Update:201509.20SunCategory : BLUERマガジン

湘南・茅ヶ崎の象徴「烏帽子岩(えぼしいわ)」に上陸する!

 All photos/Yumi Hasegawa,BLUER

湘南・茅ヶ崎の海岸から、約1.4キロにある烏帽子岩(えぼしいわ)。

姥島として、和歌にも詠まれ、サザンオールスターズにも歌われる、茅ヶ崎のシンボル。

いつもは海岸から眺めるえぼし岩。上陸することもできる!

その方法は
1.茅ヶ崎の漁港から渡船でいく
2.ボートをチャーターし近くのマリーナからいく
3.自力でなんとか(泳ぐ・SAP・カヌー・パドリング・マイボートで等々)

今回は、シュノーケルと磯遊びを楽しみたかったので チャーターボートで上陸を試みた。

手つかず島なので、船着場はない。

どうにか、接岸できる所から、足元が滑ることに注意しながら上陸。ワクワクのプチ冒険の始まり。てっぺんのトンビが迎えてくれている。

降り立つと、えぼし岩は広く・大きい。意外に感じるほどに。

海岸から見えているのは、高さ12メートルの突き出た部分。これが公家の被り物「烏帽子」に似ているのでえぼし岩。正式には「姥島(うばしま)」という。海に出た息子の漁師の帰りを、心配する姥の姿に似ているからだとか。

ひとまず、ゆっくり島をグルリと一周。10分ほどだろうか。海底から隆起したえぼし岩には、数百万年前の地層がクッキリ。そして、祠が祀られていたくぼみがボッコリ。戦後アメリカ軍の射撃演習の的にされていた時の銃弾・砲弾の跡も…。

奥に見えるのは江ノ島。

見渡すと湘南の街々は、高いビル達がJRの駅の存在を教えてくれる。運が良ければ、沖には大島、陸には富士山と箱根、三浦・真鶴半島も見える。

逃げまどうカニ達を横目に、タイドプール(潮だまり)にも、小魚の群れが見える。

たくさんいるいる!!!

さあ、水中マスクをつけて、島中央のチャネル(水路)からエボシの湾内に!

小魚たちの群れ、綺麗な青のソラスズメダイ。南の海からのお客様・黄色とシマのオヤビッチャ。赤くわかりやすいのはウメボシイソギンチャク、キモ可愛いのウミウシ達も。岩に隠れては、ウツボがニョロリ。イカ、伊勢エビ、ウニと言ったご馳走も?

茅ヶ崎サザンビーチの海の家で、人気のカメノテも。塩茹でが、酒の肴に最高だとか。

釣り人にも人気のえぼし岩、魚は多い。釣れたクロメジナをお刺身でいただいた。

スクーバダイビングをする人に言わせると、えぼし岩には、そんなに大きい魚なんて多くない、とのことだが、私を含めた海中をよく知らない人(=地上のほとんどの人)にとっては、十分に安全に楽しく、海を満喫できる場所だと思う。

スクーバダイバーには、えぼし岩から江ノ島方向500mほど離れた「サク根」というダイビングポイントがオススメだそうだ。

逗子・稲村ガ崎・江ノ島・えぼし岩・平塚までも、ひとつながりの地層・岩礁(堆積砂岩)で、アップダウンの楽しい根が相模湾の中にそびえていて、その岩場に、魚たちやソフトコーラルが集まっているのが茅ヶ崎・サク根とのこと。

波間のサーフィンから、ちょっと沖へ海の真ん中の磯遊び。

竜宮伝説の残る茅ヶ崎海岸のダイビングスポット。

真夏の喧騒が終わった9月から10月がベストシーズン。

ちょっと近場の、冒険に出かけてみるのはどうだろうか?

今回のチャーターボート
パワーズサーフクラフト
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