Update:201704.24MonCategory : Namiaru? News

小高恵子プロのオーストラリア・トリップリポート1

NOOSA FESTIVAL OF SURFING 2017

ヌーサはロングボーダーにとって、マリブと並ぶ聖地。規則的にブレイクする完璧な波質のマシンウェイブと美しいロケーションで、数多くのサーフスターを輩出し、また魅了しています。私にとっても長い間、憧れの地だったヌーサ。「いつか訪れたい」という念願叶って、今年初めてヌーサ・フェスティバルに参加しました。
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ヌーサ・フェスティバルは、オーストラリア国内はもちろん、カリフォルニア、ハワイ、そして日本からもたくさんのサーフタレントが集まるロングボードのコンテストです。湾に沿って割れる美しいポイントブレイク’ファーストポイント’を臨むビーチには、たくさんのブースやフードトラックが出て人々が集い、フェスティバルという名の通り、会場はのんびりとした雰囲気。
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コンテストはプロアマ男女年齢別に加え、ノーズステイの時間を競うクラスや、レトロ・ログでスタイルを魅せるオールド・マルクラス、各々がフィッシュとロングボードの両方に乗ってその合計点を競い合うスイッチクラス、最高の盛り上がりを見せていたSUPレース、タンデムやドッグサーフィンクラス、ファミリーチャレンジ、チームチャレンジと多岐に渡り、8日間かけて開催されます。
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とにかく周りはサーフスターだらけなので、ヒートを見ている時間にも大きな価値があるのがヌーサ・フェス。ハーレー・イングルビーとジョッシュ・コンスタブル、2人のワールドチャンプはスイッチクラスのファイナルで対戦。
写真 2017-03-07 16 50 29難しそうなオールド・マルを巧みに操り、ミニマムでクラシカルなスタイルを見せる ハリソン・ローチ。
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写真 2017-03-07 16 34 53「静」のハリソンと対照的な、「動」のジャレッド・メル。
波のセクションに合わせて、踊るようにソールアーチ、ハングヒール、リバースステップと次々に技を繰り出し、躍動感溢れるサーフィンを披露。
写真 2017-03-08 9 14 20抜群の安定感で太いラインを描き、お手本のようなノーズとターンを見せる、マッティ・チョナンスキー。

どのサーファーもスキルが高いことに驚かされます。そんな中でも記憶に残るのは、技術プラス個性的な表現を持つサーファー。
写真 2017-03-13 7 51 25 (3)ザイ・ノリスの風のように流れる、繊細でスピーディーなライディング。

写真 2017-03-13 7 51 24カイ・エリス・フリントの時が止まったような美しいハングテン。

写真 2017-03-13 7 51 25バックサイドながら、スタイリッシュなクロスフットノーズと多彩なテクニックで存在感を見せ、たくさんの歓声を集めていた サミュエル・クルックシャンクス。

写真 2017-03-07 17 24 08夕方の光の中で、女性ならではのシルエットが美しい ルシーン・カロラン。

写真 2017-03-06 10 56 09力の抜けたノーズライドが優雅で、印象的 シエラ・ラーバック。

写真 2017-03-08 7 17 19世界トップクラスのノーズライド、刻々と変わるコンディションに対応するテクニックでマニアックなヌーサ・ギャラリー達をも魅了した 吉川広夏。プロクラスとオープンクラスの二冠を達成する快挙で、圧巻の強さを見せてくれました。

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そんな吉川の背中を追うチームジャパンは、オープン35&OVERクラスで小高恵子と池田千晶はワンツーフィニッシュ、世界のヤングガンが集まったオープンUNDER18クラスで塚本将也が準優勝、秋本祥平・佐藤広を擁するTeam TRUMPがチームチャレンジで4位入賞という好成績を収めました。その他にも、堀井哲、小栗瑞恵、田中祐介、米本好希、斎藤久元、PIPPEN、中野宏昭、岡澤紫穂らプロサーファーやトップアマが参戦し、ヌーサの素晴らしい波を貸し切りにできるヒートを存分に楽しんでいました。
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さて今大会のトロフィーは、日本人アーティスト IKI氏[@candart_iki]によるアートパネル。IKIさんは、そのポップでユニークな感性で海外でも大変人気があり、何を隠そう私も以前からIKIさんの大ファン!
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セレモニー会場では、IKIさんとパートナーのAyumiさんがオリジナルアートを販売されているのを発見し、すかさずお気に入りの1点 ‘Wavy Hair ’を選んで購入。
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その場で大好きなピザのイラストとサインまで頂いて、トロフィーと合わせて素晴らしい旅のお土産になりました。IKIさんがデザインを手掛けた今年のコンテストTシャツは、フェスティバルで過去最高の売り上げとなったそう。長い歴史の中でサーフカルチャーを育んできたオーストラリアにおいて、こうして日本のサーフィンやアートのカレントを感じることができるなんて、、、感慨深い思いでした。
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透き通る蒼い海、神秘的な自然に抱かれ、サーフィンと共に生きる喜びや豊かさを感じた ヌーサでの日々。自己表現としての美しいサーフィンを数えきれないほど目の当たりにし、毎日興奮と感動の連続でした。ヌーサでの新しい出会い、そして一緒に過ごして下さった皆様との温かい時間に、こころから感謝を込めて。

次回後編は、大好きなバイロン・ベイを中心にレポートします!今回載せきれなかったチームジャパンのヌーサでのライディング写真も掲載予定、ぜひご覧下さい。
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reported by keiko kodaka