敗退し17位で今大会を終えた。
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ブラジル勢はフィリッペやイタロなどが早くも敗退する中、怪我のリプレイスで出場しているカイオ・イベリ(BRA)は昨年CTランク4位のコナー・コフィン(USA)をR32で破り、R32ではコロへ・アンディーノ(USA)を倒し開幕戦に引き続きベスト8入りを決定させた。
Day2ハイライト映像 CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」
続く CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」男子QFマッチアップ
ヒート1:カイオ・イベリ(BRA)vsイズキール・ラウ(HAW)
ケリー・スレーター(USA)vs
ヒート2:バロン・マミヤ(HAW)vs セス・ムニーツ(HAW)
ヒート3:イーサン・ユーイング(AUS)vsジェイク・マーシャル(USA)
ヒート4:ジャック・ロビンソン(AUS) vs 五十嵐カノア(JPN)
▼CT第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」
https://www.worldsurfleague.com/posts/496342/its-on-day-6-of-the-2022-hurley-pro-sunset-beach
▼WSL(ワールドサーフリーグ)
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