Update:201505.28ThuCategory : BLUERマガジン

夏山で天候が急変したら!? 自分の身を守るGPSツール

見知らぬ山を歩く楽しみはトレッキングの醍醐味の一つ。ただし天候の急変、体調の悪化等により、計画していたルートを見失うことがあるかもしれない。

そこで、手軽に持ち歩けるGPSとして紹介したいのがGarmin製の「etrex30」である。「etrex30」は軌跡の記録、ナビ機能、高度表示、コンパスなど様々な機能があり、使用用途によってカスタマイズできる。

 Photos by Matthieu Lienart

「etrex30」の最大の利点は地図を見ながら目的地へ辿りつける機能だ。

行きたいポイントを記録しておけば、そのポイントまでの距離、到達時間、到達時刻などを知ることができる。しかも地形図に自分の軌跡が記録を見ながら進むことができるため、地図を見ることが苦手な人にも山へのアプローチがしやすくなる。

図面は¥15,000~¥30,000程度で売られてはいるが、地図は数年経つと更新しなければならず、非常に使いづらい。こんな時代に新たに地図を購入するのもなんかもったいない。

その点、国土地理院が発行している基盤地図情報ダウンロードサービス から数値地図をダウンロードして、シェイプファイルを「etrex30」用に変換してやれば、地形図を無料で作ることができるのだ。

また、道路地図などはフリー地図の「OPEN STREET MAP」を利用すれば、詳細な道路地図も手に入る。

これらの地図は「etrex30」内で重ね合わせて使用することができるため、その汎用性は無限に広がる。

 Photos by AsphaltOhneEnde.de

「OPEN STREET MAP」は「etrex30」のナビ機能に対応しているため、目的地に分かりやすく導いてくれる。都市部の複雑な道路もほぼ網羅しているので、日常でも携帯ナビとして使用できるのもスゴイ。

春の山へ「etrex30」を片手に、自作した図面を見ながらトレッキングに行くのはどうだろう。

地形と景色を眺めながら、新たな小道を発見する旅もおもしろいに違いない。

Photos by Manuel P. Wheatley

製品名:Garmin etrex30
価格:¥ 30,000-(税抜)

【仕様】
・サイズ W54mm x H103mm x D31mm
・ディスプレイ 36mm x 43mm/2.2インチ 176 x 220ピクセル 65000色TFTカラー
・重量141.7g(電池含む)
・単3電池(アルカリ、ニッケル水素、リチウムマンガン)
・25時間稼働
・防水 IPX7
・GLONASS対応高感度GPS
・内蔵メモリ 1.7GB / microSDスロット
・microUSBポート
・2000ウェイポイント / 200ルート / 10000トラックポイント 200保存トラック
・経路探索
・フォトナビゲーション
・カスタムマップ
・気圧高度計、3軸磁気コンパス内蔵
・ユニット間無線通信機能