島尻祐子プロ&小高恵子プロと行く「なみある?×Geekout カリフォルニアツアー」レポート2
カリフォルニアツアー2日目は、前日に「NAMIARU?」のアドバンス海外波情報で調べ、サーファーならばぜひ訪れたいクラッシックポイントである“マリブ”へ。
マリブといえば、サーフィン映画の名作「ビッグ・ウェンズデー」を思い浮かべる方も多いと思います。歴史あるサーフポイントをこの目で見て、またその美しい波を味わえることに胸が高鳴りました。
マリブはLAXより北に位置し、サンディエゴからぐらい。アメリカは車社会で、カリフォルニアをよく知る島尻祐子プロと小高恵子プロは朝からフリーウェィの渋滞を予想し、朝4時30分には出発することを決定。
次の日、夜明け前にサーフボードを積んでホテルを出発し、途中、早朝から営業している本場アメリカのスターバックスでコーヒーと軽食をそれぞれゲットし、フリーウェイをマリブ方面へ向かいました。
太陽が顔を出し、辺りが朝日で照らされる頃には、案の定フリーウェイは渋滞が始まりました。旅慣れている2人のプロが運転する車は一番左側の車線を走り、渋滞をうまく回避しながら目的地のマリブへと皆を運んでくれました。一番左側の車線には「CARPOOLS ONLY 2 OR MORE PERSONS PER VEHICLE」という表示があり、2人以上乗る車のみが走れるということになっています。車は一家でも1人1台持つことが多いアメリカ。少しでも渋滞を少なくするための措置とも言えます。
フリーウェイを下りて、海側の道に入れば、サンディエゴ方面とはまた違うさらにのんびりしたシーサイドの雰囲気が漂います。海を見下ろす眺めの良さそうな丘には高級そうな家々が建ち並んでいます。サンディエゴ方面もそうですが、やはり海が見える場所はセレブな感じがするのは全世界共通なのでしょうか。特にマリブという場所は、ハリウッドスターたちの隠れ家が多くあるそうです。海側の素敵な家々を通り過ぎ、車はサーファーが海に浮かぶ、あの名高き“マリブ”へとうとう辿り着きました。映画「ビッグ・ウェンズデー」のシーンに登場する海への入り口の壁。時は変われども、変わらないサーフスピリッツを感じさせます。海から上がって、シャワーを浴びるサーファー。コーヒー片手に波チェックをするサーファー。サーフボードを頭に被せて海へ向かうサーファー。散歩をする人。壁の上で海を見つめる海鳥。すべてが映画のワンシーンのように目に映ります。波はそれほどサイズはないものの、きれいに右にブレイクし、右奥からサーファーがインサイドまで乗り繋ぎます。
ツアー参加者は急いで海へ入る支度をし、いざ入水。マリブは上級者から初心者まで多くのサーファーが楽しむポイントとして知られていますが、波のサイズにかかわらず、綺麗にライトにブレイクすることが一因でもあると思われます。右奥からローカルサーファーや上級者が上手く乗って来てプルアウトをするのを見計らってミドルやインサイドで中級者、初心者がテイクオフをしていました。なかには先に乗って来たサーファーが前乗りのサーファーに波を譲ることも。逆に何食わぬ顔で前乗りをするサーファーも見受けられましたが…。多くのサーファーが楽しむポイントではマナーやルールを守ることが危険を回避するうえで大切なことはもちろん、お互いが他を思いやり、みんなでサーフィンを楽しむ気持ちが大切だとあらためて思いました。
ともあれ、綺麗に割れるライトの波をそれぞれが味わえば自然に笑顔が広がります。午前中波乗りを十分楽しんだ後は、お楽しみのランチタイムです。島尻祐子プロと小高恵子プロのおすすめのメキシカン「Casa Escobar」に行き、お酒が飲める人はメキシカンビアーで乾杯!雲がとれたマリブは陽光が降り注ぎ、暑いぐらいで夏のようです。ボリュームたっぷりのメキシカンを味わった後は、隣の「AviatorNation」というセレブ御用達のサーフアパレルのショップへ。買い物をしたり、ソファで寛いだりしながらひと休み。
お腹も落ち着いたところで、いざ2ラウンド目に。午前中よりも少しサーファーが空いて、思い思いにマリブの波を楽しんでいました。夕方にかけては、ローカルサーファーらしき人たちが入り出し、
ロングボードでハングテン、ハングファイブ、チーターファイブなど、これぞクラシカルポイント!という、それぞれ個性的なライディングを見せていました。ご存知の方も多いと思いますが、マリブビーチのさらに右奥ではショートボードの人が多く楽しんでいます。マリブはロングボードというイメージが強いですが、老若男女、ショートボードも楽しめるポイントです。
夕暮れが近づき、海から上がった後は、近くの「Malibu Country Mart」へ。“Ron Harman”や“Planet Blue”などの他、雑貨や飲食店魅力的なお店がいろいろあります。ここのモールは閉店時間が若干早く、大急ぎで見たいお店をチェックして買い物をしました。ゆっくり買い物したい場合にはもう少し早めに海から上がった方が良いという感じでした。波が良ければサーファーには難しい選択ですね…。
帰りにこれまた美味しいタイ料理の店でディナーをし、スーパーで必要な物の買い出しをしてホテルへ。
「NAMIARU?」のアドバンス海外波情報では明日は波が大きい予報。さて3日目はどこに行くのか?!わくわくしながら就寝しました。
「NAMIARU?」のアドバンス海外波情報でマリブポイントをチェック
夜が明ける頃にはこのようにフリーウェィは渋滞
道沿いの無料駐車場ではなく有料駐車場の方が心配が少ない
マリブビーチにはシャワー、トイレ、脱衣所が完備されている
マリブの壁に皆のサーフボードを並べて記念写真
ロングボードにはたまらない波質
映画「ビッグ・ウェンズデー」が思い出される
ローカルのガールズサーファーもロングボードを乗りこなす
さすがにスタイリッシュなロングボーダーが多い
この辺りはショートボーダーたちが楽しむエリア
ビーチクリーンはどこも基本中の基本
マリブのピア
インサイドまで乗り繋げるマリブの波
ランチは「Casa Escobar」でメキシカン
いい波に乗った後のビールはいつも最高です
おすすめのヘルシーでソフトなタコス
セレブなサーフアパレル「AviatorNation」
カラーリングが素敵
道沿いの駐車場は無料だが、ビジターは有料駐車場の方が良いだろう
いざ、マリブビーチへの入り口
サーファーだけではなく、ビーチでのひとときを楽しむ人も多い
みんな笑顔でサーフィン
リラックスサーフィンの島尻祐子プロ
こんなことも多く見かける
ローカルらしいサーファーは右奥から乗って来る
右奥からインサイドまで乗り繋いで戻るサーファー
マリブの綺麗な波を楽しむ小高恵子プロ
インサイドは見せ場だ
老若男女が集う夕暮れ時のワンシーン
「Malibu Country Mart」でショッピング
Photo&Text Yuriko Yonechi