日本が誇るカスタムカルチャー「ウェットスーツ」
日本製のカスタムメイドウェットスーツは、温かく、肌に優しく、そして柔らかい世界一のクオリティーのウェットスーツとして有名だ。
近年では、そのクオリティーが噂を呼び、世界のトッププロサーファーやハリウッドのセレブリティーの間でも、多くの日本製のカスタムウェットスーツが愛用されている。
残念ながらサーフィンが楽しまれている日本以外の国ではほとんどのサーファーは、今でも既製の吊るしサイズのウェットースーツを着ているいるのが世界の現状なのだ。
冬のサーフィンに欠かせないウェットスーツは、ネオプレーン素材にナイロン製の生地を張り合わせて手作りで作られている。
型紙で切り出されたウェットスーツの素材は、ウェットボンドで接着され、必要な部分に専用のミシンでステッチ補強がほどこされる。
現在、冬用のウェットスーツにおいては、ほとんど水の入らないネックエントリースーツやドライスーツなど、日本オリジナルデザインの、様々な種類の最新型のウェットスーツがサーフショップ等の専門店で、簡単に手に入れる事ができるようになった。
サーフィン用のウェットスーツの歴史は約60年。1952年にカリフォルニア州サンタクルーズのジャック・オニール氏がサーフィン用のウエットスーツ「オニール」の販売をスタート。翌53年にはマンハッタンビーチでマイストルブラザーズが「ボディーグローブ」をスタートしたことに始まる。その当時にサーフィンが楽しまれていた国と地域は世界中でわずか4カ国。
ウェットスーツの開発により60年後の現在では、世界中の海岸線を有する国で、季節を問わずサーフィンは楽しまれるようになった。ウエットスーツはサーフィンの発展とは切っても切れない深い縁で結ばれている。
今の時代に、大会社の社長、政治家、皇族など以外の人で、職人が注文に応じて作るオーダーメイドの製品を、普段使いに愛用している人はどれくらいいるのだろうか?
一般的な庶民が、普段の生活で職人が作るオーダーメイドの製品を使っているはそれほど多くはないはずだ。
しかし日本で通年サーフィンを楽しむサーファーの多くは、冬の時期になるとフルオーダーのカスタムウェットスーツを愛用している。
その理由はフィッティングの良さと保温性。
一度袖を通せば既製品との差を感じることができる。
サーフィンは波に乗っている時間よりも、パドリングしている時間や、波待ちしている時間のほうが圧倒的に長い。サーフィンにするうえで、パドリングの動きやすさと保温性は非常に重要な物なのだ。
ラッキーな事に日本に住む私達は、世界一のクオリティーと呼び声高いカスタムオーダーのウェットスーツを簡単に手に入れる事ができる。
これからのビーチに訪れる人が少なくなる季節が、本格派のサーファーにとってのサーフィンシーズンの到来だ。
新しいウェットスーツを手に入れて新たなウィンターシーズンをスタートしよう。