エントリーシステムから考えるウェットスーツ選び – オッシュマンズ 吉岡雅晴
春です。寒くて冷たい冬ももうすぐ終わりです。早く薄着(3mmフルスーツ)になりたいですね~。
ウェットスーツの進化はここ数年でますます進み、かなり快適なものになっています。毎年毎年新作をチェックしていると、もうこれ以上何をする?という感じもありますが、そこはきっちり翌年に改良してくる日本のウェットスーツメーカーは流石というほかありません。
より温かく、より動きやすくという方向はかなりのレベルで達成してきているので、最近はより自分のサーフィンスタイルや好みに合わせてデザインを選んだり、カスタムしたりというのも増えてきました。エントリーシステムもより動きやすいものを求められて来ていたので、NO ZIPの開発が進んでいましたが、脱ぎ着のしやすさ、着心地の好み、デザイン性を重視してNO ZIP以外をあえて選ぶ方も増えてきました。
今回はエントリーシステム別にウェット選びについて考えてみたいと思います。
①NO ZIPタイプ
現在最もポピュラーなタイプ。開発も十分に進んでいるので一昔前の着づらさや問題点はほぼ改善されている。運動性、保温性、着脱性などのバランスが最も良いといえるモデルなので、迷ったらこのタイプで間違いないでしょう。
②ネックエントリータイプ
ここ2年ほどで商品開発が進んだ新しいタイプ。ファスナー、ベルクロや着脱の為のパーツがつかないので圧倒的に動きやすい!ドライスーツにも使われるほど水の侵入も少ないので保温性もある。首を拡げて着るので着脱にはコツと慣れが必要。首パーツに負担が集中するので定期的なメンテナンスも必須。デメリットもあるがこの快適さは他のタイプでは実現不可能なので、ファンが急増中の注目のタイプ。
いわゆるウェットスーツと言えば、というベーシックなタイプ。一時はほとんどNO ZIPに流れたが、最近また秘かに人気が上昇。圧倒的に着脱が楽で、壊れにくいということももちろんですが、首周りのデザインのシンプルさがやはり良いという方が増えてきている。見た目だけでなく首周りの生地が2重にならないシンプルな構造も根強い人気の秘密。素材の開発は進んでいるので、運動性も十分。ウェットを着なれない方や体の大きい方には特にオススメ。
クラシックなサーフスタイルが好きな方にはこのシンプルさがちょうど良いのでは。
④ロングジョン&ジャケット
バックジップになる前の時代のタイプであるこのスタイルはクラシックさを求めるロングボーダーを中心に根強い人気。ロングジョンにジャケットを合わせて3mmフルスーツの時期に使うのから、ロングジョン単体、ジャケット+ボードショーツと気温水温に合わせて着回せるところが便利。今年は各社ともにカラージャージでデザインを入れられるタイプになってきているので、レトロなテイストが好きなショートボーダーからも支持を集め始めている。
また、着回しの便利さから最近愛好者が急増のSUP(スタンドアップパドル)をやる際にも使いやすいタイプになっている。
「どれを選べばよいかわかりにくい!」という声もありますが、うまく選べば自分の好みにぴったりあったものが選択できるといううれしい状況です。そして、世界に誇る日本のウェットスーツの出来は素晴らしいので、難しいことは考えずに好きなスタイル、デザインで選ぶという視点もお忘れなく。サーフィンは楽しんだもの勝ちです。着るものも含めて存分に楽しみましょう!
オッシュマンズではオーダーフェア開催中です!この中だけでは伝えられないので、是非店舗のスタッフに相談してみてくださいね。増税前に是非~