大野修聖あと一歩のところで決勝進出ならず
大野修聖あと一歩のところで決勝進出ならず。ボルコム パイプ プロ優勝はジョン ジョン フローレンス。
決勝進出に手をかけたはずなのに、プルインに失敗したマーから幸運の女神はメイスンにチケットを与えてしまった。たった1人バックドアチューブをメイクしたケリー・スレーターのトップはゆるぎなく、2位のコロへを追ってメイスンとマーが2点差を争っていた。そしてカウントダウンがコールされる中スモールナゲッツのバックドアが入ってきた。最初に見つけたのはマーだった。ビハインドからいきなりプルインした筈がバックウォッシュにやられボードが躍りマーもこらえたのだが不覚にもワイプアウト。その直後の波をメイスンが綺麗に大事に決めて逆転2位でファイナル進出をもぎとった。
やはり今日がバックドア勝負になったことはマーにとってはかなりのハンデだったことだろう。インターネットでは風の強さが伝わりにくいだろうが、今日のサウスウィンドは試合をキャンセルしたくなるほどの強さで吹いていた。岸から見ていても波の面に不規則なギャップが生まれ、ケリーも手こずるほどにスピードが出ない。そんな中でマーは果敢に攻め、プライオリティーも上手に使って一発逆転のセットを待ち続けた。だがやってこない上に、最後は頼みの綱とな るはずのレフトブレイクは使えず、カレントの渦の中に消えて気配さえもなくなっていた。
同じようなヒートコンディションでCJ に競り勝って、メイスンとともにセミファイナルへと勝ち進んだクォーターファイナルのように、セミファイナルはバックドアキングのケリーを差し置いて、メイスンとともにマーが決勝へと進めるようにと、でん助は祈り続けていたんですけどガックリ、、。
でも今大会、パイプラインで行なわれた試合で最後まで残ったグーフィーフッターの最上位がマーなんですから。これだけでも素晴らしい結果ですよね。
決勝戦はジョン ジョンがきちんと2本揃えて優勝。メイスンが2位、3位にケリー、4位にシーバスとなった。ケリーの強さは相変わらずだが、ジョン ジョンの強さもケリーに負けず劣らずの同レベルとなってきた。
2015シーズンのWSLタイトルレースは今月末にオーストラリアから始まるが、10ヶ月後のWSL 最終戦パイプラインマスターズは誰が先頭を切っているのだろう?
Text、Photo/サーフィン研究家 大森でん助
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