サーフムービーの上映会も開催される『中滝アートヴィレッジ』への視線が熱い!
名作『エンドレスサマー2』の水中撮影をてがけた名匠ジャック・マッコイ。昨年劇場公開された彼の作品『ディーパー・シェイド・ブルー』の上映会が、千葉県いすみ市の『中滝アートヴィレッジ』でおこなわれることになった。日時は9月7日(土)、17時から。入場料は1ドリンク付で2000円で、プロサーファーによるプレゼント抽選会もあるという。
会場となる『中滝アートヴィレッジ』は、千葉県いすみ市の里山にひっそりと佇むクリエイターによるコミュニティスペース。都心からJR外房線、あるいは車で90分の距離にある。20数年前、たまたまこの地に週末農園の土地を探し求めていたオーストラリア人が、海沿いから少し奥まった小高い山々を見て感激し、開発に着手したのが始まりだ。今ではオーナーが丹精こめて育てた木々が四季折々の美しい花々を咲かせ、点在する家々は小さなコミュニティーを形成している。地元では中滝城根山と呼ばれているこの山の東南面に、ヴィレッジは位置する。
自然豊かな森の中ではテナントやキャビンの賃貸をし、短期長期の宿泊ができ、数多くのイベントを催すことで、田園風景が周囲に広がるエリアながら20〜30代の集う場所となっている。エリア内には美味しいと評判のカレー屋『プリムローズ』があり、上映会の会場となる野外イベントのスペースなどがある。山の上にあるキャビンを借りて田畑を耕すファーム体験に参加したり、30分もかからない海の拠点として利用するなど、都心の暮らしとは真逆の時間を提供する『中滝アートヴィレッジ』には、目的を異にする様々な人が利用している。
宿泊施設はファミリーでの利用も多い。家族は部屋でゆっくりしつつ、海へと向かうパパサーファーの姿はよく見られる光景のひとつ。アウトドアの本物志向も利用していて、テントを張り、ターフを張り、夜はガールズトークに花を咲かせ、朝はワッフルやパンケーキを焼いてのんびりと過ごしていた女性グループもいたという。彼ら利用者に共通しているのは、民宿や観光ホテルでは味気なく感じている、ということ。せっかくの小旅行、プライベート空間を大切に、宿泊スタイルにもこだわりたい人たちが増えているようだと、ヴィレッジのスタッフは口を揃える。
さらにインターネット環境が整備されているため仕事にも勤しめ、一方でキャビンの外で和気あいあいとバーベキュー(※材料などの用意はヴィレッジへリクエストできるので、手ぶらで来てのバーベキューというカジュアルさがウリ!)を楽しむ光景も見られる。ワークショップやフリーマーケットもおこなわれ、虹の谷と呼ばれるスペースではヨガや音楽のライブイベントが開催されてきた。
エンターテイメントが盛りだくさんの『中滝アートヴィレッジ』には、もともとあった自然の景観や環境を損なわないよう手を加えた場所に、泊まる人、遊び目的の人、住む人といった多様な人が集う。そうして人の往来と繋がりを大切に、ヴィレッジとしての時間を積み重ねていくことで、新しい目的地としての場を広く提供しようとしている。
<問い合わせ>
中滝アートヴィレッジ
〒299−4629 千葉県いすみ市岬町中滝2072
海沿いから内陸へ30分ほど、田園風景のなかで突然に中滝アートヴィレッジは姿をあらわす。
里山らしい自然美を味わいながら、プライバシーが守られる空間。イベント、バーベキュー、閑静な暮らし、アーティスト活動など個々の思いを反映させた滞在が約束される。
安価で宿泊できることからも好評のキャビンは宿泊用と賃貸用がある。海への拠点に、友達との小トリップにうってつけの空間。料金の詳細は問い合わせてみよう!
現地でスパイスと料理を学んだ女性シェフが本格的なインド家庭料理を提供する『プリムローズ』。看板ムスメの“ヤギさん”がメロウにゲストをお出迎えしてくれる。
森の中は、小鳥のさえずりに耳を傾けて静かに過ごせながらも、ネット環境の整備により都心ともつながれるハイブリッドな世界。こうしたリセットできる空間を知っているだけでライフスタイルはガラリと変わる。