Update:201502.24TueCategory : BLUERマガジン

ウイスキーが熱い! 海を感じられるシングルモルト「タリスカー」が気になる

いま、巷で話題の「ウイスキー」。自然にこだわる人たちにぴったりの銘柄をひとつ紹介したい。

本場スコットランドにおいても、圧倒的な個性を打ち出し、唯一無二の味を紡ぎだした「Talisker」(タリスカー)は、特別なシングルモルトウイスキーとして知られている。

タリスカー10年

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ウイスキーは、高い技術を持つブレンダーが生み出した「香り」と「味」を感じ取り、それぞれの違いを楽しむ嗜好品である。各銘柄の「ブレンドの妙」を味わい尽くすのがウイスキーの楽しみ方だと言われている。一方で、単一蒸留所のモルトウイスキーだけで作られた「シングルモルト」は、ブレンドの妙ではなく、その蒸留所の「個性」そのものを味わう。

ちなみに、一般的なモルトウイスキーは10種類以上もの原酒をブレンドしており、例のドラマの題材『竹鶴17年』に限れば、原酒を50種類以上もブレンドして作られているとのこと。シングルモルトウイスキーは、それだけ原酒そのものの個性が際立っていると言える。

シングルモルト

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さて、タリスカーが数あるシングルモルトウイスキーの中でも、特に個性的な味と香りを醸し出している理由は、その蒸留所の立地にある。

スカイ島の海

スコットランドの西岸に点在する島々「ヘブリディーズ諸島」にあり、最大の大きさを誇る「スカイ島」にタリスカーの蒸留所はある。スカイ島は「ミストアイランド」(霧の島)とも呼ばれ、日ごと変わりやすい天気で霧雨が多く、海からの霧と相まって、美しく荘厳な風景を生み出す風光明媚な島として名高い。
蒸留所は、自然豊かな美しい島の西側、海からの強い風が吹き付ける「ロッホ・ハーポート」の海岸沿いに建っている。

タリスカー蒸留所

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かつては、いくつかの蒸留所が軒を連ねていたが、海洋性気候独特の荒々しい気候変化と時代の流れに、いつしか多くの蒸留所は消え去り、現存するのはタリスカーのみとなった。
1830年の創業以来、スカイ島の厳しい自然環境に揉まれながら、多くの優秀な蒸留技術者のおかげで、他には類を見ない、力強い個性を打ち出したタリスカーが生み出されたのだ。

「MADE BY THE SEA」と銘打ったタリスカーは、多くのウイスキー愛好家が「磯の香り」がするウイスキーだと表している。口に含んだ瞬間に、スモーキーで力強い潮の香味が広がるのだ。スカイ島特有の海からの強い風を受けながら樽に仕込まれるウイスキーは、微かな磯の香りを残して熟成されていくのかもしれない。

海を感じられるシングルモルトウイスキー「タリスカー」。厳しい自然の中で育まれたその香りと味を、ご自身で試して頂きたい。

タリスカーの熟成樽

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「Talisker 10 Year Old」(750ml、45.8度)

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