総設備費28億円!中国で開発中のウェーブプールの真相とは?
今年の1月に公開された中国のウェーブプールの動画が世界中のサーフィンメディアから注目されている。
なみある ?が提携しているサーフラインのニュースによると、ウェーブプールの場所は海から約500キロメートル内陸に入った中国の河南省濮陽市に位置し、ケリースレーターによるウェーブプールとウェーブガーデンのテクノロジーを融合させた技術が取り入れられている。
中国のサーフィンに長年関わりをもち、ナショナルチームコーチを務めるNicola Zanellaによれば、
「中国のウェーブプールの建設がスタートしたのは2018年2月5日で、最初の波がブレイクしたのは2019年1月25日だよ。」
▼中国で開発中のウェーブプールの映像はこちら
「この開発の費用約2600万ドル(日本円にして28億円)は中国政府が負担していて、ウェーブプール以外にも、クライミングウォール、スケートボードパークやBMXトラックなどが含まれているんだ。まだ正式な完成日の発表はされていないね。」
「オリンピックの開催が決まってから、中国は何百万ドルという巨額なお金をサーフィンに費やしているよ。」とZanella氏は語る。
「各省で20人ごとの10チームが形成され、それぞれに3〜4人のプロのコーチがつき、フィットネスからビデオ動画によるトレーニングを受けさせている。またその中の数人は、夏の期間中にインドへトレーニングのためサーフィントリップをさせたり、Channel Islands Surfboardsや他のギアなども無料で支給して、他オリンピック選手達と同様に週6日間のトレーニングをさせているんだ。」
中国でウェーブプールができた理由とは?
中国では波が良いサーフポイントが少なく、世界戦が開催され人気を集めている海南島もあるが、混雑していてトレーニングするのに適していない。その回避策の1つとしてウェーブプールを開発されたとZanella氏は言う。
▼海南島のサーフポイントはこちらから
https://www.namiaru.tv/misc/worldPointMap.php?laid=4705&rid=55885&srid=55889&lpid=56824&info_type=t
中国のサーフィン選手とは?
現在、中国のサーフィン人口は1万人未満。
ほとんどの国では、両親が子供のためにサーフィン用具を買い与え、大会に出場するための費用なども、スポンサーがつくまではサポートしている。
一方中国では省のチームが子供達をスカウトして、成長するまでコーチングする。
中国ではサーフィンがオリンピック種目になった事で、数年前からスポーツとして認識が高まっている。
Zanella氏は8〜15歳までの有力な子供達を探し、カヤック、ウィンドサーフィン、水泳など他のスポーツもさせている。
まず20〜30人のサーフィン未経験の子供達を集めて、水泳のテストをさせる。その後プールでパドリングの仕方などを教え、バランスを見るために彼らにスケートボードをさせる。その中からサーフィントレーニングをするための5人の子供達を選抜する。
政府から他のオリンピック選手同様に素晴らしいサポートを受けている中国のサーフィンチーム。これからオリンピックまでにどのような成長を遂げるのか!? これからどんどん発展してくるだろう中国のアクションスポーツ業界にも目が離せなくなりそうだ。
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https://www.surfline.com