オイルにまみれたペルーの海の実情を、映像のチカラでストップさせたい
ペルーは南米大陸の西部、太平洋に面する国。一般的には世界遺産のマチュピチュやクスコで知られるものの、サーファーの間では世界で最も長いレフトの波、チカマがあることで知られている。
今回、サーフライターのアンジー高波が映像『ダブル・バレル』を制作しようと決めたのは、このペルーを訪れたことがきっかけ。チカマからわずか北にあるロビトスで、ビッグウェイバーのサーフガイド、ハロルド・コエチリンと出会い、ロビトスが直面する現実を聞いたことにあった。
「寂れた油田の町を、ペルー初のサスティナブルなサーフタウンに変えたい」
そう夢を語ったハロルドによれば、石油産業が存在を強めるロビトスでは様々な環境問題を抱えているのだという。諸問題を解決するうえで必要なのはオイルに依存する状況から脱すること。方法のひとつがエコロジカルなサーフタウン創出で、サーフィンを観光資源に人を呼び込むことができれば、波や自然環境を守ることができると彼は考えている。
ハロルドの冒険はこれから始まり、アンジーはそのすべてをドキュメントしようと考えている。オイルによる環境汚染はどれほどのスケールなのか、環境を一新させるロードマップとはどのようなモノか。各関係者へインタビューするなど、彼女はすべてを明らかにしようとしている。
そして、制作の必要経費をクラウドファンディングで集うプロジェクトをスタート。1万3000ドル(約130万円)を目標に、7月中旬まで広く資金調達をしている。
脇田貴之をはじめとしたプロサーファーがプロジェクトに賛同、すでにドネーションをしている。そして来春、アンジーは脇田とペルーでの撮影を計画しているともいう。
日本から物理的に遠く、情報も少ないペルー。しかし太平洋を挟んで対岸にある国という意味では、海を介してつながっている国でもある。まずはできたばかりの日本語版のティーザーを見つつ、よりプロジェクトの詳細が書かれたファンディングのサイトへアクセスしてみよう。
DOUBLE BARREL@KICKSTARTER
https://www.kickstarter.com/projects/692686823/double-barrel
Double Barrel 『ダブル・バレル- 日本語字幕 from Switchboard Media on Vimeo.
Tags: サーフィン