火力が落ちない!? あたたかアウトドア料理に欠かせないストーブ
Photo by Felix Neumann, on Flickr
本格キャンプシーズンに入る前に、とってもお手軽で使いやすいストーブ(バーナー)を紹介しておこう! ストーブは、アウトドアで料理をする上で欠かせないツールのひとつだが、いざ揃えるとなると、種類が豊富で悩みがち。そこで今回は、初心者キャンパーでも使い勝手の良い商品をひとつピックアップしてみた。SOTOというメーカーのレギュレーターストーブ「ST-301」だ。この製品の利点は、家庭でもよく使われているカセットコンロの“カセットガス”を燃料としているところ。
ベテランキャンパーは心得ているかと思うが、実は“カセットガス”はアウトドアに向いていないのである。理由は、低温時に火力が著しく低下してしまうため。低温時にカセットガスを使うと、缶が冷えてガスが気化しなくなり、火力が弱くなる「ドロップ現象」を引き起こす。
火力で料理をしたり、暖をとったりしたいのに、低温で使えなくなるのは頂けない。そのため、冬はもちろん、夜になると冷え込む春先や秋のキャンプでも、カセットガスを使うガスストーブは敬遠されてきた。
その点、ST-301は、マイクロレギュレーターというガス圧を調整する機能が内蔵されており、低温時でも火力が落ちにくい工夫が施された優れものなのだ。
本来、固形燃料や液体燃料、ガソリンを使用したストーブは火力も高く、持ち運びがラクなものも多い。けれども、特殊な燃料を使うので専門店でしか取り扱いがなかったりする。その点、ST-301はコンビニでも買える「カセットガス」を燃料としているから、もしものとき、近くのスーパーやコンビニ等で買って来ることができる。しかも、安価だから申し分が無い。
前述の通り、登山用のガスストーブと比べて劣っているのは、その大きさ(コンパクトさがない)と、しっかりとした作りなので少々重たいという点だ。それでも、低温時でも使えるならば、カセットガスのレギュレーターストーブの方が使いやすい。
例えば、飛行機に乗って旅行先でアウトドアを楽しみたい場合、飛行機へのガス缶は持ち込み禁止だ。燃料は現地調達となるが、行った先でアウトドア用のガス缶を入手するのは地の利がないと困難である。しかし、カセットガスなら日本同様にコンビニやスーパーに置いてあるので入手が容易なのだ。海外の場合でも、中国、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは、共通のカセットガスなので簡単に入手できるらしい。
いずれにしても、カセットガスを燃料にしたレギュレーターストーブは、とにかく便利でアウトドアで重宝する。
もしも、ストーブの購入を検討しているならば、選択肢のひとつに加えてみては!?