Update:201405.26MonCategory : BLUERマガジン

世界中で海を考えるワールドオーシャンズデイ、日本は6月7日に開催!


キレイな海が快適なのは、南へ行けばよくわかる。遠くはハワイ。日本なら沖縄。関東なら新島、または千葉の南房総でさえ、都心とは真逆の光景が広がり、束の間の安らぎを覚える。ただ束の間だから、多くは日常生活に戻ると忘れてしまう。訪れた時に見た光景が、その場所の永遠の姿だと思ってしまう。

もちろんその認識は正しくない。訪れた場所がキレイだったのは、キレイな場所に保とうと努める人たちがいるから、なのだ。

少し前まで日本のビーチはだいぶ汚れていた。素足で歩くと落ちているガラスの破片で足を切る経験すら珍しくなかった。大会やプロモーションで海外から来るサーファーは「ハダシはイヤ」と口をそろえ、透明度の高い海で育ったハワイアンは海のなかで目を開けたくないと言っていた。

彼らにとって日本の海、とくに関東近県の海は「汚い」もので、そのため四国やアイランドへ行くと「日本にもこんなに素晴らしい海があるんだな」と驚きを見せていた。

けれど近年、湘南や千葉のビーチもキレイになった。美しさを取り戻したのは、ひとえにビーチクリーン活動の賜物。定期的にゴミを拾う活動を継続することで、ビーチにゴミを捨てない、という意識が高まり、広く浸透していったことにある。

この美しいビーチ環境を、いつまでも残していこう。そう提唱するのがワールドオーシャンズデイ(世界海洋の日)。国を越えてみんなで海のことを考えようする日(6月8日)で、2009年に国連に制定され、現在では世界70カ国で各種イベントがおこなわれている。

スタンスは「できることからはじめよう」。日本では、宮古島や伊豆など、現在8カ所がアクションを実施予定。今年で3回目となる湘南での開催は、6月7日に予定されている。湘南は片瀬東浜、江ノ島水族館、江ノ島を開催場所としてビーチクリーンやワークショップという親子で楽しめるプログラムを用意。海が好きだから、海に感謝をし、現在と未来の海について考えたいというオーシャンな人たちの集いと出会いに期待する。

その集いはサーファー・ダイバー・漁師・地域の小学生・学生団体・企業・NPO・一般参加者といった幅の広いもの。ビーチクリーンでは社会的な肩書きなど関係なく、みんなで一斉に大掃除。江ノ島の海からゴミがなくなる瞬間を目指す。

毎週のように海へ行くサーファーも、海は夏だけという海水浴派も、たとえ目的は違ったとしても、楽しい時間を過ごせるのは海のおかげ。真夏がやってくる前に、海と向き合い、改めてコミュニケーションを取ってみるのはどうだろう。

ワールドオーシャンズデイ
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