なみある?塩田気象予報士が【エルニーニョ】について語ってみた
今朝まで北寄りの風が吹いていた湘南では、春霞は一旦お休み。
富士山や大島がきれいに見えました。
今日は残念ながらなみない?ですけれども。。
3月11日、気象庁は2月の時点でエルニーニョ現象が続いているとみられ今後夏にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(70%)と発表。
エルニーニョの影響で太平洋赤道域の2月の海面水温は西部のインドネシア付近を除いてほぼ全域で平年より高い状態が続きました。
2月20日にマーシャル諸島付近で発生した台風2号は北西へ進みながら発達し、25日にはマリアナ諸島で猛烈な台風となりました。その後は徐々に勢力を弱めながらフィリピンの東海上へゆっくりと進み、28日には熱帯低気圧に変わりました。
2月中に猛烈な勢力に発達した台風は、気象庁が1951年に統計を始めて以来初めてのこと。
海面水温が25℃以下となる北緯20度線を台風が越えることはありませんでしたが、発達する条件となる26℃~28℃の海域を進み猛烈な勢力となったことで、2月後半は南~西~東日本には台風からの波長の長いウネリが届きました。
2月に台風の動向にワクワクソワソワする、ということは珍しい経験だったのではないでしょうか。
台風による波は、その大きさよりも勢力が重要です。中心付近で吹く風の強さによって期待度が高まります。
次の台風スウェルにはいつ出会えるのか楽しみですね。
理想的なのは、北緯20度付近の海上に勢力の強い台風が停滞し、波長の長いウネリが続くことですが、なかなか都合良くそのようにならないことが現実で、、
エルニーニョ現象が続いた場合、夏を支配する太平洋高気圧の張り出しが弱く、太平洋高気圧の縁(ヘリ)に沿って進む台風は日本へ直撃する可能性が高くなり、サーフィンを楽しむどころではなくなってしまう場合もあります。
エルニーニョ現象はサーファーにとって少なからず影響がありますから、今後の推移(気象庁の次回発表は4/10)も気にしておくと良いでしょう。
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