Update:201309.02MonCategory : 旅

英国サーフィン前編。南西部にあるニュ ーキーは湘南のような賑わいが楽しい街。


 情報は得にくいけれど、太平洋と同じように大西洋にも波はある。北米なら東海岸(フロリダやニュージャージーが有名で、ニューヨークにだって波はある!)、モロッコやガーナというアフリカにも、そしてヨーロッパにも波はあって、サーファーは存在する。

 イギリスのサーフィンは1950年代にはじまったとされ、きっかけはオーストラリア人のライフガードがサーフボードを持ち込んだことによるという。中心地は南西部にある風光明媚なコーンウォール州。大西洋に面して広がる白砂の海岸線に波はブレイクを見せ、今も欧州各国からサーファーが足繁く通い続ける。

 玄関口はニューキーという小都市。空港もあり、ロンドンからは1時間ほどで飛んでくることができる。そのためクルマなら5分ほどで通り過ぎてしまう小さな街も、夏場は観光客であふれる。海や山を散策し、美味しいシーフードを食すことで心身をリセットできる場として人気があるためだ。

 サーファーにとっては、白砂×クリスタルウォーターのビーチブレイクが楽しめるエリアとして知られている。水はちょっと冷たい。けれど美しい環境で、しかも日本に比べればはるかにサーファーの少ない海でサーフすることができる。

 英国内のサーフスポットとして最も有名なフィストラルビーチは、長く世界大会も開催されてきたインターナショナルな場所。パドルアウトをしてビーチを振り返れば、ビクトリア朝様式が格調の高さを示すヘッドランドホテルが見え、ここが英国であることを思い出させてくれる。

 ロックンロール、アート、ファッション、フットボール、近年では食の事情も様変わりし、いずれもがグローバル基準にあるイギリス。加えてビーチカルチャーも独創的で、ニューキーを中心としたコーンウォールは世界的なサーフタウンとして、海好きイギリス人にとってのパラダイスとなっている。
大きな湾に囲まれたフィストラルビーチ。ピークが点在するため場所を選んでのサーフが可能。

ニューキーにあるシークレットは河口のポイント。朝早くに訪れると無人の海に波だけが割れていた。

小さな街のなかにはサーフショップが点在して、サーフタウンらしさを感じることができる。

王道サーフショップもあればオルタナ系ショップの『リボルバー』もある。波に関する情報を得るためにも、いちどはローカルショップに顔を出したい。

英国の食はフィッシュ&チップスだけでない。デリやスーパーがあるのでヘルシーな食材も入手可能。ただ閉店の時間が早いのでご注意を。

潮の干満が激しいのが、このエリアの特徴でもある。干潮時にはごらんのとおり。つまりはハイタイドとロータイドで波質は大きく変わるということでもある。

ビクトリア朝の様式が美しいホテルヘッドランドはフィストラルビーチのランドマーク。

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