Update:201507.05SunCategory : BLUERマガジン

BLUER SELECTION|一日の終わりを神秘的に彩る赤い空


Photo by Egor Pasko

BLUER SELECTION
Sunset on Kuta Beach, Bali

太陽の光は波長の短い光から、波長の長い光まで、たくさんの光があわさりできている。

日中、地球の真上から差し込む波長の短い光があらゆる方向から大気にぶつかりながら、人の目に青く映す。

一方、夕方に陽が傾いてくると、太陽光が大気中を時間をかけて通過していくため、青い光が散乱し見えなくなり、波長の長い赤い光だけが残ってみえる。

雲が厚ければ光は地表に届かず、赤い空を見ることはできず、雲がないとき、または、雲の具合によって赤は赤でも、少しずつ違った暖色の色味を発する。

同じ太陽の光なのに、その角度や雲によって色の見え方が変わる毎日の神秘現象。

暗闇につつまれる前の、ほんの数十分の贅沢なこのひと時は、美しくも、哀しさとまざりあった不思議な自然からの贈り物。

こうして、世界の海で、世界のどこかで、傾きはじめた太陽の光が、赤く、紅く、朱にそまって、そして1日が終わっていく。

そしてまた暗くなり、新たな一日が、はじまる。