注目度アップ!村上舜!
一足先に3回戦に勝利。胸が躍った村上舜のパイプラインライド。
ボルコムパイププロは3日目を迎えているが、2日のパイプラインはセットのサイズは充分だがノースディレクションが強く、風向きも悪くオンショアでチューブになる波が少 なく、かといってバックドアが素晴らしかったかというとまったくその逆で、波を選り分けメイクしたものだけが勝ち上がる、生き残りをかけた厳しいコンテス トとなった。
今日も村上舜はキレていた。ヒート前半をノーライドで終わり、後半に入ってからやっと波を見つけた一瞬の判断がすべてだった。狙いすました絶好の位置から テイクオフするや、いきなりフル加速のドライブターンからディープにチューブへプルイン。バレルのカーテン越しの影に息をのんだ瞬間、スピッツに吹き出さ れてくる村上舜のガッツポーズが目に飛び込んできた。かっこ良すぎる! この1発でフレッドP を一気に追い越してトップへ躍り出て勝利を確定した村上。いつも通りにチューブになる波を見つけ、いつも通りにメイクして出てきた。すべてはいつも通り。 まだまだ勝ち上がれる。次の4回戦を勝ち上がれば舜にワールドクラスが見えてくる。
すでにワールドクラスで戦っている男が大野修聖だ。最後の最後になってもチャンスがあるかぎり絶対に勝負をあきらめない。ヒート終了カウントダウン寸前、 バックドアへとテイクオフした大野がショートレンジだがバレルをカバーラップしてドギードア風にプルアウト。大野の背後で波はシャットダウンしスープが爆 発し終了ホーンが鳴り響いた。この1発で勝負は決まり。大野は3点差をひっくり返し、4位で敗退するところを2位でジャンプアップ。プロフェッショナルで あることを分からしてくれた。
Text、Photo/サーフィン研究家 大森でん助
www.volcompipepro.com/