Update:201501.20TueCategory : Namiaru? News

LAST PARADISE ―NZの冒険家たち―2015年2月14日より 全国順次ロードショー

僕らの遊び場が夢を育て 夢が僕らの人生を定めた

LAST PARADISE
ラスト・パラダイス
 ―アドレナリンを追い続けた ニュージーランドの冒険家たち―

監督 クライブ・ニーソン
2013年/ニュージーランド映画/100分/英語

2015年2月14日より
シネマート新宿/シネマート心斎橋にて公開決定!
(2015/2/17(火) シネマート心斎橋のみ休映となります)
全国順次ロードショー

Introduction

ニュージーランドの孤立した自然環境の中では、必要が発明を生む。
NZの豊かな自然の中で育ち、工夫しながら様々な遊びや冒険に挑戦していた子どもたちが、
やがてアドベンチャー・トラベルに大きな変化をもたらした。45年にわたる映像記録のおかげで、我々も初期の“冒険野郎”たちの旅を経験し、当時の手つかずの自然を目にする貴重な機会を得ることができる。
それが「ラスト・パラダイス」だ。

監督兼プロデューサーのクライブ・ニーソンは冒険と科学という二つの世界に身を置き、
独特の視点から自然を取り戻すための科学を語る。冒険の世界では、NZでのエクストリーム・スポーツのパイオニアの1人として知られ、科学の世界では物理学で修士課程を修めたという経歴の持ち主だ。

核融合エネルギー研究の先駆者ブルース・ライリー博士の師事を仰いだ後、デジタル技術の革新に携わり、世界初の気象監視機器やデジタルカメラの開発を手掛けている。またウォーター・スポーツのアクション映像撮影のパイオニアとして、60年代に自分の手で水中カメラも製作している。

「ラスト・パラダイス」は観る者に、待ったなしの重要な環境問題を突きつけている。
ただし多くのドキュメンタリー作品とは違って説教めいたところは全く見られない。「エキサイティングなアドベンチャー」を使った
ユニークなアプローチのおかげで、エンターテイメントとしても充分楽しめる作品だ。エクストリーム・スポーツの誕生や初期のパイオニアたちの物語、そして45年の歳月をかけて撮影、編集した素晴らしいオリジナル映像を通して、
我々はかつて“正常だった”地球の姿が一世代で激変してしまった事実を知ることになる。
60年代のニュージーランドの羊牧場での技術開発から、現在のクリーン・エネルギーの開発プロジェクトまで、
創意工夫や発明というテーマが、魅力あふれるアクションとアドベンチャー・シーンによって語られる。

映画祭出品歴
XDance: BEST ECO-ADVENTURE(2010年)、 NZ 国際映画祭: MOST POPULAR NZ FILM(2010年)
バンフ映画祭: BEST OF BANFF(2010年)、 カリフォルニア・サーフィン映画祭:BEST EDITING(2011年)
サンタバーバラ国際映画祭: OFFICIAL SELECTION(2010年)

STORY
~ニュージーランドという楽園~

この物語は、半世紀前のサファリから始まる。監督のクライブ・ニーソンは、その幼少期をアフリカ東部にて、象やライオンといった野生動物と隣り合って過ごした。一家はその後、生活の場をニュージーランドへと移した。大自然に囲まれ、テレビなどの娯楽はなく、丘があれば丘に上り、木があれば木に登り、遊具は自分達で作る。無垢の大自然に囲まれたその環境が、彼らとその仲間にたくさんの創造力を与えた。  やがて彼らはサーフィンを始めた。ビデオも教本もなく手探りで。そして、ベトナム戦争が起こり、60年代後半の気風と共にサーフィンにもたくさんの変化が起きたが、彼らが新しいものを生み出す原点は、いつも子どものころにニュージーランドの農場で培ったものだった。やんちゃな子ども達は若者になると楽しいことの限界を押し広げた。海から山に目を向け始め、車や森で寝泊りし、山でサーフィンを始めた。現在のスノーボードだ。  そして彼らは、楽園を求めて旅へ出た。サーフボードを片手に、メキシコ、スペイン(バスク)、インドネシア(バリ)、オーストラリアをまわった。楽園探しから故郷ニュージーランドに戻って彼らが改めて気付かされたのは、ニュージーランドの素晴らしさだった。彼らはニュージーランドの自然と共に、次々と新しいエクストリーム・スポーツを生み出していく。  自然と共に遊ぶ彼らの夢は次世代にもこの楽しさを伝えること。しかしこの夢は今、悪夢に変わりつつある。森林伐採と農地の開発が、遊び場だった自然を破壊したのだった・・・

サーファーの視点

★貴重なミッキー・ドラのサーフィン・フッテージ
カリフォルニアの商業的なサーフィンに嫌気がさしたミッキー・ドラが、ニュージーランドに移っていた頃の貴重な映像が収められている。
★ジェリー・ロペスとピーター・マッケイブによるバリ島ウルワツでのサーフ・セッションが収められている。
★カイト・サーフィンの世界チャンピオン、クリスティン・ボエセとスカイ・ソルバックが出演。彼らのカイト・サーフィンシーンが収められている。

本作品に出てくるエクストリーム・スポーツ

サーフィン◆スノーボード◆スケートボード◆ウィンター・スティック★スキー
◆カイト・サーフィン◆ウィンド・サーフィン◆バンジージャンプ

Cast
AJ HACKETT AJ ハケット
バンジー・ジャンプの創始者。またエクストリーム・スポーツ産業を立ち上げ、ニュージーランドをそのメッカに育てた。AJは世界7か国でバンジー・ジャンプ場を設立・運営しているが、安全性では他の追随を許さない。ビジネスにおいても「環境を第一に」というアプローチを取っている。尚、映画に登場するバリ島のバンジー・ジャンプ場は現在無くなっている。

DR. BARRY GREEN バリー・グリーン博士
世界有数の物理学者で、40年もの間、核融合エネルギーの研究と開発に取り組んできた。米国プリンストン大学、マックス・プランク・プラズマ物理学研究所(ドイツ、ガルヒング)、欧州トーラス共同研究施設の設計チームのリーダー等を歴任。そこでの核融合反応の最長成功記録を打ち立てたことが世界的なニュースとして注目を浴びた。現在は世界最大級の科学プロジェクトITER(イタ―)のシニア・アドバイザー。化石燃料依存からの脱却という重要なプロジェクトに取り組んでいる。

JEFF CAMPBELL ジェフ・キャンベル
米国コロラド州テルライド出身のプロ・スキー監視員。ブレア・トレンホルムとともに、NZのタスマン氷河(現在は消失)を探検。その旅はマーク・ファース監督のドキュメンタリー映画「Off the Edge(1976年制作、日本未公開)に記録され、世界的に注目を浴びた。秘境スキーやハングライダー等のエクストリーム・スポーツの先駆者としても有名。

ALLAN BYRNE アラン・バーン
NZ出身。ハワイ、ニュージーランド、オーストラリアで活躍したビック・ウェーブ・サーフィンのパイオニア。1981年のハワイ・パイプライン・マスターズで脚光を浴びる。サーフ・ボードのデザインに40年以上携わり、エクストリーム・ウェイク・ボードや巨大な波用のボードのデザインも手掛けている。親日家で日本でも人気の高いシェイパー。2013年8月バリ島での不慮の事故が原因で他界。世界中から彼の死を悼むメッセージが遺族に寄せられ、数々のメモリアルが催されたことは記憶に新しい。

DAVE SMITHERS デイブ・スミザーズ
愛称“ビギー”。合成ファイバーグラスの先駆者として知られる。アメリカズ・カップ・ヨットレースの技術を、エクストリーム・ウィンドサーフィンやカイト・サーフィン、ウェイブ・ライディングに応用した。

KRISTIN BOESE AND SKY SOLBACH クリスティン・ボエセ & スカイ・ソルバック
ポエセとパートナーのソルバックは共にカイト・サーフィンの世界チャンピオン。エネルギッシュなエクストリーム・スポーツを現代的な芸術の域に押し上げた代表格。また国際的な大会においては環境保護を訴える親善大使としても活動し尊敬されている。

JOHN NEESON ジョン・ニーソン
クライブ・ニーソン監督の弟で、海や山での冒険では常にクライブと行動を共にし、45年にわたる記録映像を撮り続けた。70年代には、兄と共に巨大な波を探して世界中を旅し、クロースアップでサーフィン等のアクションを撮影する方法を編み出している。

監督 クライブ・ニーソン/CLIVE NEESON
監督・プロデューサー・脚本家・ナレーター
監督のクライブ・ニーソンはアフリカ東部タンザニアで幼少期を送った。1950年代、映像カメラマンだった両親が野生動物撮影のため家族でサファリ生活をしていたからだ。その後ニュージーランドに移住。NZでいっしょに様々な冒険に挑戦した仲間たちは、後にエクストリーム・スポーツのパイオニアと呼ばれることとなる。
ワイカト大学で原子物理学と電子工学を専攻し、アーネスト・ラザフォード博士(原子物理学の父でノーベル化学賞受賞者)門下のブルース・ライリー教授の下で修士課程を修得。その後、海外でエネルギー開発や技術革新の仕事に従事、世界初の気象監視システムの研究開発にも携わる。
エクストリーム・スポーツ狂の集団と保守的な科学コミュニティという両極端の2つの世界に身を置きながら、クライブは映像を取り続けた。そしてアクション・スポーツやオセアニアの大自然の美しさを、より近くからより鮮明に撮影するためのカメラの付属品を自ら作るようになる。大きな転機が訪れたのは2007年だった。巨匠ピーター・ジャクソン監督所有のパーク・ロード・ポスト・スタジオで、過去45年間撮り貯めた映像をデジタル化するというチャンスを手にしたのだ。映画「ラスト・パラダイス」はこうして生まれた。

Directors Statement
15歳の時に撮り始め、一生かけてようやく完成に近づいた。
映画作り自体が素晴らしいアドベンチャーだったと言える。映画を見た人が、彼ら自身の「人生の夢」を思い出し、それを追い続けてくれたら嬉しい。また物理化学に興味を持って、自然環境と個人的なつながりを作ってほしい。そうすればみんな環境を守ろうと思うはずだ。この映画を観てもらえば、たった一世代で地球がこれほど変わってしまったことがわかる。そして我々がどこに向かっているのか、地球にとって「正常」な状態とは何かを考えるきっかけになればと願っている。「未来の自然の番人は、今自然の中で遊び回る子供達である」

■お問い合わせ■
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