【JPSA2017 ロングボード第2戦】喜納元輝と吉川広夏が今年初優勝!
5/27〜28まで千葉県南房総千倉海岸ではJPSA2017 ロングボード第2戦「9GATES PRO CHIKURA」が開催された。
ファイナルデーは、1バンクでメンズはR5から、女子はQFからファイナルまでの全22ヒートを4マンプライオリティー(波に乗る優先権を選手に順番に与える)ルールを導入して行われた。
快晴に恵まれた千倉海岸だが、Day1よりもさらにサイズダウンしセットもも〜腰の波がブレイク。
波のクオリティーは潮汐によって左右され、ポジショニングやプライオリティーの駆け引きが勝つための鍵になってくる。
そんな難しいコンディションの中、見事勝ち上がったファイナリストの4名は喜納元輝、松山欣則、畑雄二、秋元祥平。
ファイナルはマキシマムウェーブなしの25分ヒートで行われた。
オープニング、喜納元輝が形良い波を掴むと、ハング5から鋭い当て込みとしっかりまとめ6.0pt。
松山もノーズからターンのコンビネーションで5.0ptをメイク。
秋本はノーズライディングのコンビネーションでインサイドまでしっかりと乗りつなぎ4.5ptと追いかける。
畑はなかなかポテンシャルある波が見つけられず苦戦。
その間にまたしても元輝がポテンシャルある波を見つけ、長めのノーズから2マニューバーをきっちりまとめでエクセレントスコア8.25ptを叩き出し試合を大きくリード。
序盤から他の選手に隙を与えず大きなプレッシャーをかける。
それに食らいつく松山はノーズからターンのコンビネーションでインサイドまで繋ぎグッドスコアの7.0ptとその差を縮める。
秋本はカービングからノーズのコンビネーションでスコアに繋ぎジワジワと追い上げを見せる。
今大会のメインスポンサーである9GATESからサポートを受けている秋本にはたくさんの応援団が終始声援を送っていた。
しかし試合が中盤に差し掛かるにつれ波数が減りさらに厳しい状況に。
それでも松山はポジション移動しながら波を見つけ応戦する。
逆転までコンビネーションの状況に追い込まれた畑だが小波でもしっかりと技で繋げていく。
結局、元輝が試合を大きくリードしたままホーンが鳴り試合終了。
去年のALL JAPAN以来久しぶりの参戦となった元輝だが、誰もその勢いを止める事ができず、見事優勝を飾った。オメデトウ。
「家族が応援しに来ている中で優勝できたのは嬉しいです!」と最高の笑みを見せてくれた。
女子のファイナリストは吉川広夏、小山みなみ、大橋寛子、鈴木由貴。
オープニングウェーブは吉川が2本のハング5からインサイドセクションもしっかり合わせ4.9 pt。
その後もハング5から10のコンビネーションでインサイドまで乗り繋ぎ、バックアップも揃えて早くも試合をリード。
大橋はノーズやホワイトウォーターへの当て込みを見せるが、なかなかコンビネーション技に繋げられない。
ファイナルに常連の鈴木はノーズを中心に攻め3.85ptをマーク。
前半良い波を見つけられなかった小山だが、徐々にノーズや当て込みを入れながら追い上げを見せる。
その間に吉川は再びミドルのキレたセクションを見つけ、得意のノーズを武器にアベレージ5.5ptを出しさらにリードを広げる。
大橋はノーズライディングで応戦。
終了間際、小山も必死に食らいつき2位まで順位を上げるも1歩及ばず。
そのまま吉川が逃げ切りる形で試合終了のホーンが鳴った。
2戦目を制した昨年度グランドチャンピオンの吉川。優勝おめでとう。
■JPSA2017ロングボード第2戦結果
Men’s
優勝:喜納元輝
2位:松山欣則
3位:秋元祥平
4位:畑雄二
優勝インタビューで元輝は
「波運が良かったです。」
「家族や友達達が久しぶりに大会を見に来てくれました。その中で優勝できたのは本当に嬉しいです。応援してくれてありがとうございます。」
「今、ホームは雪解けで4月〜6月まで川でサーフィンができます。だから毎日ショートボードでサーフィンしています。」とコメントした。
Women’s
優勝:吉川広夏
2位:小山みなみ
3位:鈴木由貴
4位:大橋寛子
表彰式のインタビューで吉川は、
「今日はサイズが小さかったけどロングボードには良い波でした。千倉の海はすごく美しく日中は波のフェイスがわからないくらいの透明度が高かったです。」
「去年も千倉で優勝したんですが、今年も凄い良い流れに自分を持っていけました。」
「自分はノーズライディングやシングルフィンが好きなので、そのスタイルを貫いてこの試合も進めてこれました。」
「これからも初心に戻り、基本に忠実で謙虚に頑張っていきたいです。」 とコメントした。
バリ島の初戦で優勝した植村未来は珍しくQFで敗退し今大会第9位という結果に。
小栗瑞恵は植村未来を破る逆転劇を見せるも、SFで惜しくも敗れ5位。
ディフェンディングチャンピオンの塚本将也はトップシードでR5から出場したがバックアップが揃えられず敗退し第17位。
昨年度グランドチャンピオンの森大騎はSFで敗退し第5位。
今大会7位の尾頭は現在ランキング1位のポジションにランクアップ。
開幕戦2位の田岡なつみはSFで敗退し第5位。
菅谷はSFで破れて第6位。
6/3(土)〜6/4(日)には、千葉県いすみ市太東ビーチにて、続くロングボード第3戦「昭和エンジニアリング presents 太東ロングボードプロ」がスタンバイしている。
なみある?ではもちろんこの大会の模様もライブ配信していくのでお楽しみに!
Writer & Editor:So Sugaya
■ライブ配信ページ
http://www.namiaru.tv/live/jpsa/
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