サーフィンやスノーボードのブランディングは間違っていた
最近、痛烈に思うのだけど、サーフィンとかスノーボード、スケートボードは、特にここ20年、ブランディングをかなり間違えてきたんじゃないかと思っている。
つまり見せ方を、押し込めてきた感じ。
スノーボード選手がオリンピック競技になり注目されたときに、腰パンがダメだの、髪型がどうの、といった爺さま達がいた。
たしかに身だしなみはきちんとしましょう、というのは日本人的には古風にあると思うのだけれど、スタイル=個性もあるので、そんなことをイチイチ、ケチをつけられたときに、いやこれは”自分の自身”なので、と言い張れたら良かった。
が、まだ時代が許されなかったと思う。けれど、もう時代が明らかに変わってきている、さらに加速度的に。
そして、サーフィンがオリンピック競技になったが、今このとき、このままやったら間違えるかも、と個人的に感じる。
高校野球のような丸坊主と団体競技の統制感というのは「体育」からくる明治以降の「富国強兵」のための”育成”であるので、スポーツやレジャーとは違うという根本整理をする必要が前提にあって。
1950-60年代、私はまだ全く生まれてもいないのだけれど、現在のサーフ&スノーを牽引しているブランドが誕生してきた時代の古い写真を見ると、本当に、ちょっとおかしくないのか?というくらいに無垢。それがまた今みると、かなりカッコいい。なんだ、それ、というほどに人目を気にしていないというのか。
ただただ魅力的だ。
だけど今は、奔放なところがない。仕方がない。そういう流れで時代が動いた。
いまCOVID-19-20。そして暴動がおこる世界情勢をみるに、完全に時代は変わってくプロセスにある。時代は、古い体制や偏見、権力が崩壊すべく起こることが起こっている。
独特のライフスタイルの「ありのままの個性」をどんどん出したら、それこそやりたい人が増える時代になると思う。
夢中感、楽しい感。
もう誰しもが自分を発信していける時代に、いい子ちゃんや、偽スマイルなブランディングをしていても、誰も見ない。
ここ10年はSNSでの他者比較の時代だったけど、それも終わった。
「海に入ってこれるもんなら、入ってこい」の強気。
「素」でいてはじめて、サーフィンやスノーボードへの憧れが生まれると思う。
横ノリスポーツもそんな潮目を変える時代がきたよ。
Naoko BLUER Tanaka
田中菜穂子(BLUER)
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Photo by キャンバス・バイ・ケイティン