Update:201512.12SatCategory : BLUERマガジン

初心を忘れないネームタグ

今の世の中、どこにいても危険とは隣り合わせで生きている。それは今も昔も変わらない生物ならではのリスクというものだ。

現代は「安全」のためのサービスや製品、補償が充実しているが、それは、昔に比べて本来の生物的なリスク以外の”ハイテクな物”によって死ぬ確率が高くなっている裏返しだろうと思う。

飛行機などでの海外旅行や、車などはその代表。何かが進化すれば、その分、保険とか補償というサービスが充実してくるのだ。

一方、大昔はどうかといえば、自然の中で暮らしていた「ヒト」たちは、ある意味でアドベンチャーな毎日の中で死と隣り合わせで生きていた。

食べること=生きること。

山菜や木の実、生物を食べて死ぬ人も多かっただろうし、医療などない時代は赤子が成人するまでの確率は今に比べて格段に低かった。動物と一緒で、長生きすることなどなかったのだ。

さて現代に戻せば、アウトドアというのも注目したいリスクの1つである。

海や川、山の遊び。野外を含んだ遊びは、当然、ありのままの自然の中にいる行動のために、前述のような原始的なリスクと同じ類のリスクと常に隣り合わせた行動である。

海や川で溺れ、登山でも亡くなるニュースは後を絶たない。

だから初心者や慣れない人には教育、すなわち初心者スクールなどを実施しなければならないし、やる側も知識を持たなければならない。ギアを販売する業者や小売店は、単に物を売るだけではなく、危険な情報をセットにして売らなければならないと考えている。

もちろん自然のリスクばかりは神の仕業もある。

いつ、突然に危険がやってくるかはわからない。過信は禁物。常に初心の気持ちでいることがアウトドアには不可欠なのだ。

これは「初心を忘れないネームタグ」。

名前、生年月日、血液型が樹脂の中に埋め込まれているために、頑張って剥がそうにも剥がれない名前札。

何かあったときの自分の証を照明するものとして、キーホルダーにつけてもいいし、サーフィン中にキーケースに入れたり、スノーボードジャケットに忍ばせてもいい。家族やワンちゃんなどにも。

Version(バージョン)1.0としてリリースされるこのネームタグ。埋め込まれる情報は、もっと読みやすく、または日本語表記など、より実用的なほど良いとも思われ、制作側との調整もあるが、これを利用するUserの皆さんとバージョンを進化させて改良させていきたいと考えている。

もともとIT業界に携わってもいる筆者としては、GPSや追跡チップを埋め込んで、何かのときには海上保安庁やレスキューなど国の機関と連携がとれるセキュリティのためのツールにもしたかったのだが、どうにも開発コストと構想が見合わない。

きっとクラウドファウンディングか、皆様との連携により、Version(バージョン)5.0くらいで実現することだろうと思う。

制作はBLUER MINIFINでおなじみ。サーフボードクラフトマンとして40年以上もサーフボード制作に携わる日本の至宝、PamunさんことHatano氏。
NAME TAGは形こそ円形だが、MINI FINと同じ工程をたどるためにかなり手をかけて制作している。

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