フィリッペとカリッサが優勝&WSL Finals出場決定!CT第8戦「Oi Rio Pro」
PHOTO: © WSL/ Thiago Diz
ブラジルのリオデジャネイロ SAQUAREMA(サクアレマ)で行われたWSL(ワールドサーフリーグ)CT(チャンピオンシップツアー)の第8戦「Oi Rio Pro」は現地時間6/28(火)にファイナルデーを迎え、カレントリーダーのフィリッペ・トレド(BRA)とカリッサ・ムーア(HAW)が優勝! さらにこの大会で2人は世界チャンピオンを決める最終戦WSL Finalsの出場が決定した。
フィリッペ・トレド(BRA)が今シーズン3度目のV!
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フィリッペは、サクアレマで3回連続勝利していて、今回のオイリオプロで合計4回目の勝利を収めた後、「サクアレマの王」と呼ばれるようになった。
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ファイナルの対戦相手はルーキーのサミュエル・プーポ(BRA)。
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フィリッペは序盤から3本目に乗った波のエンドセクションで特大バックサイドエアーローテーションをメイクさせ、いきなりパーフェクト10を叩き出し試合を支配。
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さらにその後、大会で最も長いバレルを抜け、クローズセクションではエアーリバースを出してバックアップ8.67ptをメイクしトータル18.67ptで圧倒的な強さを見せ試合をリード。
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初ファイナルとなるサミュエルは、逆転するためにコンボスコアが必要な状況に追い込まれ、試合の後半にバックハンドターンで8.0ptメイクするが太刀打ちできず試合終了。
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今年3度目の優勝を飾ったフィリッペは、「このポジションとこの瞬間を家族、友人、そしてここにいる素晴らしい群衆と共有できて本当に恵まれています。セミファイナルに出場したサミュエル、ヤゴー・ドラ、イタロ・フェレイラにもおめでとうを言いたいです。それは私たちブラジル人選手にとって歴史的瞬間であり、観客は最高で、ツアーのすべての人に感謝し、これまでで最もマジックイベントの1つになりました。」とコメント。
このフィリッペの勝利は、1986年、1988年、1989年、1993年にブラジルで4回のCT勝利を収めたデイブ・マコーレー(AUS)にの記録に匹敵した。フィリッペの3連勝は、2018年、2019年、2022年にサクアレマで行われ、2015年にBarra da Tijuca(バーハ・ダ・チジュカ)で開催されたオイリオプロで初優勝している。
3日間で行われた今大会のDay2で、早くも世界チャンピオンを決める最終戦「Rip Curl WSL Finals」の出場権を獲得したカレントリーダーのフィリッペ。
「全てのイベントと結果、ハードワーク、家族を置き去りにして、私が犠牲にしなければならなかった事はクレイジーです。最高に嬉しいです。」
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「これは私たちが望んでいる最初の目標であり、ここブラジルでそのニュースを聞けた事は素晴らしいです。今はとても感情的です。妻や子供たちと一緒にイベントへ参加する機会はめったにないので、ファイナル5に出場でき、彼らを連れて行けることは大きな意味があります。」 とフィリッペは胸の内を明かした。
カリッサ・ムーア(HAW)が優勝でWSL Finals出場決定
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カレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW)は今シーズン3回のファイナル出場で準優勝していたが、ここブラジルで25回目となる優勝を決定させた。
ファイナルの相手はジョアン・ディフェイ(FRA)でCT第6戦以来2度目の戦いとなった。
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序盤からソリッドなバックハンドで7.5ptをマークしたジョアンは、バックアップも4.83ptのトータル12.33ptをマークして試合をリード。
一方のカリッサは5点台のミッドレンジのスコア2本揃えるも、トータル11.43pt(5.50 + 5.93)でジョアンを追いかける形で時間が刻々と過ぎていった。
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しかし試合の最後の乗った波で、凄まじいバックハンドハックを見せ、女子の最高点となる9.5ptを叩き出して逆転に成功し、今シーズン念願の初優勝を飾った。
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「これはキャリアの中でもお気に入りの勝利の1つです。友人であるジョアンとの戦いはいつも難しいです。G-LANDで敗退した時、彼女は今年のっている選手だと本当に感じました。このファイナルではジョアンにリードされ、2位になるかなと思っていましたが上手くいきました。 友達と一緒に家で素晴らしい一週間を過ごしたばかりで、観客は素晴らしく、ここではたくさんの愛とサポートを感じたので、それがさらに特別なものになったと思います。」とカリッサはコメント。
カリッサはランキングTOP5内にいる、ジョアン、レイキーピーターソン(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)とブリッサ・ヘネシー(CRI)からさらにリードを広げてトータル46,840pt獲得。これから9/8(木)〜9/16(金)のローワーズが波が良い1日だけで開催される最終戦「Rip Curl WSL Finals」で6回目の世界タイトルを目指すことになる。
「ここでそれが可能になると思ってもいませんでしたが、嬉しいです。プレッシャーから解放されました。最高です。」とカリッサはコメントした。
五十嵐カノアはCTランキング6位
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五十嵐カノアはR1でヤゴー・ドラ(BRA)に敗れて2位となり、続くエリミネーションR2でワイルドカードで出場したマテウス・ハーディ(BRA)に敗れて今大会17位でフィニッシュ。
この成績によりCTランキング6位にダウンしTOP5から外れた。
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一方で今大会ベスト16まで進出し、9位になったイーサン・ユーイング(AUS)がCTランキング5位となった。
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今回9位でフィニッシュしたジャック・ロビンソン(AUS)はCTランキング2位をキープ。
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今回SF(セミファイナル)へ進出したイタロ・フェレイラ(BRA)はランキングを1つ上げ3位。
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前大会優勝したグリフィン・コラピント(USA)はR2でワイルドカードのミゲル・トゥデラ(PER)に敗れ17位で、CTランキング4位にダウン。
ハイライト映像|CT第8戦「Oi Rio Pro」:
続くCT第9戦「Corona Open J-Bay」は7/12(火)〜7/21(木)までウェイティング期間に入り南アフリカで開催される。ランキング6位にいる五十嵐カノアの更なる活躍でTOP5入りを願いたい。
CT第8戦「Oi Rio Pro」
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/7/oi-rio-pro/main