柴犬ラニと海のストーリー#09|ラニ誕生のストーリー
Lani Happy Birthday!! 2007.11.14 東京下町でラニは生まれました。 最初に出会ったのは生まれて一か月目。四兄弟のうち唯一女の子がいて、手にし抱き上げました。 何かを感じ取った瞬間でした。
前から柴犬が欲しかったのですが、ほんとに毎日育てる自信があるか悩んでいました。
歳が押し迫る中、毎日、考えました。あの手で感じ取ったものを真剣に確信したとき自分が、あの子の親になると決めたときでした。
その時のパートナーにも動物を飼う原則をたくさん教わり厳しくなる現状を教わり覚悟の上、生まれて二か月目で家族として迎い入れました。
迎い入れた当初のラニは、ヤンチャでいたずらばかり。
ここからが、長いしつけの勉強。
たくさんのいたずらや、いう事を聞かない行動に正直嫌気とイライラしました。
しかし、二歳までがしつけの勝負と知ってからは根気よく努力しようと決めました。
基本的な「マテ」「おすわり」「おいで」等のほかに仕事柄、人間と触れ合うことが多いので、甘噛み、飛びつき、無駄吠えも厳しく教育しました。 いまでこそ言えることですが、あの時厳しく教育していたから今のラニがいるのです。 基本、柴犬は猟犬で強い性格がありますが、おとなしく優しい性格の子になりました。 最初は、どちらかといえばペット的な考えで飼っていましたが、日々を追うごとにいなくてはならない存在、居て当たり前の存在になり、しまいには家族以上の感情を思ってしまうほどの存在になっていきました。
11月14日 9歳の誕生日を迎えました。 今まで大きな病気もなく健康に育ってくれていることに感謝。 当時、大事な人からもらった『犬の十戒』。 いまでも毎日見える場所にかざってある本です。 暇をみては第九条まで読みます。毎年、誕生日を迎えた今日だけ第十条まですべてを読みます。なぜなら第十条は普段はつらくて読めないからです。 今日は第十条を読み、涙してしまいましたが、ラニの前で誓いました。 「大丈夫、自分が最後まで守るよ」
犬の寿命からすれば、9歳は折り返しをすぎています。 普段24時間一緒に生活していますが、少しずつ体力や睡眠をみれば衰えだしてきていると感じます。 今まで生活を共にし、たくさんのことを学び、遊び、旅してきました。 途中、ラニの大切な理解者がいなくなりましたが、いまでも遠くからラニを見守ってくれています。 体調が思わしくなかった時もありましたが、ラニを迎え入れた時から自分がしっかり面倒をみないといけないのは当然のことだったのですが、つい甘えてしまったりした事が多かったのが、いまでも鮮明に思い出され反省しないといけないと思っています。
いまではラニの気持ちも目を見ただけで理解できます。 私自身、サーフィンという趣味を持ち意欲的にコンテストへの出場もしていましたが、近年事情で出ていません。コンテストは集中力が大事です。 すべて三拍子揃い、何も心配することなくコンテストに集中出来ていたのですが、いまでは自分だけではラニを放置してまでコンテストに集中することは出来なくなってしまいました。 友人が見ていてくれるから大丈夫だよとたくさんの方に言われましたが、自分自身が不安でそれが出来なくなってしまっているのに気が付きました。ましてや、ラニ自身も私が短時間いなくなるだけで不安がMAXです。 それならコンテストは、やめればいいという踏ん切りがついた年でもありました。 私自身、年齢的にも限界ですが昔からファイターで戦ってきた性格はいまでも変わりません。 コンテストに勝ち負けは付きものですが、それ以上に自分を披露できる場や雰囲気が今でも好きです。 いつか機会があればコンテスト会場でバカな2匹が見られるかもしれません。
現在、ラニを連れて「車泊の旅」をしていますが、遠距離走行がいつまでできるか不安がよぎりますが、自分自身もラニも健康なうちは体力的な限界を超えてでも2匹は、いつまでも一緒。 旅していて、失うものは何もありません。 ラニは変わらず私を信用してくれています。今後も変わりありません。 心配はラニが、これからも元気でいつまでも一緒にいてくれることだけです。 変わりなく来年の11/14の誕生日を迎えられるように、これからも共に1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。